まだ副業始めていないの?日本における副業の実態
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政府が推進する「働き方改革」に伴い副業を容認する企業が多くなり、終業後や休日の空き時間などを利用してWEBデザイン・動画編集・ライティングといったサイドビジネスを始める人は年々増加傾向にあります。
また2020年のコロナショック以降は、景気の先行きが不透明なことや、本業の収入1本では心許ないといった理由から、「これまで副業には興味がなかった」「本職以外で収入を得ることに抵抗があった」というようなビジネスパーソンにも副業の重要性が認識されて始めてきたように感じます。
2021年4月には3度目の緊急事態宣言が4都府県に発令されるなど、コロナの収束する見通しが見えない中で副業が重要な収入減の1つとなることは間違いないでしょう。
とはいえ「副業ってどんなものがあるの?」「みんな副業で儲けてる?」「どんな副業なら儲かるの?」といったこれから事はあまり表に出ていないこともあって、知らない人も多いことでしょう。
ここでは副業の実態やメリット・デメリットを比べてみるとともに、様々な種類がある副業の中でも初心者に短期間で結果を出しやすいと言われる「せどり」攻略を中心にお教えしたいと思います。
日本における副業の実態
ではまず日本における副業の実態について見ていきます。
2017年の厚生労働省の調査 (参照URL : https://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000361728.pdf)によれば、回答者総数15万7,000人のうち、仕事をしながら副業もしていると答えた人は9,299人(7.2%)。副業の数は「1つ」と答えた人が73.5%と最も多かったものの、「2つ以上」と回答した人も少なからずおり、パラレルワークとして取り組む人もいるようです。
また興味深い傾向として、農林漁業鉱業といった第一次産業や建設業、製造業などでは、本業と副業の業種が同じであることが多いものの、サービス業関連では本業の業種にかかわらず様々な種類の副業に取り組む人が多いのが特徴となっています。
一般的に副業に取り組む理由については、「収入を増やしたいから」「1つの仕事だけでは収入が少なく生活自体ができない」といった割合が高くなっており、経済的な不安から副業を始めるケースが最も多いと言えます。特に「本業での収入が月40万円以下」の場合においてその傾向が強まっているのが顕著に見受けられ、世相を反映していると言えますね。
その一方で、月収70万円以上の人たちについては「本業の仕事の性格上、教員や研究者といった仕事を持つことが自然だから」「自分が活躍できる場を広げたいから」「様々な分野の人と繋がれるから」など、自己実現やスキルアップのために副業を行う人が多い模様となっています。
一言で「副業」と言っても、職種や月収によって副業の内容や目的が大きく異なっていることが以上のことからわかるのではないでしょうか。
副業を始めるきっかけ
以上のように副業を始める人の多くは「日々の生活費が不足を補うため」「金銭的不安」などをきっかけにしているケースがほとんど。特に2020年~2021年のコロナ禍においてはその傾向がますます強まっています。
厚生労働省が発表した令和2年の調査 (参考URL:https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000660780.pdf)では、有効回答総数159,355人中のうち副業従事者は15,385人(9.7%)であり、そのうち50%以上の人が「収入を増やしたい」と回答していることが判明しました。
コロナ前とコロナ禍の実態調査を比べてみると、十分な収入があるように見える「月収70万以上」の人でさえ、コロナショックによる経済へのダメージや先行き不安から、「景気悪化に備えて貯蓄を増やしておきたい」「稼げるうちに少しでも多くローン返済をしたい」など、リスクヘッジ的な意味合いで副業に取り組んでいる傾向にあることがわかります。
2017年の調査 |
2020年の調査 |
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1つの収入だけでは生活ができない | 1.3% | 15.2% |
収入を増やしたいから | 4.6% | 42.1% |
ローンなど借金や負債を抱えているから | 3.3% | 7.5% |
このように、かつて副業といえば「仕事が安定していない人が仕事を掛け持ちしている」といったイメージがありましたが、最近ではインターネット環境が普及したこともあって、アルバイトや派遣社員といった非正規雇用者のみならず、正社員や個人事業主、会社経営者、学生、主婦など、幅広い方々までもが隙間時間を利用してサイドビジネスを始めるケースも少なくないようです。
当然ながらいきなり本業と同等の金額を稼ぐのは難しいですが、
「月5万円程度の収入があれば日々の生活の足しになる」
「自分の趣味や好きなことに使える金銭的余裕ができる」
「貯金や投資に気兼ねなく回せる」
といった理由から、最初は「お小遣い稼ぎ」のような感覚で副業に挑む人も増えています。
しかしその一方で、必ずしも金銭的な不安だけでなく「何か新しいことにチャレンジしてみたい」「自分の好きなことでお金を稼いでみたい」「新たな出会いを獲得したい」といった目的で、サイドビジネスをスタートする場合もあります。
中には転職や退職を考える前に、まずは副業で経験を積んだり、腕試しをしたり、といったビジネスパーソンも増えているようです。
特にコロナ禍では、在宅勤務やテレワーク、リモートワークが普及したことで通勤時間が大幅に減少したり、おうち時間が増えたりしたことで、多くの人が働き方や生き方を見直すきっかけとなりました。
そうした中「今こそ副業にチャレンジしてみよう」「空いた時間をスキルアップに充ててみてはどうか」といった風潮が高まり、クラウドソーシングサービスへの登録や株式投資、物販といった副業に熱い視線が注がれるようになっています。
副業にはどんなものがある?
