納品は、サイトが表示された時点で終わりではありません。受け取るべきものは、管理画面などのアカウント、ドメインやサーバーの契約情報、操作の資料、記事や画像などの素材の四つです。これらが揃っていないと、依頼を終えた後に自分で運営を続けられません。

この記事では、納品時に受け取るものの確認表を扱います。納品された記事の内容を確認する方法、公開前の点検、データの復元方法は、それぞれ別の記事の範囲です。

1.なぜ受領の確認が必要か

制作中は、依頼先が管理画面やサーバーを操作しています。依頼者は、どこに何があるかを把握していないことがあります。

依頼を終えた後に、ログインできない、契約の更新日が分からない、画像の元データがない、といった状態に気づくと、依頼先に問い合わせることになります。時間が経つほど、確認に手間がかかります。

納品の時点で受領表を使って確認すれば、足りないものをその場で依頼できます。

2.受け取る四つのもの

分類主な内容確認の要点
アカウントサイトの管理画面、サーバー、ドメイン、解析の道具依頼者の名義で、依頼者がログインできるか
契約情報契約先、名義、更新日、更新費用次の更新を依頼者が行えるか
操作資料記事の追加、画像の差し替え、よく使う設定資料を見て自分で操作できるか
素材記事の原稿、画像の元データ、ライセンス情報依頼を終えた後も使えるか

3.アカウントの確認

六つ目を忘れがちです。依頼先のアカウントが残ったままになっている場合、依頼を終えた時点で削除するか権限を下げるかを決めます。

アカウントの管理方法は、ブログとASPのパスワードをどう管理する?初心者のアカウント整理で詳しく解説しています。

4.契約情報の確認

名義が依頼先のままになっている場合は、移管の手続きと時期を確認します。

名義の確認については、ブログ制作を依頼したらドメインは誰のもの?契約前に確認したい管理名義で詳しく解説しています。

5.操作資料の確認

操作資料は、自分で運営を続けるための手引きです。すべての機能の説明は必要ありません。よく行う作業に絞った資料があれば足ります。

資料は、画面の写真付きだと分かりやすくなります。ただし、画面の構成は更新で変わることがあるため、作成した日付も書いてもらいます。

6.素材の確認

原稿を別の形式でも受け取っておくと、サイトに不具合が起きた場合や、別の場所に移す場合に使えます。

7.受け取った後にその場で試す

受け取ったものは、依頼先との最後の打ち合わせの中で、実際に試しておくと安心です。

その場で試す手順

  1. 依頼者のアカウントで管理画面にログインする。
  2. 操作資料を見ながら、テスト用の下書きを一本作る。
  3. 画像を一枚アップロードしてみる。
  4. 下書きを削除する。
  5. ドメインとサーバーの管理画面にログインし、更新日を確認する。

その場で試せば、ログインできない、権限が足りない、といった問題に気づき、すぐに対応してもらえます。

8.受領表の使い方

四つの分類の確認項目を一枚にまとめ、受け取ったものに印を付けていきます。印の付かない項目があれば、その場で依頼先に伝えます。

分類項目受領備考
アカウントサイトの管理画面
アカウントサーバー
アカウントドメイン
契約情報更新日と更新費用
操作資料記事の追加・修正の手順
素材原稿と画像の元データ
素材ライセンス情報

受領表は、依頼先にも控えを渡します。双方で何を受け渡したかを確認できます。

9.受け取れなかったものがある場合

受け取れなかったものがあれば、いつまでに受け取るかを決めて記録します。依頼を終える前に揃えてもらうのが基本です。

契約の範囲に含まれていないものの場合は、追加で依頼するか、自分で用意するかを判断します。

10.依頼を終えた後の問い合わせ

依頼を終えた後も、一定の期間は質問に答えてもらえる場合があります。期間と、問い合わせの方法を確認しておきます。

期間が終わった後に質問したい場合、有料になるかも聞いておきます。

11.運用を継続して依頼する場合

制作の後に運用も依頼する場合でも、受領の確認は行います。依頼者が状況を把握していれば、報告の内容も理解しやすくなります。

運用の報告で確認する項目は、アフィリエイトの運営報告は何を受け取る?初めて依頼する人の確認項目で詳しく解説しています。

12.受け取ったものの保管

受け取ったログイン情報は、安全な方法で保管し、パスワードは自分で変更します。

契約情報、操作資料、素材は、一か所にまとめて保管します。どこにあるかが分からなくなると、受け取った意味がなくなります。

13.よくある質問

受け渡しの打ち合わせでは、受領表とこの質問の一覧を手元に置いておくと、確認の漏れが減ります。

質問への答えは、受領表の備考欄に書き込んでおきます。例えば「依頼先のアカウントは〇月〇日に権限を最小にした」「画像の元データは共有フォルダで受け取った」のように、何をいつ受け取ったかを残します。

依頼を終えた後の最初の一か月は、実際に記事を追加したり画像を差し替えたりする中で、受け取ったものに不足がないかを確かめる期間と考えておきます。不足に気づいたら、受領表に書き足して依頼先に連絡します。

不足に気づいて連絡するときは、受領表のどの項目が足りないのかを示し、依頼の範囲に含まれていたかどうかも確認します。含まれていれば受け取り、含まれていなければ追加で依頼するか自分で用意するかを判断します。受け渡しの記録があれば、このやり取りも短く済みます。

一か月の確認期間を過ぎた後は、受領表を契約書と一緒に保管しておきます。

14.まとめ

納品時に受け取るのは、アカウント、契約情報、操作資料、素材の四つです。

受領表を使って一つずつ確認し、足りないものはその場で伝えます。

受け取ったアカウントと操作資料は、その場で実際に試すと、問題にすぐ気づけます。

依頼先が作業に使っていたアカウントの扱いも、依頼を終える時点で決めてください。

受け取ったものは一か所にまとめて保管し、パスワードは自分で変更します。

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