すでにブログを持っている場合、そこに広告を置くのが早いように見えます。ただし、今の読者が求めているものと、商品を検討している人が求めているものが違えば、同じ場所に置いても判断の役には立ちません。判断は、四つの項目を確認してから決めます。
この記事では、既存のブログを使うか、新しく作るかを決めるための分岐を扱います。サイトを購入する場合と新規に作る場合の比較には広げません。ここでは、手元にあるものを使うかどうかだけを考えます。
1.四つの項目で判定する
次の四つを確認します。すべてが問題なければ既存のブログを使えますし、一つでも引っかかれば、別サイトを検討する理由になります。
| 項目 | 確認すること | 引っかかる場合 |
|---|---|---|
| 読者 | 今読んでいる人は誰か | 紹介したい商品と関心が合わない |
| 過去投稿 | これまで何を書いてきたか | 内容がばらばらで方向が定まらない |
| 個人情報 | どこまで自分のことを書いたか | 公開したくない情報が残っている |
| テーマ | 紹介したい分野と一致するか | まったく別の分野になる |
四つのうち、後から変えにくいのは三つ目です。過去に書いた個人情報は、記事を消しても他の場所に残っていることがあります。この点だけは慎重に確認してください。
2.読者が合っているかを見る
日記ブログの読者は、書き手自身に関心を持って読んでいることが多くあります。知り合い、同じ趣味の人、日々の記録を追っている人などです。
一方、商品を検討している人は、書き手が誰かにはあまり関心がありません。条件に合うかどうかを知りたくて来ます。求めているものが違うため、同じ場所に両方を置くと、どちらにも中途半端になります。
ただし、読者が重なる場合もあります。特定の趣味について書いてきたブログで、その趣味に関する道具を紹介するなら、関心は一致します。この場合は既存のブログを使う意味があります。
3.過去投稿の扱いを決める
既存のブログを使う場合、過去の記事をどうするかを決めます。選択肢は三つあります。それぞれに利点と欠点があります。
| 案 | 利点 | 欠点 |
|---|---|---|
| そのまま残す | 作業が不要。既存の読者が離れない | 方向がばらつく。商品紹介の記事が埋もれる |
| 非公開にする | サイトの方向がはっきりする | これまでの訪問がなくなる可能性がある |
| 別の場所へ移す | 両方を保てる | 移す作業が必要。URLが変わる |
判断の基準は、過去の記事が今も読まれているかどうかです。ほとんど読まれていないなら、非公開にしても失うものは多くありません。読まれている記事があるなら、残すか移すかを検討します。
急いで決める必要はありません。まず新しい記事を書いてみて、様子を見てから整理する順序でも構いません。一度消した記事は戻せないので、非公開にする前に手元へ保存しておいてください。
4.個人情報の確認
日記ブログには、住んでいる地域、勤め先、家族のこと、写真に写り込んだ情報などが含まれていることがあります。商品紹介を始めると、これまでより多くの人が訪れる可能性があります。
確認すべきなのは、本文だけではありません。写真に写った書類や画面、位置情報、プロフィール欄、過去のコメントのやり取りなども対象です。
見落としやすいのは、自分では問題ないと思っている情報です。単独では問題なくても、複数を組み合わせると個人が特定できることがあります。第三者の目で読み返すか、時間を置いてから確認してください。
公開前に何を点検すればよいかは、ブログ公開前に個人情報の映り込みを確認するには?画像と画面の点検で詳しく解説しています。
5.テーマが一致するかを見る
紹介したい商品が、これまで書いてきた内容と関係があるかを考えます。関係があれば、過去の記事も読者にとって意味を持ちます。まったく別の分野なら、過去の記事は邪魔になります。
例えば、料理について書いてきたブログで調理器具を紹介するなら、これまでの記事が説得力の材料になります。同じブログで金融商品を紹介するなら、読者は違和感を持ちます。
一致しない場合、無理に同じ場所に置く理由はありません。新しく作ったほうが、読者にとっても分かりやすくなります。
