独自ドメインは、サイトの住所にあたるものです。住所であるドメインと、実際にデータを置く場所であるサーバーは別のもので、それぞれ別に契約します。この二つを混同すると、契約や移転の場面で判断を誤ります。

この記事では、ドメイン、サーバー、サイト名、URLの関係を整理します。中古ドメインと新規ドメインの比較は別の記事の範囲です。ここでは、それぞれが何を指すのかだけを扱います。

1.住所と保管場所

分かりやすい対比として、住所と倉庫を考えます。ドメインが住所で、サーバーが倉庫です。

住所は、そこへ行くための目印です。倉庫は、実際に荷物が置いてある場所です。住所を変えずに倉庫を移すこともできますし、同じ倉庫のまま住所を変えることもできます。

サイトも同じです。ドメインを変えずにサーバーを移せますし、同じサーバーで別のドメインを使うこともできます。

2.四つの言葉を整理する

言葉何を指すか例えるなら
ドメインサイトの住所番地
サーバーデータを置く場所建物
サイト名サイトの呼び名店の名前
URL特定のページの場所番地+部屋番号

この四つは、それぞれ独立しています。サイト名とドメインを揃えることは多いのですが、必ずしも一致させる必要はありません。

3.独自ドメインと共有のドメイン

無料のブログサービスを使う場合、URLはそのサービスのドメインの一部になります。サービス名が含まれる形です。

独自ドメインは、自分で取得したものです。他の誰とも共有せず、自分のサイトだけがそのドメインを使います。

違いは、移転できるかどうかに表れます。共有のドメインは、そのサービスを離れると使えません。独自ドメインは、どこへ移しても持っていけます。

4.取得と更新

ドメインは、取得したら永久に自分のもの、というわけではありません。使用する権利を、一定期間ごとに更新する形です。

更新しないと、権利が失効します。一定期間を過ぎると、他の人が取得できる状態になります。自分のサイトのURLが、別の人のサイトになる可能性があります。

したがって、更新日の管理が必要です。自動更新の設定と、支払方法の有効性を確認しておきます。

契約前に確認する項目については、ブログのドメイン・サーバーを長期契約する前に確認したいことで詳しく解説しています。

5.サーバーとの関係

ドメインを取得しただけでは、サイトは表示されません。データを置くサーバーが必要で、ドメインとサーバーを結び付ける設定も要ります。

この設定は、ドメインの管理画面で行います。「このドメインへのアクセスを、このサーバーへ向ける」という指定です。

設定を変えれば、サーバーを移してもドメインは同じまま使えます。これが、独自ドメインの利点の一つです。

6.同じ会社で契約するか

ドメインとサーバーを同じ会社で契約することもできますし、別々にすることもできます。

同じ会社なら、設定が自動で行われることが多く、手続きが簡単です。管理も一か所で済みます。

別々にすると、設定を自分で行う必要があります。ただし、どちらか一方だけを変えたい場合に動きやすくなります。

7.ドメインの種類

ドメインには、末尾の部分がいくつかの種類に分かれます。一般的なもの、国や地域を示すもの、用途を示すものなどです。

種類によって、取得の条件、取得価格、更新価格が違います。取得時は安くても、更新時に大きく上がる種類もあります。

また、一部の種類には、登録の条件が定められています。特定の地域に居住していること、特定の組織であることなどです。

8.どの種類を選ぶか

読者から見て、種類による違いはほとんどありません。見慣れた種類を選べば、不審に思われにくくなります。

判断の材料としては、更新価格、取得の条件、覚えやすさがあります。珍しい種類は、口頭で伝えるときに説明が必要になることがあります。

迷う場合は、広く使われている種類を選んでおけば問題は起きにくくなります。

9.文字列の決め方

ドメインの文字列は、自分で決めます。既に使われているものは取得できません。

二つ目は特に重要です。既存の名称に似ていると、後から問題になる可能性があります。取得前に検索して確認してください。

10.URLとの関係

