運営を始めると、ログインする場所が一気に増えます。記録しておくべきなのは、どこに何のアカウントがあるか、復旧の手段は何か、二段階の確認を設定しているかの三つです。パスワードそのものは、この記録には書きません。
この記事では、台帳の作り方と、避けたい管理方法を扱います。外注先へ権限を渡す場合の設定は別の記事の範囲です。また、安全対策の詳細は各サービスの公式資料を確認してください。
1.増えるアカウント
始めて数か月で、次のようなアカウントができます。数えると意外に多くなります。
- サーバーの管理画面
- ドメインの管理画面
- サイトの管理画面
- ASPの管理画面(複数になることが多い)
- 解析の道具
- メールのアカウント
- 画像や素材のサービス
- SNSのアカウント
これらを把握していないと、必要なときにログインできません。また、使っていないアカウントが放置されることにもなります。
2.台帳に書くこと
| 項目 | 内容 | 書いてよいか |
|---|---|---|
| サービス名 | どのサービスか | 書く |
| ログインID | メールアドレスやID | 書く |
| 所有者 | 誰の名義か | 書く |
| 復旧手段 | パスワードを忘れたときの方法 | 書く |
| 二段階の確認 | 設定しているか。方法は | 書く |
| 登録日 | いつ登録したか | 書く |
| パスワード | ログインに使う文字列 | 書かない |
最後の行が重要です。台帳にパスワードを書くと、その台帳自体が危険なものになります。パスワードは、別の安全な方法で管理します。
3.パスワードの管理方法
方法はいくつかあります。どれを選ぶかは、自分が続けられるかで決めます。
専用の管理ソフトを使う方法は、多くのパスワードを扱う場合に向きます。一つの鍵で全部を開ける形なので、その鍵の管理が重要になります。
紙に書いて保管する方法もあります。オンラインには置かれませんが、紛失や災害への備えが必要です。
どの方法でも、使い回しは避けます。一か所で漏れたときに、他のサービスまで影響が及びます。
4.避けたい管理方法
次の方法は、問題が起きやすくなります。
- 同じパスワードを複数のサービスで使う。
- ブラウザーに記憶させたまま、自分では覚えていない。
- メールの下書きに書いて保存する。
- 表計算のファイルに一覧で書き、そのまま保存する。
- 推測しやすい文字列を使う。生年月日、サイト名など。
二つ目は、便利ですが危険です。機器が壊れたり、別の機器から入りたくなったりしたときに、何も分からなくなります。
5.復旧手段の確認
パスワードを忘れたとき、どうやって復旧するかを確認しておきます。多くは、登録したメールアドレスへ再設定の案内が届きます。
したがって、登録したアドレスが使える状態であることが前提になります。そのアドレスのパスワードを忘れると、他の復旧もできなくなります。
メールのアカウントは、最も重要な一つです。ここだけは、確実に復旧できる手段を用意しておきます。
用途別のアドレスの分け方は、ブログ運営用のメールアドレスは分けるべき?通知を見逃さない準備で詳しく解説しています。
6.二段階の確認
パスワードに加えて、もう一つの確認を求める設定です。多くのサービスで用意されています。
設定しておくと、パスワードが漏れても入られにくくなります。特に、金銭に関わるASPや、サイトの管理画面では設定を検討します。
ただし、設定した機器を失うと、自分も入れなくなります。復旧用の情報を別に保管しておく必要があります。この点を理解してから設定してください。
7.台帳の保管場所
台帳自体も、安全に保管します。誰でも見られる場所に置かないことです。
パスワードを書いていなければ、漏れても直ちに侵入されるわけではありません。ただし、どのサービスを使っているかは分かってしまいます。
保管場所は一か所に決め、控えを一つ作っておきます。台帳を失うと、何を契約しているかも分からなくなります。
8.定期的な見直し
年に一度、台帳を見直します。使っていないアカウントがないか、復旧手段が今も有効かを確認します。
特に、登録したメールアドレスを変えた場合、各サービスでの登録も変更が必要です。変えたつもりで、一部が古いままになっていることがあります。
使っていないアカウントは、解約を検討します。ただし、未入金の報酬や掲載中のリンクがないかを確認してからです。
9.機器を変えるとき
パソコンやスマートフォンを変えるとき、ログイン情報の移行が必要になります。事前に準備しておくと、移行後に困りません。
