店舗、自社商品の開発、WEB事業を第二事業として比べるときは、開始費用だけでなく、会社の資金・社員・設備をどこまで拘束するかを見ます。店舗が不要な案でも、企画や更新の継続負担はあります。どれが一番有利と決めるより、本業を続ける会社が各案へ何を提供し、変更や中止の際に何が残るかを同じ範囲で比較します。
会社の資源を、使う量と動かせる範囲で見る
開始費が小さい案は試しやすい場合がありますが、社員の時間が長く必要なら本業の仕事と競合します。設備を購入する案は初期費が大きくても、会社の既存の提供能力を使える場合があります。費用、時間、責任、変更の条件を別に書いてください。金額一つで順位を付けると、会社が実行できるかという条件を落としてしまいます。
資源の拘束とは、契約や仕事を開始したあと、別の用途へすぐ戻せないことです。場所を借りる、商品を作る、顧客へ継続提供を約束するなど、それぞれに残る条件があります。支出済みの制作費と、今後も払い続ける費用を区別します。本業の状況が変わった場合に、どの資源を戻せるかを確認してください。
一般的な市場の選び方は新規事業の参入条件へつなぎます。本記事では、候補の需要がある程度見えている前提で、会社側の提供条件を比べます。市場が有望でも、現在の社員や資金では開始できない場合があります。需要の評価と会社資源の評価を分け、経営会議へ両方持ち込みます。
三つの案で、先に用意するものを確認する
| 案 | 開始前に確認する資源 | 継続の仕事 |
|---|---|---|
| 店舗 | 場所、設備、商品、担当、運営条件 | 営業、提供、接客、維持 |
| 自社商品 | 開発、試作、調達、販売、確認担当 | 品質、供給、販売後の対応 |
| WEB事業 | 企画、制作、情報、集客、収入の条件 | 更新、問い合わせ、計測、契約管理 |
店舗は、営業時間と本業の予定を照合する
店舗を持つ案では、場所の条件だけでなく、営業する時間に誰が提供を担うかを確認します。本業の社員が空いたときに対応する計画なら、顧客が利用する時間と一致するでしょうか。設備、商品、保守、閉店後の仕事もあります。本業の拠点を共用できる場合も、その場所で新しい提供が可能かを実際の条件から調べます。
店舗の仕事を外へ任せる場合は、受付、販売、提供、問題対応の範囲を分けます。担当者を置けば会社の承認が不要になるわけではありません。商品の変更、追加支出、契約の更新を誰が決めるかを確認してください。場所と人員の拘束を受け入れる価値が、顧客の用途と会社の目的に対してあるかを評価します。
自社商品は、作る工程と売った後を分ける
自社商品の案では、開発費だけでなく、試作の確認、販売に必要な説明、提供後の質問や修正を見ます。実物の商品とデジタル商品で負担は異なりますが、どちらも顧客が何を受け取るかを会社が決めます。開発を外注しても、完成品が目的に合うかを受け取る側が確認する必要があります。
本業の知識で商品を作れる場合も、現在の顧客と違う用途へそのまま使えるかを確かめます。販売数量を増やすと追加の仕入れ、対応、更新がどこで必要になるかを見ます。単価と原価だけでなく、提供量に合わせた会社の仕事を入れてください。初回の試作品ができたことと、販売を続けられることを別に判断します。
WEB事業は、販売・受託・紹介を分ける
WEB事業という呼び方だけでは、会社が何をするかは決まりません。商品を販売する、顧客の制作を受託する、情報を公開して広告や紹介から収入を得るなどの違いがあります。物理的な店舗がなくても、自社商品を販売する案なら提供の責任が残ります。他社商品を紹介する案なら、案件の条件と情報の維持を確認します。
販売と紹介の比較はネットショップとアフィリエイトの違いで確認できます。会社として採用する場合は、その違いへ社内の人員、承認、費用を加えます。サイトを完成させることを事業の開始条件のすべてにせず、顧客や読者へ届ける方法と、収入が成立する条件を調べてください。
仮の会社で、同じ社員を使う三案を並べる
説明用に、専門分野の知識を持つ会社が、相談店舗、教材販売、商品選びの紹介サイトを検討すると仮定します。実例ではありません。三案とも会社の知識を使いますが、担当者が必要になる時期は違います。相談店舗は利用時間、教材は制作と購入者の質問、紹介サイトは原稿の確認と変更対応へ時間を使う想定です。
比較では、どの案が楽かではなく、本業を担う社員のどの時間を使うかを書きます。本業の顧客対応が多い日に相談店舗の予約も入るなら、別の担当が必要です。教材を先に作れても、販売後の質問が集中すれば同じ問題が起きます。紹介サイトも商品の条件が変われば対応が必要です。形態の違いだけで本業との両立を保証しません。
会社の場所やシステムを共用する場合は本業の設備・システムの費用配分へ進めます。既存の資源だから無料で使えると考えるより、使う量、切替え、維持、他の仕事への影響を記録します。自社で提供する案と外注する案を同じ範囲へそろえると、見かけの安さを避けられます。
売上が出る前と、止めた後を同じ表へ入れる
| 時点 | 比較する条件 |
|---|---|
| 売上前 | 契約済みの費用、制作、社員の確認、試行 |
| 通常の提供 | 直接費、共用資源、問い合わせ、更新 |
| 提供量の増加 | 追加の担当、設備、外注、確認容量 |
| 縮小・終了 | 残る契約、提供義務、資産、顧客への対応 |
売上が出る前に必要な固定費は売上前の固定費から第二事業を比較する方法で詳しく見ます。初期の制作費に加え、場所、システム、外注の継続料金などが始まる時期を確認してください。収入が予定より遅れる場合でも会社が払える範囲を決め、本業の支払いと同じ予定へ照らします。
終了の比較では、支出済みの金額をすべて取り戻せる前提にしません。設備や原稿が残ることと、すぐ売却して資金へ戻せることも違います。処分、移管、継続する顧客への提供などの仕事が残るかを調べます。WEB事業だからいつでも費用なしで止められる、といった形態だけの説明をしないようにします。
変更しやすい案を選ぶ場合も、顧客への約束を守る条件が必要です。最初は試行として量や期間を区切り、その後の提供を別に承認する方法があります。契約の範囲を確認せず、会社の都合で終了できると考えません。試しやすさは、変更の費用と残る責任を具体化して評価してください。
資源の表から、会社が試す範囲を決める
最終の比較には、需要の根拠、開始前の資源、通常の仕事、追加する条件、終了時の負担をまとめます。一つの案を全体で承認する前に、どの工程を小さく確かめられるかを見ます。店舗なら提供時間や対象、商品なら用途と数量、WEB事業なら読者の課題と収入の条件を絞る方法があります。形態ごとに試行の目的を変えてください。
会社に第二収入を持たせる考え方は第二の収益源の作り方へ進めます。候補の評価は経営会議で使う評価表へ戻し、どの資源を会社が確保するかを示します。店舗がない、仕入れがないという利点も、残る仕事と費用を入れて比較する必要があります。
収益を生むアフィリエイトサイトは、自社の商品を開発しなくても、他社の商品紹介で事業を持つ選択肢です。ただし、企画、記事、SEO、収益設計、更新を自社で行う工程はあります。自社の提供能力と専門支援を比べ、会社が引き受ける判断を残してください。少ない開始費だけで選ばず、本業と合わせて運営できる資源の使い方を選ぶことが重要です。