ここ数年で「副業」という言葉をよく耳にするようになりましたが、その形態は実に様々です。
副業の形態には、
- 本業とは別にアルバイトや契約社員となり、シフト制や固定時間(または曜日)といった形で労働に従事する時給型
- 成果物を納品して報酬を得る成果報酬型
- 曲やキャラクターのようなオリジナル作品を生み出し、その販売や使用料などで利益を得る権利収入型
- 中古品やハンドメイド品、輸入品などを販売・転売する物販型
- ブログやSNS、YouTube、アフィリエイトといった広告収入型
- 株や不動産、FX等の投資型
といったものが挙げられます。
かつては時給制でコツコツと働く副業に従事する人が多かったようですが、最近ではパソコンやスマートフォンで手軽に行えるプログラミングやWEBデザイン、WEBライティング、翻訳、動画編集、フリマアプリを利用した物販などが人気となっているようです。
副業は誰でも簡単に稼げるビジネスモデル?
副業で収入を得るためにはそれなりの覚悟が必要であり、誰でも簡単にできるというわけではありません。
副業を始めた人の中には「稼ぎ方次第ではめちゃくちゃ儲かる」「人脈が広がって嬉しい」という人がいる一方「時間のやりくりが思った以上に大変」「予想以上に稼げなかった」という理由から辞めてしまう人もかなり多く、現実はそう甘くないことがうかがえます。
そんな副業ですが、実際に行うにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
副業のメリット
副業のメリットとしては「副業従事者自身が得られるもの」と「副業従事者を雇用する企業が得られるもの」の2つがあります。
まず副業従事者自身が得られるメリットには、
- 月に数千円~数百万単位で収入が増える
- 本業とは別に好きなことにチャレンジできる
- 起業や転職の準備段階として活用できる
- スキルや知識が身につく
- 副業で得た経験をキャリアアップに活かせる
- 本業だけでは出会えなかった人脈やネットワークが広がる
- 経営スキルを磨ける
- 定年なく働ける
といったものがあります。
また副業を行う従業員を抱える企業にとっては、
- 従業員のスキルアップにつながり、業務効率がアップする
- 副業で得た人脈や情報を本業に活かしてもらえる
- 柔軟な働き方を認めることで、従業員の定着率がアップする
- 「従業員の意思を大切にする会社」「主体性を尊重してくれる企業」といったようなイメージアップが期待できる
- 社員同士の競争力を高められる
- 新たなイノベーションが生み出される可能性がある
などのメリットがあります。
近年の働き方改革によって副業を解禁する企業が増えてきた要因には、「従業員と企業の双方に大きなメリットがあると認知されるようになってきたこと」が背景にあるのかもしれませんね。
副業のデメリット
このように良いことばかりに見える副業ですが、一方でデメリットも当然ながら存在します。
たとえば副業のデメリットとしては、
- 労働時間が長くなり、十分な余暇や休養を取れない(健康管理が難しい)
- 長時間労働によって「眠さ」「疲れ」「ダルさ」などが生じ、業務効率が落ちる
- 働く時間に対価が見合わない(思ったより収入アップにつながらない)ことも多い
- 1週間の所定労働時間が短い作業を複数行う場合には、雇用保険が適用されなくなる場合もある
- 副業ビジネスでのリスク(借金、詐欺等)を背負う可能性を持ち得ている
といったものが考えられます。
副業従事者の中には、過重労働によって寝不足や頭痛などが生じたという人も少なからずおり、「体調を崩して本業を休むハメになった」「収入アップのために始めたものの、時間的制約が多く結果的に副業を辞めてしまった」といったケースもあるようです。
また副業をする従業員を抱える企業側にもデメリットがあり、
- 自社の個人情報や機密情報を漏えいされる恐れがある
- 従業員の健康リスクが脅かされる
- 生産性の低下が懸念される
- 優秀な人材が離職してしまう可能性がある
といったことも。そのため、副業に関するルールや規定をあらかじめ従業員と締結しておくことが重要と言われています。
副業で得たい収入と実際に得ている収入のギャップ
手軽に始められる副業ではあるものの、「簡単で」「楽に」「すぐさま」稼げる仕事というのは現実には存在しません。実際、副業を始めた人の多くが「得たい収入と得ている収入にギャップがある」と悩んでいることも事実なのです。
ある転職サイトによる調査 (参照URL: https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/careertrend/05)では、副業における平均月収は「59,782万」であり、副業で得たい希望金額の平均値「132,546円」を7万円以上も下回っています。さらに「現在副業で得ている収入が5万円以下である」と答えた人が全体の7割近くにのぼっていることからも、副業でキャッシュを稼ぐことの厳しい現実がわかるのではないでしょうか。
その反面、実際に副業をやってみて満足しているか?との調査では、「とても満足・やや満足」と回答した人が全体の65%以上を占めており、直接的な収入には結びつかずとも、精神的な充足感を得られることは間違いないようです。
できるだけ稼げる副業ってないのだろか?
