アフィリエイトを始めようとすると、よく聞く言葉があります。
「競合の少ないブルーオーシャンを狙いましょう」
確かに、競合が少なく、検索需要があり、成果報酬が高く、広告主も多く、これから市場が伸びるジャンルが見つかれば理想的です。
しかし、実際にアフィリエイトを長くやっていると分かります。
そんな都合のいい市場は、ほとんど存在しません。
仮に一時的に存在したとしても、利益が出ると分かった瞬間に競合が入ってきます。つまり、
「誰にも見つかっていない、競合ゼロで簡単に儲かる市場」を探し続けること自体が、アフィリエイトでは遠回りになりやすいということです。
本当に儲かる市場なら、すでに誰かがいる
アフィリエイトで収益が発生するためには、最低でも次の条件が必要です。
- 検索する人がいる。
- 商品やサービスを買う人がいる。
- 広告主がいる。
- アフィリエイト広告がある。
- 一定の成果報酬が設定されている。
これだけ条件がそろっている市場で、誰も参入していないということは、むしろ珍しいことです。
例えば、
- クレジットカード
- 転職
- FX
- 保険
- 不動産
- 美容
- 通信
- オンラインスクール
- SaaS
など、昔から高単価で知られている市場には当然たくさんの競合がいます。
なぜ競合が多いのでしょうか。答えは単純です。
お金になるからです。
逆に、検索結果を見ても競合らしいサイトがほとんどない市場は、「まだ誰にも見つかっていない大チャンス」なのではなく、単純に、
「そもそも儲からないから誰もやっていない」可能性もあります。
ここを間違えると危険です。
競合が少ないことは、必ずしもメリットではない
初心者ほど、「競合が少ないジャンルを教えてください」と考えます。しかし、競合が少ない理由を考えなければいけません。
例えば、
- 検索需要がない。
- 広告案件がない。
- 成果報酬が安い。
- 成約しにくい。
- 市場が小さい。
- 法律や広告規制が厳しい。
- ユーザーがお金を払わない。
こうした理由で競合が少ないこともあります。つまり、
競合が少ない=チャンスとは限りません。
むしろ、競合が多い市場は、「それだけ多くの人が利益を出せる可能性を感じて参入している市場」とも考えられます。
もちろん、競合が多ければ簡単ではありません。しかし、
- 市場が存在する。
- 広告主が存在する。
- ユーザーがお金を使う。
- 成果報酬も存在する。
ということがすでに確認されているわけです。事業として考えるのであれば、これは大きな安心材料でもあります。
「ブルーオーシャンを探す」のではなく「隙間を探す」
では、競合が多い市場にそのまま正面から入ればいいのでしょうか。それも違います。
例えば、「クレジットカード おすすめ」という巨大キーワードに、今から何の実績もない新規サイトが正面から挑む。これは簡単ではありません。
重要なのは、
市場そのものを避けることではなく、市場の中の隙間を探すことです。
例えば同じクレジットカード市場でも、
- 学生向け
- 個人事業主向け
- 法人代表者向け
- 海外旅行向け
- マイル重視
- 特定の職業向け
など、ユーザーを細分化することができます。つまり、
「誰もいない海を探す」のではなく、人がたくさんいる海の中で、自分が勝てる場所を探すという考え方です。
これが現実的なアフィリエイト戦略です。
ブルーオーシャンは見つけるものではなく、一時的に作るもの
完全な競合ゼロ市場はほとんど存在しません。ただし、
一時的に競合が少ないポジションを作ることはできます。
例えば、
- 新しい商品が登場した。
- 新しいサービスが始まった。
- 新しい法律が施行された。
- 新しい投資商品が登場した。
- 新しいWEBサービスが普及し始めた。
このようなタイミングでは、検索需要が生まれているのに、まだ十分な記事が存在しないことがあります。ここに素早く入れば、一時的に競合が少ない状態を作れます。
しかし、それが儲かると分かれば競合はすぐに増えます。つまりブルーオーシャンとは、
永遠に競合がいない市場ではなく、競合が気付くまでの時間差に近いものです。
この時間差をどう利用するかの方が重要です。
稼げるジャンルほど、競合は必ず増える
例えば、新しいジャンルで月100万円稼げる方法を誰かが見つけたとします。その情報が広がればどうなるでしょうか。
- アフィリエイターが参入する。
- SEO会社が参入する。
- 法人メディアが参入する。
- 広告費を持った企業も参入する。
やがて、
- 記事数が増える。
- 被リンク競争が始まる。
- コンテンツの質が上がる。
- 広告単価も変わる。
そして普通の競争市場になります。これは当然です。利益があるところには競争が生まれます。だからこそ、
「競合が増えない市場を探そう」という発想自体が現実的ではないのです。
本当に重要なのは「競合がいるか」ではなく「勝てる理由があるか」
アフィリエイトのジャンル選定では、競合が強いか弱いかを見ることは重要です。しかし、それ以上に重要なのは、
自分がその市場で勝てる理由を作れるかです。
例えば、
- 実際に商品を使える。
- 専門家に取材できる。
- 業界経験がある。
- 独自データを取れる。
- 毎月大量の記事を作れる。
- SEO以外の集客手段を持っている。
- 広告主と直接交渉できる。
- 特定のユーザー層に詳しい。
こうしたものがあれば、競合が多い市場でも戦えます。
逆に、競合が少ないという理由だけで参入しても、独自性も、情報量も、経験も、販売力も、何もなければ勝てません。つまり、
ブルーオーシャンを探すより、自分自身の優位性を作る方が重要です。
「検索結果が弱い」はブルーオーシャンとは限らない
SEOをやっていると、「このキーワード、検索上位が弱い」という場面があります。
