導入の判断は、機能の魅力ではなく、今困っている作業から始めます。どの作業に、月に何時間かかっていて、その道具で何時間減るのか。この計算ができないうちは、買う理由が成立しません。機能が多いことは、買う理由になりません。
この記事では、導入を判断する手順と、購入前に確認する条件を扱います。特定の製品を推奨したり比較したりはしません。また、道具を増やしすぎる弊害についての一般論も繰り返しません。判断の手順だけを示します。
1.困りごとから始める
ツールを探すとき、多くの人は「何か便利なものはないか」から入ります。この入り方だと、機能の多さで選ぶことになります。
順序を逆にします。まず、今の作業で時間がかかっている部分を書き出します。次に、それを減らす手段を探します。その中に有料のものがあれば、検討の対象になります。
この順序なら、買った後に使わなくなることが減ります。目的が先にあるためです。
2.作業の時間を測る
どの作業に時間がかかっているかは、測らないと分かりません。感覚で「調査に時間がかかる」と思っていても、実際は執筆のほうが長いことがあります。
一週間だけでも、作業ごとの時間を記録します。調査、構成、執筆、画像、公開作業、確認。この程度の分類で十分です。
記録すると、意外な部分に時間を使っていることが分かります。そこが、道具で改善できる候補です。
3.導入判定表
候補が見つかったら、次の表を埋めます。埋まらない欄があるなら、まだ買う段階ではありません。
| 項目 | 記入すること |
|---|---|
| 困っている作業 | 具体的に。「記事を書くのが大変」ではなく「候補の整理に毎回2時間」 |
| 今かかっている時間 | 月あたりの合計 |
| この道具で減る時間 | 見込み。分からないなら試用で確認 |
| 代替手段 | 無料の方法、手作業での方法 |
| 費用 | 月額または年額。継続か買い切りか |
| 解約の条件 | いつでも解約できるか。違約金があるか |
| やめた後 | データを取り出せるか。使えなくなるもの |
最後の二行を確認しない人が多くいます。使わなくなったときにどうなるかを知らないと、解約したくてもできない状態になります。
4.代替手段を先に試す
有料の道具でしかできないことは、実は多くありません。手作業でできる、無料の手段がある、という場合がほとんどです。
代替手段を試してみて、それでも時間がかかると分かってから買います。試さずに買うと、無料でできたことに気づかないままになります。
手作業が面倒だから買う、という判断も成り立ちます。ただし、その場合も「手作業なら月に何時間」という数字を出しておきます。
5.試用期間の使い方
試用できる場合、期間中に判断します。ただし、漫然と触るだけでは判断できません。
試用期間にやること
- 導入判定表に書いた「困っている作業」を、その道具で実際にやってみる。
- かかった時間を測る。今までとの差を出す。
- その作業を月に何回行うかを数える。
- 差の時間に回数を掛けて、月あたりの削減時間を出す。
- 費用と照らし合わせる。
- 試用期間の終了日を、事前にカレンダーに入れておく。
最後の項目が重要です。試用期間が終わると自動で課金が始まることがあります。判断しないまま期限を過ぎると、意図せず支払いが始まります。
6.買った後に使わなくなる原因
購入したのに使わなくなる場合、原因はいくつかに分類できます。
- 目的が曖昧だった。何のために買ったか思い出せない。
- 操作を覚える時間を確保できなかった。
- 作業の流れに組み込めなかった。使う場面が来ない。
- 機能が多すぎて、どこから使えばよいか分からない。
- 実際の作業では、想定していた使い方をしなかった。
一つ目が最も多い原因です。導入判定表を埋めておけば、買った理由が記録として残ります。
7.無料で足りる場面
始めたばかりの段階では、無料の手段で足りることが多くあります。記事が少なければ、管理も分析も手作業で済みます。
例えば、記事が10本のうちは、一覧を手で作れます。100本になると手作業が厳しくなります。規模が変われば、必要な道具も変わります。
したがって、今の規模で必要かを考えます。将来必要になるかもしれない、という理由で今買う必要はありません。
8.費用の積み上がり
