運営を任せたら、報告を受け取ります。報告で確認するのは、何をしたか、どこを変えたか、何が終わっていないか、次に依頼者が何を判断するかの四つです。数字だけが並んだ報告では、次に何をすればよいかが分かりません。

この記事では、報告書で受け取りたい項目と、読み方を扱います。解析の道具の操作方法や、数字を改善する分析の手法は扱いません。依頼者が報告を受け取る側として確認することに絞ります。

1.報告は判断の材料

報告書は、依頼先が作業をしたことを示す記録であると同時に、依頼者が次の判断をするための材料です。

判断の材料にならない報告は、読んでも次の行動につながりません。報告の中身を最初に取り決めておくことが大切です。

2.報告に含めたい四つの項目

項目書かれていること依頼者が確認すること
実施作業期間中に行った作業の一覧依頼した範囲の作業か
変更箇所変えたページや設定自分でも確認できるか
未完了予定していたが終わっていない作業理由と、いつ終わるか
次の判断依頼者に決めてほしいこと期限までに判断できるか

四つ目が抜けている報告は多くあります。依頼者の判断が必要な事項が埋もれると、作業が止まる原因になります。

3.実施作業

期間中に何をしたかが、一覧で書かれているかを確認します。「記事を改善しました」ではなく、「記事三本の見出しと本文を修正しました」のように、対象と内容が分かる形が望ましいです。

依頼した範囲に含まれない作業が書かれていたら、追加費用が発生するかを確認します。

4.変更箇所

どのページの、どこを変えたかが書かれているかを確認します。URLが添えられていれば、自分で開いて確かめられます。

設定の変更のように画面で見えない作業の場合は、変更前と変更後の内容が書かれているかを見ます。問題が起きたときに、元に戻す手がかりになります。

5.未完了

予定していたのに終わっていない作業は、隠さず書かれているほうが信頼できます。理由と、いつ終わる見込みかも確認します。

理由が依頼者の確認待ちなら、自分の返信が遅れていないかを見直します。依頼者の対応が遅れると、全体の日程が延びます。

6.次の判断

依頼者が決める必要のある事項が、期限つきで書かれているかを確認します。

例えば、「新しく扱う記事の候補から三本を選んでください」「広告の差し替え先を承認してください」といった内容です。

判断に必要な情報が足りなければ、報告を受け取った時点で質問します。

依頼者が担う判断の範囲については、アフィリエイトを人に任せるとき、自分は何を決める?依頼者の役割を整理で詳しく解説しています。

7.報告書の例(架空)

以下は、四つの項目を含む報告書の架空の例です。実在の依頼先の様式ではありません。

月次報告の仮の例

  • 実施作業:記事二本を新規公開。既存記事一本の料金表を公式情報に合わせて更新(確認日を記載)。
  • 変更箇所:更新した記事のURL、変更した表の行、変更前後の金額。
  • 未完了:予定していた記事一本は、資料の確認が終わっておらず来月に持ち越し。
  • 数字:期間中の訪問数と、主な記事ごとの訪問数(前月との比較)。
  • 次の判断:来月扱う記事の候補三本から、優先する一本を月末までに選んでほしい。

この例では、数字は四つの項目の後に置いています。数字は判断の材料の一つであって、報告の中心ではありません。

8.数字だけの報告で足りないこと

訪問数や成果の件数だけが並んだ報告では、なぜその数字になったのかが分かりません。

数字が増えていても、何をした結果なのかが分からなければ、次に何を続ければよいか判断できません。数字が減っている場合も同じです。

数字には、期間中に行った作業と、考えられる理由を添えてもらうよう依頼します。理由が分からない場合は、分からないと書いてもらって構いません。

9.報告の頻度

報告の頻度は、依頼の内容によって決めます。記事を継続して公開する依頼なら月に一度、構築の途中なら段階ごとが目安になります。

頻度が高すぎると、依頼先の報告作業が増え、その分だけ作業時間が減ります。依頼者が読める頻度に合わせることも大切です。

10.報告を読む時間を確保する

報告を受け取っても、読まなければ判断の機会を逃します。報告が届く日の後に、読む時間を予定に入れておきます。

読んだら、次の判断の項目に返信します。返信が遅れると、依頼先は次の作業に進めません。

11.報告で分からない言葉があったら

報告の中に分からない言葉があれば、質問します。特に、変更箇所の説明が専門的な場合、自分で確認できる形で説明し直してもらいます。

専門用語の聞き返し方は、アフィリエイトの相談で専門用語が分からないときの質問の仕方で詳しく解説しています。

12.報告を保管する

受け取った報告は、日付ごとに保管します。後から、いつ何を変えたかを確認するときに使います。

依頼を終えるときや、依頼先を変えるときにも、過去の報告があると引き継ぎがしやすくなります。

依頼を終えるときに受け取るものは、ブログを納品されたら何を受け取る?契約情報・操作資料・素材の確認表で詳しく解説しています。

13.報告の様式を最初に決める

報告の様式は、契約の段階で決めておきます。四つの項目を含めてほしいと伝え、例を見せてもらいます。

既に依頼している場合も、次回から項目を足してもらうよう相談できます。

14.確認すること

15.報告を受け取った後の返信例

報告書を読んだ後、依頼先へ返す内容の架空の例です。四つの項目に対応させて返しています。

月次報告への返信(架空)

  • 実施作業:新規二本と料金表の更新、確認しました。
  • 変更箇所:更新した記事を開き、表の金額と確認日が変わっていることを確認しました。
  • 未完了:持ち越しの記事は、こちらで渡す資料が遅れていたためです。今週中に送ります。
  • 次の判断:来月の優先記事は、候補の二本目でお願いします。理由は、問い合わせで同じ質問が続いているためです。

三行目のように、未完了の理由が依頼者側にある場合は、それを認めて期限を示します。四行目のように判断の理由を添えると、依頼先は次回以降の提案に生かせます。

返信は、報告の四つの項目の順に書くと、依頼先が読み違えにくくなります。特に「次の判断」への答えは、返信の最後に置くと埋もれやすいため、件名や冒頭で「判断の回答あり」と示しておく方法もあります。

報告と返信は同じ場所に保存し、月ごとに並べておきます。数か月分がそろうと、依頼先がどの判断をもとに作業したかを後から追えるようになり、方針を見直すときの根拠になります。

返信の中で判断を保留したい項目がある場合は、保留にする理由と、いつまでに答えるかを書きます。「来週の打ち合わせまでに決める」と期限を示せば、依頼先はその間に進められる作業を先に行えます。何も書かずに放置すると、依頼先は判断を待ったまま止まります。

16.まとめ

運営報告で受け取るのは、実施作業、変更箇所、未完了、次の判断の四つです。

数字だけの報告では、次に何をすればよいか分かりません。作業内容と理由を添えてもらいます。

未完了の作業が正直に書かれている報告は、依頼者が状況を把握するのに役立ちます。

報告を受け取ったら、判断が必要な事項に期限内に返信してください。

報告の様式は、契約の段階で決めておくと、後から揃え直す手間がかかりません。

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