表が分かりにくくなる原因は、項目がそろっていないことです。単位が混ざる、条件の有無が書かれていない、比べる対象によって記載の粒度が違う。この三つを直せば、多くの表は読めるようになります。見た目より、そろえることが先です。
この記事では、表をそろえる方法を扱います。おすすめ商品の採点基準や、順位の付け方は別の記事の範囲です。ここでは、情報を並べる形だけを扱います。
1.表が必要な場面
同じ項目について、複数の対象を比べる場合に表が効きます。項目が列、対象が行になります。
逆に、対象が一つしかない場合、表にする意味は薄くなります。箇条書きのほうが読みやすくなります。
また、理由や背景の説明は表に入りません。表は事実を並べる場所で、解釈は本文に書きます。
2.そろえる三つの要素
| 要素 | そろっていない例 | そろえ方 |
|---|---|---|
| 単位 | 片方が月額、片方が年額 | どちらかに統一する |
| 条件 | 片方に条件が書かれていない | 全部の欄に条件を書く |
| 粒度 | 片方が詳しく、片方が大まか | 同じ細かさで書く |
一つ目が最も多い問題です。月額と年額が混ざると、金額の大小を誤って判断します。
3.単位をそろえる
金額を比べるとき、支払いの周期が違うことがあります。片方が月額、片方が年額のまま並べると、比較になりません。
どちらかに統一します。月額に統一する場合、年額を12で割ります。年額に統一する場合、月額を12倍します。
元の表示も残しておくと親切です。「月額換算◯◯円(年額◯◯円)」のように、両方を示します。
4.条件をそろえる
同じ金額でも、含まれるものが違うことがあります。片方は初期費用込み、片方は別途、という場合です。
この場合、条件を欄に書きます。「◯◯円(初期費用別)」のように、その場で分かる形にします。
条件が複雑な場合、条件専用の列を作ります。金額の列と条件の列を分けると、読みやすくなります。
価格を表示するときの注意点は、ブログで商品価格を紹介するときの注意点|送料・税込・確認日の整理で詳しく解説しています。
5.粒度をそろえる
片方だけ詳しく書くと、そちらが良く見えます。意図がなくても、情報量の差が印象の差になります。
同じ細かさで書きます。片方に書ける項目は、もう片方にも書きます。
情報が得られない場合は、「未確認」と書きます。空欄にすると、「ない」と誤解されます。
6.改善の例
改善前の表:「A社 500円/B社 6,000円/C社 月額600円(初年度無料)」
この表では、500円が月額か年額か分かりません。6,000円も同様です。C社だけ条件が書かれています。
改善後:三つとも月額に統一し、条件の列を作ります。「A社 月額500円・初期費用3,000円/B社 月額500円(年額6,000円)・初期費用なし/C社 月額600円・初年度の月額は無料」といった形にします。
これで、同じ基準で比べられるようになります。金額の大小も、条件の違いも見えます。
7.未確認の扱い
調べても分からない項目があります。この場合、空欄にせず「未確認」と書きます。
空欄は、「該当なし」とも「未調査」とも読めます。読者が誤解する原因になります。
また、未確認の項目を評価に含めないでください。分からないものを低く扱うと、不公平な比較になります。
8.列の数
列が多いと、横にはみ出します。スマートフォンでは特に問題になります。
目安としては、三列から四列です。それ以上必要な場合、表を分けるか、横にスクロールできる形にします。
どうしても列が多い場合、重要な列を左に置きます。切れても、重要な情報は見えます。
9.行の並べ方
行の順序にも意味があります。金額順、名前順、おすすめ順など、並べ方によって印象が変わります。
並べた基準を本文に書いておきます。基準を示さないと、読者は順序を評価だと受け取ります。
評価の順に並べる場合、その評価の根拠も示します。根拠のない順位は、読者の判断に使えません。
10.見出し行を分かりやすく
列の見出しは、その列に何が入っているかを示します。省略しすぎると、何の数字か分かりません。
「料金」ではなく「月額料金(税込)」のように、条件を含めた見出しにします。各欄に条件を書く手間も減ります。