月額の道具を複数契約すると、合計が大きくなります。一つずつは小さくても、三つ四つと増えると運営費の中で無視できない割合になります。
契約している道具の一覧を作り、合計額を月に一度確認します。使っていないものがあれば、解約を検討します。
費用を記録する方法については、アフィリエイトの売上と利益はどう違う?初心者向けの収支表の作り方で詳しく解説しています。
9.解約の確認
契約前に、解約の手順と条件を確認します。月の途中で解約した場合の扱い、年額契約の中途解約、違約金の有無などです。
また、解約後にデータがどうなるかも確認します。作成したものを取り出せるか、一定期間で消えるか。取り出せない場合、解約が難しくなります。
確認した内容は記録します。契約時には覚えていても、一年後には忘れています。
10.自動更新の管理
多くの道具は自動更新です。使っていなくても、更新日が来れば課金されます。
- 契約している道具の一覧を作った。
- それぞれの更新日を記録した。
- 自動更新かどうかを確認した。
- 解約の期限を確認した。更新日の何日前までか。
- 更新の前に通知が届く設定にした。
四つ目を見落とすと、解約したいのに次の期間の支払いが確定してしまいます。更新日の直前では間に合わないことがあります。
11.時間を買うという考え方
道具を買うことは、時間を買うことです。減った時間を何に使うかが決まっていないと、買う意味が薄れます。
減った時間で記事を一本多く書ける、調査を丁寧にできる。こうした使い道があるなら、費用に見合います。
逆に、時間が減っても他のことに使わないなら、効果は限定的です。時間の使い道も含めて判断します。
12.収益が出てから、という考え方
収益が出る前に道具を買うと、支出だけが増えます。ただし、道具がないと作業が進まない場合もあります。
判断の基準としては、その道具がないと記事が書けないかどうかです。書けるなら後回しにできます。書けないなら、必要な支出です。
実際には、記事を書くために絶対に必要な有料の道具は多くありません。多くは、あれば速くなる類のものです。
13.人に勧められた場合
他の人が使っているという理由で買うのは避けます。その人の作業量と自分の作業量は違います。
勧められたら、その人がどの作業に使っているかを聞きます。自分にも同じ作業があるかを確認してから、検討します。
また、紹介されたものが広告である場合もあります。勧める側に報酬が発生していないか、表示を確認します。
14.買わない判断を記録する
検討して買わないと決めた場合も、記録します。なぜ買わなかったか、どうなったら買うか。
この記録があると、同じ道具を何度も検討し直す時間が省けます。また、状況が変わったときに判断を見直せます。
「記事が50本を超えたら再検討」のように条件を書いておくと、判断の時期も分かります。
15.有料テーマとの関係
有料テーマも、道具の一つとして同じ手順で判断します。実現したい表示があり、無料ではできない場合に検討します。
有料テーマの判断については、ブログの有料テーマは最初から必要?購入前に確認する機能と条件で詳しく解説しています。
16.導入の順序
複数の候補がある場合、一度に導入しないでください。一つずつ入れて、効果を確認してから次を検討します。
同時に複数を入れると、どれが効いたのか分かりません。また、操作を覚える負担も重なります。
一つ導入したら、少なくとも一か月は使ってみます。作業の流れに組み込めたかを確認してから、次の検討に移ります。
17.結論
導入の判断は、困っている作業から始めます。時間を測り、代替手段を試し、それでも必要なら買う。この順序を守れば、使わない道具が増えることはありません。
なお、道具を入れても記事の中身は良くなりません。改善されるのは作業の速さだけです。速くなった分を何に使うかを決めてから導入してください。
逆に、作業が遅いと感じる原因が道具ではなく、手順が決まっていないことである場合もあります。導入を検討する前に、自分の手順を書き出してみると、道具なしで短縮できる部分が見つかることがあります。
確認するのは、費用だけでなく、解約の条件とやめた後の扱いです。入るときより、出るときのほうが確認すべき項目が多くなります。
当社独自の累計収益保証付き!
丸投げで収益を狙う
アフィリエイトサイトを
手に入れませんか?
アフィリエイト専門のプロが、
企画からサイト構築・記事制作・収益設計まで一括対応。