欠点を書くとき、「使いにくい」「高い」だけでは判断に使えません。必要なのは、どういう条件の人にとって、何が不足するのかという形です。条件を添えると、該当しない読者は安心して読み進められます。
この記事では、弱点を条件付きの説明に直す方法を扱います。根拠のない批判や、確認していない欠陥を書く話ではありません。総合的な評価の付け方も別の記事の範囲です。
1.なぜ欠点を書くのか
良い点だけを書いた記事は、読者に警戒されます。他の情報源とも比べるため、書かれていない欠点は結局見つかります。
また、条件を知らないまま申し込んだ読者は、解約や返品に至ります。成果も取り消され、記事の信頼も残りません。
欠点を先に書いておくと、合わない読者は申し込みません。これは損失ではなく、双方にとって良い結果です。
2.曖昧な欠点は役に立たない
「使いにくい」「機能が少ない」「高い」といった書き方は、読者の判断に使えません。誰にとって、何と比べてそうなのかが分からないためです。
同じ商品でも、用途によって評価は変わります。機能が少ないことは、単純に使いたい人には利点になります。
したがって、条件を添えます。「こういう使い方をする場合、この機能がないため不便になる」という形です。
3.書き直しの例その1
元:「操作が分かりにくいです。」
後:「設定の項目が階層になっており、目的の項目を探すのに時間がかかります。毎日設定を変える使い方なら負担になります。一度設定して使い続けるなら、影響は小さくなります。」
何が分かりにくいのか、どういう使い方で問題になるのかを書きました。読者は自分の使い方に当てはめられます。
4.書き直しの例その2
元:「値段が高めです。」
後:「同じ用途の三つと比べると、月額は最も高い価格帯にあります。ただし、他の二つでは別途費用がかかる機能が含まれています。含まれる範囲まで比べると、差は縮まります。」
比較の範囲を示し、含まれる範囲の違いも書きました。単純な高い安いではなく、条件込みの比較になっています。
5.書き直しの例その3
元:「サポートが弱いです。」
後:「問い合わせは文字のやり取りのみで、電話の窓口は用意されていません。急いで解決したい場面では、待ち時間が発生します。自分で調べて解決する前提なら、支障は少なくなります。」
「弱い」という評価を、事実と条件に分解しました。評価ではなく、判断材料になっています。
6.書ける欠点と書けない欠点
| 書ける | 書けない |
|---|---|
| 公式の情報から分かる制約 | 確認していない不具合 |
| 自分が実際に経験した不便 | 他人から聞いた話をそのまま |
| 含まれない機能や範囲 | 推測による欠陥の指摘 |
| 条件付きで生じる不便 | 会社や担当者への非難 |
右の列は、根拠を示せません。書くと、誤った情報を流すことになりますし、相手方から指摘を受ける可能性もあります。
7.確認していないことは書かない
評判で見かけた欠点を、そのまま自分の記事に書かないでください。その情報が正しいとは限りません。
書く場合は、確認します。公式の情報で確かめられるなら確かめる。確かめられないなら、「そういう指摘があるが確認できていない」と書くか、書かないかのどちらかです。
事実と推測を書き分ける方法は、ブログに自分の意見を書いてよい?事実・感想・推測の分け方で詳しく解説しています。
8.欠点の書く位置
良い点を全部書いた後に欠点をまとめる形もありますが、条件ごとに対応させるほうが分かりやすくなります。
「この機能はこういう場面で役立ちます。ただし、こういう使い方では効きません」という形で、その場に書きます。
最後にまとめて書くと、読者は前半の説明と照らし合わせる作業が必要になります。
9.欠点の数
欠点を並べすぎると、なぜ紹介しているのか分からなくなります。判断に影響するものだけを選びます。
目安としては、二つか三つです。細かい不満まで全部書くと、記事の焦点がぼやけます。
選ぶ基準は、その欠点が理由で選ばない人がいるかどうかです。いるなら書く、いないなら省く、という判断です。
10.代わりの選択肢を示す
