「詳しくはこちら」だけでは、読者は押す判断ができません。案内文に必要なのは、移動先で何が確認できるのかと、確認しておくべき点の二つです。押させる文言を工夫するより、目的を示すほうが効きます。

この記事では、目的別の案内文の書き方を扱います。計測の設定や、サイト全体の導線設計は別の記事の範囲です。ここでは、リンクの前後に置く文章だけを扱います。

1.案内文の役割

案内文は、読者が移動するかどうかを判断する材料です。移動した先に何があるか分かれば、必要な読者は移動します。

逆に、先に何があるか分からないと、押しません。押したとしても、目的がないため、すぐ戻ります。

したがって、書くのは移動先の内容です。押すことを促す言葉ではありません。

2.三つの目的

読者の目的移動先で確認すること案内文に書くこと
価格を知りたい現在の価格、送料、条件価格と送料は販売ページで確認できる
仕様を知りたい詳しい仕様、対応範囲対応状況は仕様表に記載がある
申し込みたい申込の手順、必要なもの申込には◯◯が必要

読者がどの段階にいるかで、案内すべき内容が変わります。同じリンクでも、前後の文章を変えることで役割が変わります。

3.価格確認の案内

価格は変わりやすいため、記事に書いた数字が古くなります。販売ページで確認してもらう形にすると、記事が古くなりません。

元:「気になる方はこちらから。」

後:「現在の価格と送料の条件は、販売ページに記載されています。地域によって送料が変わるため、注文前にご確認ください。」

何を確認するのかと、確認が必要な理由を書きました。読者は目的を持って移動できます。

4.仕様確認の案内

仕様の詳細まで記事に書くと、長くなります。判断に必要な部分だけ書き、詳細は移動先で確認してもらいます。

元:「詳しいスペックは公式サイトで。」

後:「対応している環境の一覧は、公式ページの仕様表にあります。手元の環境で使えるかは、この表で確認できます。」

どこに何があるかを示しました。移動した読者が迷いません。

5.申込の案内

申し込む段階の読者には、手順と必要なものを伝えます。準備がないまま進むと、途中で止まります。

元:「今すぐ申し込む。」

後:「申込は販売ページから行えます。手続きには本人確認の書類が必要です。また、申込後に確認の連絡が入ります。」

必要なものと、その後の流れを書きました。読者は準備してから進めます。

6.押させる表現を使わない

「今すぐ」「急いで」「見逃さないで」といった表現は、判断を急がせます。判断が済んでいない読者を動かしても、結果につながりません。

期限がある場合は、期限を事実として書けば足ります。「◯月◯日まで」と書けば、急ぐかどうかは読者が決めます。

売り込みと情報提供の違いについては、営業が苦手でもアフィリエイトはできる?売り込みと情報提供の違いで詳しく解説しています。

7.戻ってきてよいと示す

販売ページを見た後、比較を続ける読者もいます。戻ってきてよいと示すと、読者は気軽に移動できます。

「確認したら、この記事に戻って他の選択肢と比べることもできます」といった一文です。

移動が最終判断ではないと分かると、移動の心理的な負担が下がります。

8.案内の位置

案内文は、読者の判断が済む位置に置きます。説明の途中ではなく、その項目について理解が済んだ後です。

記事の中で判断が済む場所が複数あるなら、それぞれに置きます。最後にだけ置くと、途中で判断が済んだ読者が探すことになります。

リンクを置く位置については、ブログに広告リンクを貼るには?テキストとバナーの扱い方で詳しく解説しています。

9.長さの目安

案内文は、一文から三文程度で足ります。長いと、本文と区別がつかなくなります。

短すぎると、目的が伝わりません。「こちら」の一語では、案内になっていません。

最低限、何が確認できるかを一文で書きます。余裕があれば、確認すべき点を一文足します。

10.同じ案内文を使い回さない

記事ごとに読者の段階が違うため、案内文も変わります。同じ文言を全記事に貼ると、その記事に合いません。

型は共通でも構いませんが、確認する内容は記事ごとに書きます。