URLは、ドメインに、そのページの場所を示す部分を足したものです。ドメインが共通で、ページごとに後ろの部分が変わります。

ページごとの部分は、自分で決められる場合があります。内容が分かる文字列にしておくと、リンクを見ただけで内容が推測できます。

一度公開したURLを後から変えると、それまでのリンクが切れます。決めるときは、後から変えない前提で決めます。

URLとタイトルの違いについては、ブログのURLと記事タイトルはどう違う?リンクを共有するときの基本で詳しく解説しています。

11.サイト名との関係

サイト名とドメインは、揃えておくと覚えやすくなります。ただし、必ず一致させる必要はありません。

希望の文字列が取得できない場合、サイト名を変えるか、別の文字列にするかの判断になります。まったく無関係でも運営はできますが、覚えてもらいにくくなります。

また、サイト名は後から変えられますが、ドメインは変えるとURLが変わります。変えにくいのはドメインのほうです。

12.移転するとき

独自ドメインを使っていれば、サーバーを移してもURLは変わりません。読者から見れば、何も変わらないように見えます。

ドメイン自体を別の管理会社へ移すこともできます。これを移管といいます。手続きには条件があり、取得から一定期間は移せないことがあります。

移管しても、URLは変わりません。管理する会社が変わるだけです。

13.無料ブログから移る場合

無料ブログで始めて、後から独自ドメインに移る場合、URLが変わります。それまでの評価や外部からのリンクは、新しいURLには自動で引き継がれません。

サービスによっては、転送の仕組みが用意されていることもあります。用意されていない場合、読者が古いURLで訪れても、新しいサイトにはたどり着けません。

この点があるため、長く続けるつもりなら早めに独自ドメインを使うほうが、後の損失が小さくなります。

無料ブログと自分で構築する場合の比較は、無料ブログとWordPressの違い|開設前に確認したい自由度と管理負担で詳しく解説しています。

14.取得の手続き

取得自体は難しくありません。管理会社のサイトで、希望する文字列が使えるかを確認し、申し込むだけです。

申し込みの際、登録者の情報を入力します。この情報は、条件によっては公開されることがあります。公開を避ける仕組みが用意されている場合もあるので、確認してください。

取得したら、契約情報を記録します。管理会社、取得日、更新日、更新価格です。

15.よくある勘違い

一つ目は、「ドメインを取得すればサイトが表示される」というものです。サーバーが別に必要です。

二つ目は、「独自ドメインにすれば検索で有利になる」というものです。ドメインの種類や文字列そのものが評価を決めるわけではありません。

三つ目は、「一度取得すればずっと使える」というものです。更新が必要で、更新を怠ると失効します。

16.費用の見方

ドメインの費用は、取得時と更新時で違うことが一般的です。取得時の安さだけで選ばず、更新価格を確認します。

サーバーの費用とは別に発生します。合計でいくらかかるかを計算してから、契約を決めてください。

サーバーを選ぶときに見る項目は、アフィリエイト用レンタルサーバーはどう選ぶ?専門用語より先に見る項目で詳しく解説しています。

17.結論

独自ドメインは、サイトの住所です。データを置くサーバーとは別のもので、それぞれ別に契約します。

言葉としては難しく聞こえますが、仕組みは単純です。住所と保管場所が別々にあり、それぞれを契約して結び付ける。この理解があれば、契約の場面で迷うことは減ります。

最初は、ドメインとサーバーを同じ会社で契約しておくと手続きが簡単です。慣れてから、必要に応じて分ける判断をすれば足ります。

取得したら、更新日と更新価格を記録してください。この二つを管理しておけば、うっかり失効させる事態は避けられます。

独自ドメインを使う利点は、移転してもURLを保てることです。長く続けるつもりなら、早い段階で用意しておくほうが、後の損失を避けられます。

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