- 個人ブログしかない。
- 古い記事しかない。
- 文字数も少ない。
- だからチャンスだ。
確かに、その可能性はあります。しかし、もう一つ確認すべきことがあります。
「なぜ強いサイトが参入していないのか」です。
- 検索数が少ない。
- 広告案件につながらない。
- アクセスはあるが成約しない。
- 単価が低い。
- ユーザーの購買意欲が弱い。
こうした理由で、大手が参入していない場合もあります。したがって、
検索結果が弱い=ブルーオーシャンではありません。
最低でも、
- 検索需要
- 広告案件
- 成果報酬
- 成約可能性
- 競合状況
- 将来性
まで見る必要があります。
月間検索数だけで判断するのも危険
同じことは検索ボリュームにも言えます。月間検索数10万。非常に魅力的に見えます。
しかし、その10万人が全員「調べたいだけ」で、商品を買わなければ収益になりません。
反対に、月間検索数500しかなくても、そのユーザーの多くが購入直前で、成果報酬が高ければ大きな収益になることがあります。
アフィリエイトでは、アクセス数ではなく、アクセスの価値を見る必要があります。
したがって、ブルーオーシャンかどうかを検索数と競合だけで判断するのは危険です。
「ニッチを攻める」と「需要がない」は違う
よく、「ニッチジャンルを狙え」とも言われます。これは一定の意味では正しいです。しかし、
ニッチと需要がないは別です。
例えば、市場全体は大きい。しかし特定のユーザーに絞ると競合が少ない。これは良いニッチです。
一方、検索する人がほとんどいない。広告主もいない。商品も売れない。これは単に市場がないだけです。
この違いを見抜かなければなりません。良いニッチとは、
小さいけれど、明確な需要と収益性がある市場です。
初心者ほどブルーオーシャンを探し続けてしまう
アフィリエイト初心者がなかなかサイトを作れない理由の一つが、「もっといいジャンルがあるのではないか」と探し続けてしまうことです。
- 金融は競合が強い。
- 転職も強い。
- 美容も強い。
- 通信も強い。
- SaaSも強い。
では何をやればいいのか。そして、「競合がいないジャンル」を探し始めます。しかし、そこに答えがあるとは限りません。
それよりも、
市場が存在することが確認されているジャンルの中で、自分が狙える範囲を決める方が現実的です。
徐々に絞り込む考え方
- 大市場
- サブジャンル
- 特定ユーザー
- 特定の悩み
- 特定キーワード
というように、徐々に絞っていけばいいのです。
競合がいる市場に入ってはいけないのではない
例えば、ある市場に10社の強い競合サイトが存在するとします。初心者は、「強豪が10社もいるから無理だ」と思います。
しかし市場規模が非常に大きく、100社が収益化できる余地があるなら、11社目として参入しても問題ありません。
逆に、競合が2社しかいなくても、市場規模が3社分しかないなら厳しい。
重要なのは、競合の数ではなく、市場規模と競争余地のバランスです。
ここを見ずに、「競合が少ないから参入」「競合が多いから撤退」と決めてしまうと、本当に良い市場を逃すことになります。
アフィリエイトで狙うべきは「レッドオーシャンの中の未充足需要」
現実的には、これが一番重要です。市場そのものは競争が激しい。しかし、
- 初心者向け情報しかない。
- 法人向け情報が少ない。
- 比較データが弱い。
- 実体験記事がない。
- 最新情報がない。
- 特定ユーザー向けの記事がない。
こうした部分が残っている。これがチャンスです。つまり、
市場全体をブルーオーシャンにする必要はありません。
レッドオーシャンの中にも、ユーザーが満足していない場所、競合が十分に答えていない疑問、まだ情報が少ないテーマは存在します。そこを取りに行きます。
本当のブルーオーシャンは「ジャンル」ではなく「切り口」
これからアフィリエイトを始めるのであれば、「競合がいないジャンルは何ですか」という質問より、
「既存ジャンルの中で、まだ誰が十分に答えていない悩みは何ですか」と考えた方がいいでしょう。
同じ金融。同じ転職。同じ美容。同じSaaS。同じ旅行。同じ通信。でも、
- 誰に向けるか。
- 何を比較するか。
- どんなデータを見せるか。
- どんな経験を入れるか。
- どんな失敗を紹介するか。
これによってコンテンツは大きく変わります。だから、
ジャンルそのものにブルーオーシャンを求める必要はない。自分自身でブルーオーシャン的な切り口を作ればいいのです。
まとめ|「競合がいない場所」ではなく「勝てる場所」を探す
アフィリエイトにおいて、「競合がいないブルーオーシャンを探せ」という言葉は魅力的です。しかし現実には、
- 検索需要がある。
- 広告主がいる。
- 成果報酬が高い。
- ユーザーがお金を払う。
- 将来性もある。
- しかも競合はいない。
そんな市場が長期間放置されていることはほとんどありません。本当に儲かると分かれば、必ず誰かが参入します。だからこそ、探すべきなのは、
競合がいない市場ではありません。
探すべきなのは、
競合がいても自分が勝てる場所です。
市場はレッドオーシャンでも構いません。その中で、
- まだ満たされていないユーザーの悩み
- 十分な情報がないテーマ
- 特定層に特化した切り口
- 独自データ
- 実体験
- 専門性
を作る。これが現実的です。
アフィリエイトで成功するために必要なのは、誰も知らない秘密のジャンルを見つけることではありません。すでに存在する市場の中から、まだ取り切られていない需要を見つけることです。
「ブルーオーシャンはどこにありますか?」
ではなく、
「このレッドオーシャンの中で、自分ならどこを取れるか?」
と考える。その発想に切り替えた方が、アフィリエイトというビジネスでははるかに現実的です。