最初から必要とは限りません。判断の順序は、実現したい表示を先に書き出し、それが無料の範囲でできるかを確かめ、できない場合にだけ購入を検討する形です。先に買ってから使い道を考えると、機能の大半を使わないまま終わります。
この記事では、購入を判断する手順と、買う前に確認する条件を扱います。特定のテーマを推奨したり、順位を付けたりはしません。ライセンスや更新の条件は提供元によって違うため、必ず公式の案内で確認してください。
1.テーマが担当すること
テーマは、記事の中身をどう表示するかを決めます。本文の文字、見出しの装飾、記事一覧の並び方などが、テーマによって決まります。
中身とは分かれているため、テーマを変えても記事は残ります。後から変更できるということです。この点を知っておくと、最初の選択に力を入れすぎずに済みます。
逆に言えば、テーマを変えても記事の内容は良くなりません。表示の問題と、内容の問題は別です。
テーマやプラグインの役割については、WordPressとは何をするもの?ブログ開設前に知りたい基本機能で詳しく解説しています。
2.判断の順序
購入するかを決める手順
- 実現したい表示を書き出す。「目次を出したい」「表を見やすくしたい」など。
- 今使っているテーマの標準機能で、それができるか確認する。
- できない場合、追加の機能で補えるか確認する。
- それでもできない場合に、有料テーマを検討する。
- 候補のテーマが、書き出した項目を満たすか確認する。
一つ目を飛ばして候補を探し始めると、機能の多さで選ぶことになります。使わない機能が多くても、判断の材料にはなりません。
3.実現したい表示を書き出す
具体的に書きます。「おしゃれにしたい」では判断できません。読者が困っている状態から逆算します。
| 読者の困りごと | 実現したい表示 |
|---|---|
| 長い記事で目的の場所を探せない | 目次を表示する |
| 比較の表が横に切れる | 表を横にスクロールできるようにする |
| スマホで文字が小さい | 画面幅に応じて文字を調整する |
| どこが重要か分からない | 強調の表示を使い分ける |
| 関連する記事が見つからない | 記事の下に関連記事を出す |
この形で書き出すと、必要な機能が具体的になります。そして、多くの項目は無料のテーマや追加機能でも実現できます。
4.無料で実現できる範囲
目次、関連記事の表示、表のスクロールなどは、追加の機能で対応できることが多くあります。無料で配布されているものもあります。
文字の大きさや余白も、設定で変更できる範囲があります。細かい調整が必要な場合は、書式の指定を追加する方法もあります。
まず、今の環境でどこまでできるかを試してください。できないと決めつけて購入すると、買った後で「無料でもできた」と気づくことがあります。
どこまで表示を整えてから始めるかは、ブログのデザインはどこまで整えてから始める?読みやすさの最低限で詳しく解説しています。
5.有料テーマの利点
有料のものには、いくつかの利点があります。必要な機能が最初から入っている、設定が分かりやすい、質問できる窓口がある、といった点です。
特に、複数の追加機能を入れずに済むのは実質的な利点です。追加機能が増えるほど、更新の手間と相性の問題が増えます。
また、表示の速さが考慮されているものもあります。ただし、これは製品によるので、購入前に確認が必要です。
6.有料テーマの注意点
一方で、注意すべき点もあります。まず、機能が多いほど設定の項目も多くなります。使いこなすまでに時間がかかります。
次に、テーマ固有の書き方を使うと、後から別のテーマへ変えにくくなります。記事の中にテーマ専用の記述が残ると、変更時に表示が崩れます。
三つ目に、更新が止まる可能性があります。提供元が開発をやめると、不具合が直らなくなります。
7.購入前に確認する条件
- ライセンスの範囲。複数のサイトで使えるか、一つだけか。
- 買い切りか、年額か。更新が必要か。
- 更新が止まった場合、使い続けられるか。
- 対応しているバージョン。今使っている環境で動くか。
- 返金の条件があるか。
- 質問できる窓口があるか。対応の範囲はどこまでか。
- テーマ専用の記述を使うか。使う場合、変更時にどうなるか。