11.リンクの文言

リンクそのものに表示される文言も、案内の一部です。「こちら」ではなく、移動先が分かる文言にします。

「価格を確認する」「申込ページを開く」といった形です。ただし、案件によっては文言が指定されていることがあります。

12.広告であることの表示

案内文の近くに、広告であることの表示が必要な場面があります。記事の冒頭にまとめて記載する形が一般的です。

表示があることで押されなくなる、という心配は不要です。隠して掲載するほうが、後の問題が大きくなります。

13.誤解を招く案内

移動先にないものを書かないでください。「詳しい比較が見られます」と書いて、移動先に比較がなければ、読者は戻ります。

案内文を書く前に、移動先を自分で確認します。何が書かれているかを見てから、案内文を作ります。

また、移動先の内容は変わります。定期的に確認し、案内文と合っているかを見ます。

14.案内が効かない場合

案内文を工夫しても移動が増えない場合、本文に問題があることが多くあります。判断に必要な情報が足りていない状態です。

この場合、案内文を変えるより、本文を充実させるほうが効きます。判断が済めば、読者は自分で移動します。

読者の行動の流れについては、アフィリエイトサイトは何をする場所?記事を読む読者の行動で理解するで詳しく解説しています。

15.複数の選択肢がある場合

複数の商品を紹介する記事では、それぞれに案内文を置きます。どれがどの商品の案内かが分かる形にします。

また、選べない読者のために、選び方の観点を示します。「持ち運ぶならA、据え置きならB」といった形です。

選択肢が多すぎると、読者は決められません。三つ程度に絞るほうが、判断しやすくなります。

16.確認すること

六つを確認すれば、読者が目的を持って移動できる案内になります。

17.案内文の作り方の手順

案内文を作る順序

  1. 移動先のページを開いて、何が書かれているかを確認する。
  2. この記事の読者が、そこで何を確認したいかを考える。
  3. それを一文で書く。
  4. 確認しておくべき点があれば、一文足す。
  5. リンクの文言を決める。
  6. 実際に押して、案内文と移動先が合っているか確かめる。

一つ目を省くと、移動先にない内容を案内してしまいます。必ず自分で見てから書いてください。

18.書き方の型

慣れるまでは、型を使うと早く書けます。「〜は、販売ページで確認できます。〜の場合は、〜も合わせてご確認ください。」という形です。

型に当てはめるだけで、目的と確認点の二つが入ります。慣れたら、記事に合わせて崩して構いません。

19.目的別の案内文を一つの記事に置く例

一本の記事の中で、読者の段階ごとに案内文を変える例です。架空の学習サービスを想定しています。

置く位置読者の段階案内文の例
料金の説明の直後価格を確かめたい現在の月額と、初月の扱いは公式の料金ページで確認できます。
向く人・向かない人の後条件が合うか確かめたい対応している学習内容の一覧は、公式ページの講座一覧にあります。
記事の最後申し込みを決めた申込には本人確認の書類が必要です。手続きは公式ページから行えます。

三つの案内文は、どれも同じ販売ページへのリンクですが、確認する内容が違います。読者は自分の段階に合う案内だけを読んで移動できます。

三つの案内を置いた後は、同じリンクが続けて並んでいないかを確認します。案内と案内の間に説明の段落があれば、読者は押しつけがましく感じにくくなります。

20.まとめ

案内文に書くのは、移動先で何が確認できるかと、確認しておくべき点の二つです。

押させる表現は使いません。期限がある場合は、期限を事実として書けば足ります。

読者の目的によって、案内する内容が変わります。価格、仕様、申込のどの段階かを考えて書きます。

案内文を書く前に、移動先を自分で確認してください。ないものを案内すると、読者は戻ります。

移動が増えない場合、案内文より本文を見直します。判断が済めば、読者は自分で移動します。

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