そうは言いつつも、金銭的時間的コストを削ってまでせっかく副業にチャレンジするのであれば「なるべく短期間で、より稼げるものがいい」と考えてしまうのが人間の性(さが)。
そんな「少しでも目標の収入に近づくために稼げる副業を教えてほしい」「できるだけ多く、確実にキャッシュを得たい」という人のために、稼げる副業の特徴と職種、稼げない職種についても触れておこうと思います。
稼げる副業の特徴と職種
稼げる副業の特徴として挙げられるのが、
- 専門性が高い仕事
- 自己資産運用型の仕事
- 人がやりがたらない仕事
の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.専門性がある仕事
専門性がある仕事とは、つまり「できる人が限られる仕事である」ということです。
例を挙げるとすると、
- グラフィックデザイン
- WEBサイト制作
- プログラミング
- (医療や医薬品、製造分野などの)翻訳
- 講師やコンサルティング業
といったものが挙げられます。
いずれも専門的な知識やスキル、経験が必要な仕事であり、実績を積み上げていくことでリピーターを獲得したり、高額な案件を任されたりする可能性が高い職種だと言えるでしょう。中には1か月で数十万~数百万単位で売り上げを伸ばすツワモノもいるとか!
ただし最近では資格取得やダブルスクールなどをしてこうした分野へ参入する人も多く、やや需要過多になりつつあります。厳しい競争の中で選ばれる高度人材になるためには、グラフィックデザイン×WEB制作、WEBデザイン×動画編集など、かけ合わせのスキルを持つことがおススメとなります。
また専門性を生かして、インストラクターやプライベートレッスン講師、コンサルティングなどに手を伸ばすのも効果的です。
2.自己資産運用型の仕事
自己資産運用型の仕事とは、主に株やFX、仮想通貨、不動産投資、駐車場経営などのこと。
一発当たればかなりの大金を得ることも可能ですが、一方で投資した金額以上のマイナスが生じるリスクも秘めており、正しい知識を身に付けたり最新の金融情報をチェックしたりするなど、きちんとした投資判断ができることが大前提です。
また、ある程度の資金力がなければ「そもそも運用ができない」「掛け金が少ないため利益も少額」といった事になるので出来る人は限られてしまうのが実情です。
3.人がやりがたらない仕事
人がやりたがらない仕事には、悪天候時や夜間、休日などに働くケースが該当します。
一般的に、人が働きたがらない日時に働く仕事の場合、高額時給が設定されているケースが多いものです。たとえば昼間には時給900円しか得られないアルバイトが、夜間になると1,300円になったりすることはよくありますし、繁忙期や年末年始、ゴールデンウイークなど「人がやりがたらない仕事」「多くの人が休みの間に働く仕事」といったものにはインセンティブが発生することが多く、この期間を狙って効率的に稼ぐことも可能となります。
軽作業や運転代行、デリバリーなど、体力に自信がある人には最適な仕事と言えるでしょう。
稼げない副業には手を出さないようにしよう
以上のように稼ぎやすい・稼げる職種がある反面、「なかなか稼げない」「一向に結果が出ない」という副業も数多く存在します。
稼げない職種の例としては、
- ポイントサイト
- 自宅にある不用品の販売
- 商品モニター
といったものがあります。
これらに共通する特徴には、「費やす労働時間に対して得られる収入が少ない」「参入障壁が低い」「ライバルが多く差別化が図りにくい」ことが挙げられます。
当然こうした職種の中にも月数百万の売り上げを稼ぐような稀有な人材もいますが、その多くは先行者利益を得ている人や専門的なスキルを有している人がほとんど。初心者がパッと始めて、玄人のように即座に何十万も稼げるのは夢のまた夢です。
よく広告で目にする「誰でも稼げます!」「すぐに〇十万が手に入る」といった文言に惹かれる人も多いと思いますが、
- 専門性やスキルが蓄積されない仕事
- 本当に成果が出るのか予測しづらい仕事
- ビジネスの実態がよくわからない仕事
などは、はじめから避けておいたほうが無難です。
本業以外に行うサイドビジネスでは、何より「頑張っているのに成果が出ない」ことほど辛いものありません。せっかく副業にチャレンジするのなら、稼げない副業や怪しい副業には手を出さず、より効率的に稼げる方法にフォーカスしていくことが大切なのです。
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