11.表と本文の関係
表を置いただけでは、読者は何を見ればよいか分かりません。前後に説明を添えます。
前の文で、何を比べた表かを書きます。後の文で、その表から何が言えるかを書きます。
ただし、表の内容を全部文章で繰り返すのは不要です。読み取ってほしい点だけを示します。
12.確認日を書く
料金や条件は変わります。いつ時点の情報かを書いておきます。
表の下に「◯年◯月◯日確認」と一行添えるだけで足ります。読者が情報の新しさを判断できます。
また、自分が更新するときの目印にもなります。確認日が古い表は、見直しの対象です。
13.スマートフォンでの表示
表は、狭い画面ではみ出しやすい要素です。横にスクロールできる形になっているかを確認します。
スクロールできない場合、画面の外に列が消えます。読者はその列があることにも気づきません。
実際にスマートフォンで開いて、全部の列が確認できるかを見てください。
14.表にしないほうがよい場合
項目が二つしかない場合、表にする必要はありません。文章で「Aは〜、Bは〜」と書けば足ります。
また、対象ごとに比べる項目が違う場合も、表には向きません。無理に同じ枠に入れると、情報が歪みます。
図にするか表にするかの判断は、ブログに載せる図解はどう考える?文章を図にする題材の選び方で詳しく解説しています。
15.更新のしやすさ
表の内容が変わったとき、直しやすい形にしておきます。数値が本文にも書かれていると、両方を直す必要があります。
数値は表だけに書き、本文では「表のとおり」と書く形にすると、更新が一か所で済みます。
長くなった文章の整理については、ブログの文章が長くなりすぎるときは?説明を削らず読みやすく直す方法で詳しく解説しています。
16.公平に作る
紹介したい対象を良く見せるために、都合の良い項目だけを並べるのは避けます。読者は他の情報源とも比べます。
不利な項目も入れたうえで、それでも合う場合があると説明するほうが、説得力があります。
また、比べる対象の選び方にも注意します。明らかに条件の悪いものと比べても、比較になりません。
17.確認すること
- 単位が統一されている。
- 条件が全部の欄に書かれている。
- 記載の細かさが対象ごとにそろっている。
- 未確認の項目が空欄になっていない。
- 確認日が書かれている。
- スマートフォンで全部の列を確認できる。
- 並べた基準が本文に書かれている。
七つを満たせば、読者が判断に使える表になります。
18.よくある質問
-
表の一番左の列には何を置けばよいですか。
読者が表を探すときの手がかりになる項目を置きます。複数の商品を比べるなら商品名、手順を並べるなら手順の番号です。左端は、スマートフォンで横にスクロールしても最初に見える位置です。
-
「○」「×」だけで表を作ってもよいですか。
条件の有無を示すだけなら使えます。ただし、「一部あり」「有料で可」のような中間の状態は記号では表せません。記号で表せない行があれば、その行だけ短い言葉にします。
-
表の数字はどこまで細かく書けばよいですか。
比較に必要な桁までで足ります。月額を比べるなら円単位で揃え、年額換算も同じ桁で揃えます。桁がばらつくと、差の大きさを見誤ります。
-
表の直後の文章には何を書けばよいですか。
表から読み取ってほしい点を一つか二つだけ書きます。表の数字を全部文章で繰り返す必要はありません。
表を作り終えたら、スマートフォンで開き、左端の列を見ながら横にスクロールして、行を取り違えずに読めるかを確認します。行数が多い表では、偶数行に薄い色を付けると読み取りやすくなります。
19.まとめ
そろえるのは、単位、条件、粒度の三つです。この三つがそろっていない表は、比較の役に立ちません。
未確認の項目は、空欄にせず「未確認」と書きます。分からないことも情報です。
確認日を添えて、更新の目印にしてください。料金や条件は変わるものです。
表は、読者が自分で判断するための道具です。見せたい結論へ誘導する道具ではありません。
表を作る作業自体は、それほど時間がかかりません。時間がかかるのは、各項目を確認する作業です。
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