ブラウザーに記憶させている場合、その内容を移す手段を確認します。移せない場合、新しい機器で全部入力し直すことになります。
二段階の確認を設定している場合、機器を変える前に移行の手続きが必要なことがあります。古い機器を手放す前に済ませてください。
10.人に作業を頼むとき
作業を人に依頼する場合、自分のパスワードを渡すのは避けます。多くのサービスでは、別のアカウントを作って権限を与えられます。
権限を分ければ、必要な範囲だけを渡せます。作業が終わったら、そのアカウントを無効にします。
台帳には、誰にどの権限を渡したかも記録します。終了時に戻し忘れることを防げます。
11.不在時への備え
自分に何かあったとき、家族や関係者がサイトを止められるようにしておく方法もあります。
すべてのパスワードを共有する必要はありません。どこに情報があるか、誰に連絡すればよいかを残しておけば足ります。
不在時の備えについては、ブログを家族や担当者に引き継ぐ準備は?一人で始める人の緊急連絡メモで詳しく解説しています。
12.ログインできなくなったとき
実際に入れなくなった場合、慌てずに順番を確認します。
まず、IDが正しいかを確認します。次に、大文字小文字や余分な空白がないかを見ます。次に、復旧の手続きを試します。
それでも入れない場合、サービスの窓口へ問い合わせます。そのとき、登録時の情報や契約の内容を求められることがあります。台帳があれば、すぐに答えられます。
13.偽の連絡に注意
パスワードの再設定を促すメールが届くことがあります。自分で手続きしていない場合、偽のものである可能性があります。
メールのリンクからは開かず、公式サイトへ自分で移動してログインします。この手順を習慣にしておけば、偽のページに入力する事故を防げます。
不審な連絡を受けたら、そのサービスの窓口へ確認します。慌てて操作しないことが大切です。
14.台帳の様式
表計算でも、文書でも構いません。次の列を用意します。
サービス名、用途、ログインID、所有者、登録日、復旧手段、二段階の確認、パスワードの保管場所、備考。この九列で足ります。
パスワードの保管場所の列には、「管理ソフト内」「手帳の◯ページ」といった書き方をします。パスワード自体は書きません。
15.最初に作る
アカウントが増えてから作ろうとすると、思い出す作業が発生します。最初のアカウントを作った時点から、台帳を始めてください。
一件ごとの記入は1分もかかりません。後からまとめようとすると、数時間かかります。
始める前に練習しておく操作については、パソコンが苦手な人がアフィリエイトを始める前に練習したい操作で詳しく解説しています。
16.増やしすぎない
ASPを複数登録すると、その分アカウントが増えます。必要なものだけに絞れば、管理も楽になります。
登録は簡単ですが、管理は続きます。登録する前に、本当に使うかを考えてください。
17.台帳の記入例
以下は架空の記入例です。パスワードの欄はなく、保管場所だけを書いています。
| サービス | ログインID | 復旧手段 | 二段階の確認 | パスワードの保管場所 |
|---|---|---|---|---|
| サーバー | 契約用アドレス | 登録アドレスに再設定メール | 設定済み(アプリ) | 管理ソフト |
| ASP(一社目) | ASP用アドレス | 登録アドレスに再設定メール | 未設定 | 管理ソフト |
| メール(契約用) | — | 予備の電話番号 | 設定済み(SMS) | 手帳の保管箱 |
三行目のメールアカウントは、他の復旧手段の土台になります。ここだけは保管場所を別にしておくと、管理ソフトに入れなくなった場合でも立て直せます。
18.結論
台帳に書くのは、サービス名、ID、所有者、復旧手段、二段階の確認の有無です。パスワードは別の方法で管理します。
増えたアカウントを把握できていない状態は、費用の把握ができていない状態でもあります。台帳は、支出の見直しにも使えます。
なお、記録は自分だけが読めれば足ります。整った様式である必要はなく、後から自分が探せる形になっていればそれで十分です。
アカウントの管理は、地味ですが効いてきます。入れなくなったときの損失は、記事が書けない時間だけでなく、復旧の手続きにかかる時間にも及びます。
特に、サーバーとドメインの管理画面、それに報酬を受け取るASPは、入れなくなると影響が大きい場所です。この三つだけでも、復旧の手段を確認しておいてください。
当社独自の累計収益保証付き!
丸投げで収益を狙う
アフィリエイトサイトを
手に入れませんか?
アフィリエイト専門のプロが、
企画からサイト構築・記事制作・収益設計まで一括対応。