向かない条件を示したら、その条件の人が何を選べばよいかも書きます。書かないと、読者は次にどうすればよいか分かりません。
具体的な商品名を挙げられない場合、条件だけでも示します。「こういう機能があるものを探すとよい」という形です。
この書き方をすると、読者は該当する記事を探しに行けます。自分のサイトに該当する記事があれば、案内します。
11.欠点が致命的な場合
調べた結果、多くの読者に合わないと判断することもあります。その場合、紹介しないという選択があります。
無理に紹介すると、条件を並べるだけの記事になります。読者にとっても、書く側にとっても実りがありません。
扱わないと決めた理由は、記録しておきます。後から条件が変わったとき、再検討の材料になります。
12.誹謗にならないように
欠点を書くことと、批判することは違います。事実と条件を書くのが前提で、感情的な表現は避けます。
また、企業や担当者を非難する書き方もしません。書くのは商品やサービスの条件についてであって、提供する側の姿勢についてではありません。
判断に迷ったら、その文を読んだ提供元がどう受け取るかを考えます。事実と条件だけなら、問題になりにくくなります。
13.広告主との関係
欠点を書くと、広告主から指摘を受けることがあります。事実と違う場合は、確認して修正します。
事実であれば、書き方の調整に応じる範囲を自分で決めます。条件を明示する書き方なら、双方にとって受け入れやすい形になります。
ただし、事実を消すよう求められた場合、応じるかどうかは慎重に判断します。読者に対する責任も考える必要があります。
14.時間が経つと変わる
欠点は、改善されることがあります。機能が追加された、価格が変わった、といった変化です。
古い欠点を書いたままにすると、誤った情報になります。確認日を添え、定期的に見直します。
見直しの際、公式の更新情報を確認します。改善されていれば、記述を修正します。
15.欠点を書く効果
条件を明示した記事は、読者に選ばれやすくなります。判断に必要な情報が揃っているためです。
また、申し込んだ読者が条件を理解しているため、解約や返品が減ります。結果として、確定する成果も安定します。
短期的には、欠点を書くと申込が減るように見えます。しかし、条件が合わない読者の申込が減っているだけです。
16.確認すること
- 欠点に、どういう条件で問題になるかを添えている。
- 確認していない不具合を書いていない。
- 比較する場合、比べた範囲を示している。
- 向かない読者に、代わりの選択肢を示している。
- 欠点の数が二つか三つに絞られている。
- 感情的な表現や非難になっていない。
- 確認日を記載している。
七つを満たせば、判断に使える記事になります。
17.書きにくいと感じる場合
欠点を書くのが怖いと感じるのは、成果が減ることを心配しているためです。しかし、条件が合わない読者の申込は、結局取り消されます。
また、欠点を書いた記事は、読者から信用されます。信用があると、他の記事も読まれます。
一本目で試してみて、読者の反応を見てください。多くの場合、心配したほどの影響はありません。
18.良い点との組み合わせ
欠点だけを並べても、記事になりません。良い点と組み合わせて、どういう人に向くかを示します。
組み合わせ方は、「この条件なら向く、この条件なら向かない」という対で書く形です。読者は自分がどちらかを判断できます。
仕様を利用場面に置き換える方法は、商品のメリットが思いつかないときは?仕様を利用場面に置き換える方法で詳しく解説しています。
19.まとめ
欠点は、条件付きで書きます。「誰にとって、何が不足するのか」という形です。
確認していないことは書きません。評判で見かけただけの欠点を、そのまま自分の記事に書かないでください。
向かない読者には、代わりの選択肢を示します。書かないと、読者は次にどうすればよいか分かりません。
欠点を書くと申込が減るように見えますが、減っているのは条件が合わない読者の申込です。
条件を明示した記事は、読者に信用され、結果として長く読まれます。
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