6.新しく作る場合の負担
別サイトを作る場合、開設の作業が発生します。ドメインを決め、サーバーを契約し、初期設定を行います。費用も新たに発生します。
また、訪問がゼロの状態から始まります。既存のブログには、少なくとも過去の記事から来る訪問があります。これを捨てて始めることになります。
ただし、ゼロから始まるのは不利なだけではありません。方向を決めてから作れるので、記事の構成や分類を最初から整理できます。既存のブログを使う場合、後から整理する作業が発生します。
7.判断の分岐
どちらを選ぶかの順序
- 公開したくない個人情報が残っているか。残っていて消しきれないなら、新しく作る。
- 紹介したい分野と、これまでの内容が関係あるか。関係なければ、新しく作る。
- 過去の記事が今も読まれているか。読まれていないなら、既存を使っても得るものが少ない。
- 上の三つが問題なく、読まれている記事もあるなら、既存のブログを使う。
- 迷う場合は、新しく作るほうが後から整理する手間が少ない。
最後の行が実際的な結論です。既存のブログを使う利点は、開設の手間が省けることと、既存の訪問があることの二つです。この二つが小さいなら、新しく作るほうが結果的に早くなります。
8.既存を使うと決めた場合の作業
既存のブログを使うと決めたら、まず整理をします。サイトの説明文を書き直し、これから何を扱うのかを示します。分類を作り直し、読者が目的の記事にたどり着けるようにします。
次に、広告の掲載条件を確認します。無料ブログの場合、掲載が認められているかを規約で確認する必要があります。認められていなければ、移転か新規作成になります。
最後に、過去の記事を見直します。誤りや古い情報があれば直します。すべてを一度に直す必要はありませんが、読まれている記事から順に確認します。
9.新しく作ると決めた場合の作業
新しく作る場合、既存のブログをどうするかを決めます。そのまま続ける、更新を止める、閉じる、のいずれかです。両方を更新し続けるのは、時間の面で難しくなります。
既存のブログから新しいサイトへ案内することもできます。ただし、読者層が違えば、案内しても移動する人は多くありません。移動を前提にした計画は立てないほうが安全です。
複数のサイトを持つ場合の負担については、アフィリエイトのブログは1つで始める?最初から複数作る?で詳しく解説しています。
10.既存のブログの実績をどう見るか
既存のブログに一定の訪問がある場合、それを活かしたいと考えるのは自然です。ただし、その訪問がどこから来ているかを確認してください。検索から来ているのか、知人が直接開いているのかで意味が変わります。
知人が直接開いている訪問は、商品の検討にはつながりません。人数が多くても、商品を探している人ではないためです。一方、検索から来ている訪問があるなら、その記事の内容と商品が関係するかを見る価値があります。
確認する手段がない場合は、実績があるという前提を外して判断します。数字を確かめずに「読者がいるから有利」と考えると、判断を誤ります。
なお、訪問がほとんどない既存ブログを使う理由は、開設の手間が省けることだけです。それなら、方向を決めて新しく作るほうが、後の整理が要りません。
11.どちらでも共通して必要なこと
- これから誰に向けて書くのかを一文で言える。
- どの分野の商品を扱うのかが決まっている。
- 公開してよい情報とよくない情報を区別できている。
- 広告の掲載条件を、使う媒体の規約で確認した。
この四つは、既存を使う場合も新しく作る場合も必要です。場所を決めることより、何を書くかを決めるほうが先です。場所の選択で迷って手が止まっているなら、先に四つを埋めてください。
決めた後で変えたくなることもあります。既存のブログで始めてみて、やはり分けたいと思えば、そのときに新しく作れば構いません。最初の判断で全部を決める必要はありません。
ただし、個人情報の確認だけは先に済ませてください。これは後から取り返しがつきにくい部分です。公開してから気づくと、既に他の場所に記録が残っている可能性があります。
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