一つ目と二つ目は、金額に直結します。複数サイトで使えるかどうかで、実質的な費用が変わります。
8.年額か買い切りか
買い切りに見えても、更新のサポートが年額の場合があります。この場合、更新を受け続けるには毎年支払いが必要です。
支払いをやめても使い続けられるのか、使えなくなるのかも確認します。使い続けられる場合でも、不具合の修正は受けられなくなります。
年額の場合、運営費として毎年計上する必要があります。資金計画に入れておかないと、更新の時期に想定外の支出になります。
9.いつ買うか
買うタイミングは、実現したい表示があって、それが無料ではできないと確認できたときです。
記事が数本しかない段階では、表示の問題は表面化しません。記事が増え、読者が来るようになってから、実際の問題が見えてきます。
逆に、記事が増えてからテーマを変えると、全記事の表示を確認する作業が発生します。早めに決めておくほうが楽な面もあります。
折衷案として、無料で始めて、10本から20本の段階で判断する方法があります。この段階なら、確認する記事の数も多くありません。
10.変更するときの作業
テーマを変えると、全記事の表示が変わります。変更後は、主要な記事を開いて確認する必要があります。
特に、表、箇条書き、画像の配置は崩れやすい部分です。スマートフォンでの表示も確認します。
変更する前に、元に戻せるよう保存しておきます。新しいテーマが合わなかった場合、すぐに戻せる状態にしておくと安心です。
11.デザインに時間をかけすぎない
テーマの設定をいじり始めると、いくらでも時間を使えます。色を変え、余白を調整し、また戻す。この時間は記事を増やしません。
読者が判断に必要とするのは、読みやすさです。凝ったデザインより、文字が読めて、目的の情報が見つかることのほうが重要です。
最低限の読みやすさが確保できたら、設定はいったん終わりにします。困りごとが出てから、また触れば足ります。
12.他の支出との優先順位
予算が限られている場合、有料テーマより優先すべきものがあるかを考えます。サーバーの条件、ドメインの更新、必要な道具などです。
テーマは後から変えられますが、サーバーやドメインは変えにくい部分です。変えにくいものから優先するほうが、後の負担が小さくなります。
有料の道具をいつ導入するかの判断は、アフィリエイト用の有料ツールはいつ導入する?困りごとから購入を判断するで詳しく解説しています。
13.無料でも問題ない理由
読者は、テーマが有料か無料かを気にしません。記事が読みやすく、必要な情報が揃っているかだけを見ます。
有料テーマを使っているサイトが必ず読まれるわけではありませんし、無料テーマのサイトが読まれないわけでもありません。
判断の基準は、読者が困っているかどうかです。困っていないなら、変える必要はありません。
14.購入判断メモ
検討する場合、次の形でメモを作ります。買うかどうかの判断が、感覚ではなく項目で決まります。
- 実現したい表示(具体的に書く)
- 今の環境でできない理由
- 候補のテーマ名と金額
- ライセンスと更新の条件
- このテーマで実現できるかの確認結果
- 買わない場合の代替手段
最後の項目が空欄なら、まだ検討が足りません。代替手段がない場合にだけ、購入する理由が成立します。
15.他のサイトを参考にする場合
見た目の参考にしたいサイトがある場合、何が良いと思ったのかを言葉にします。色なのか、文字の大きさなのか、情報の並べ方なのか。
言葉にすると、テーマの機能ではなく設定で再現できることが分かる場合があります。同じテーマを買っても、設定が違えば見た目は変わります。
また、デザインをそのまま真似るのは避けてください。参考にするのは考え方であって、複製することではありません。
16.結論
最初から必要とは限りません。実現したい表示を書き出し、無料の範囲で試してから判断してください。
なお、テーマを変えたからといって読者が増えるわけではありません。表示の改善は、読みにくさで離脱していた読者を減らす効果にとどまります。
買う場合は、ライセンス、更新の条件、テーマ専用の記述の扱いを確認します。この三つを確認せずに買うと、後から想定外の負担が出ます。
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