価格を書くときに問題になるのは、数字そのものではありません。同じ表示価格でも、送料、税の扱い、期間の条件によって、実際に払う額が変わることです。表示価格だけを並べると、読者は比較を誤ります。

この記事では、価格を書くときの注意点を扱います。最新の価格は提供元の公式案内で確認してください。ここに示す数字は、説明のための仮の値です。また、順位を付けた比較記事の作り方は別の記事の範囲です。

1.表示価格と総支払額の違い

商品ページに表示されている価格が、実際に払う額とは限りません。送料、手数料、初期費用などが加わることがあります。

読者が知りたいのは、総支払額です。表示価格だけを書くと、比較の材料として不十分になります。

したがって、価格を書くときは、何が含まれ、何が含まれないかを添えます。

2.仮のケースで比べる

以下は説明のための架空の例です。実在の商品ではありません。表示価格が同じでも、総額が違う場合を示します。

商品甲商品乙商品丙
表示価格5,000円5,000円5,000円
税の扱い税込税込税込
送料無料600円1万円以上で無料
初期費用なしなし2,000円
総支払額の目安5,000円5,600円7,000円

表示価格は同じでも、総額は大きく違います。この違いを書かずに「同じ価格」と紹介すると、読者を誤らせます。

3.税の扱い

税込か税別かは、必ず確認します。国税庁の案内では、消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合、消費税を含めた総額の表示が求められており、税込価格に税抜価格を併記する形も例として示されています。表示が分かりにくい場合もあるため、公式ページの注記まで見ます。

記事に書くときは、「税込」「税別」を明記します。どちらか分からない場合、「公式ページで確認してください」と書くほうが安全です。

また、税率が変わる可能性もあります。税別で書いておくと、税率の変更があっても記述が古くなりにくい面があります。

4.送料の扱い

送料は、金額が地域によって変わることがあります。一律の場合もあれば、条件付きで無料になる場合もあります。

記事に書くときは、条件を添えます。「一定額以上で無料」という条件がある場合、その額も書きます。

地域によって変わる場合、「地域により異なります」と書き、確認先を示します。具体的な額を書くと、該当しない読者を誤らせます。

5.初期費用と継続費用

サービスの場合、初回だけかかる費用と、毎月かかる費用があります。この二つを分けて書きます。

月額だけを書くと、初期費用を見落とします。逆に、合計だけを書くと、どちらがいくらか分かりません。

「初期費用◯◯円、月額◯◯円」という形で、両方を示します。年額で比べる場合、初期費用を含めた初年度と、二年目以降を分けます。

6.期間限定の価格

割引価格や、初回限定の価格を書く場合、その条件と期限を添えます。

期限が過ぎた後も記事が残ると、誤った情報になります。期限を書いておけば、読者も古い情報だと気づけます。

ただし、期限そのものが変わることもあります。確認日を添えて、公式ページでの確認を促す形にします。

7.確認日を書く

価格は変わります。いつ時点の情報かを書かないと、読者はその価格が今も有効か判断できません。

書き方は、「◯年◯月◯日時点」と添えるだけで足ります。表の下に一行入れる形でも構いません。

確認日があると、自分が見直すときの目印にもなります。古い確認日の記事から順に見直せます。

資料の記録の残し方については、ブログ記事を書く前に資料を集めるには?公式情報の探し方とメモの残し方で詳しく解説しています。

8.価格を書かない選択

価格が頻繁に変わる商品では、記事に書かない方法もあります。「価格は販売ページで確認してください」と案内する形です。

この場合、記事が古くならないという利点があります。一方、読者は移動しないと価格が分かりません。

判断の基準は、価格が判断に不可欠かどうかです。不可欠なら書いて定期的に更新し、そうでなければ案内にとどめます。

9.おおよその範囲で書く

正確な金額を書かず、範囲で示す方法もあります。「数千円程度」「月額千円台」といった形です。

この書き方なら、多少の変動があっても記述が古くなりません。読者も、おおよその規模は把握できます。

ただし、正確な比較には使えません。比較記事では、正確な数字と確認日を書くほうが役に立ちます。

10.比較するときの注意

複数の商品を比べる場合、同じ条件でそろえます。片方が税込、片方が税別では比較になりません。

また、含まれる範囲もそろえます。片方に含まれる機能が、もう片方では別料金の場合、その分を加えて比べます。

表をそろえる方法については、ブログの表は何を並べれば分かりやすい?比較項目と単位のそろえ方で詳しく解説しています。

11.無料と書くとき

「無料」と書く場合、どこまでが無料かを明示します。無料の範囲を超えると課金される場合、その条件を書きます。

特に、無料の期間がある場合、期間の終了後にどうなるかを書きます。自動的に課金が始まる形なら、その点も明記します。

無料体験を紹介する記事については、無料体験を紹介する記事には何を書く?申込前に伝えたい条件で詳しく解説しています。

12.支払方法

支払方法によって、手数料が変わることがあります。また、選べる方法が限られている場合もあります。

読者が使いたい方法が使えるかは、判断に影響します。分かる範囲で書いておくと親切です。

ただし、支払方法も変わります。詳細は公式ページで確認してもらう形にします。

13.解約と返金

継続する契約の場合、解約の条件と返金の有無も価格の一部です。やめるときにいくらかかるかも、判断の材料になります。

最低利用期間がある場合、途中でやめると違約金が発生することがあります。この点は必ず確認します。

記事に書くときは、条件を要約し、詳細は公式ページで確認してもらいます。

14.更新の仕組み

価格を書いた記事は、定期的に見直す必要があります。全部を毎月確認するのは現実的ではないため、対象を絞ります。

絞る基準は、読まれている記事と、価格が判断に直結する記事です。この二つに該当する記事から確認します。

確認日を記録しておけば、どれが古いかがすぐ分かります。

15.誤った価格を書いた場合

気づいたら、すぐ修正します。修正した日付も更新します。

読者から指摘を受けた場合、確認してから直します。指摘が正しいとは限らないため、公式ページで確かめます。

大きな誤りだった場合、修正した旨を記事に書き添える方法もあります。透明性が伝わります。

16.価格以外の要素

価格だけで選ぶ読者は多くありません。含まれる範囲、条件、使いやすさなども判断に入ります。

価格の説明に力を入れすぎると、他の要素が薄くなります。判断に必要な要素を、バランスよく書いてください。

特に、安いことだけを強調すると、条件の確認が疎かになります。総額と条件を並べて示すほうが有用です。

17.確認すること

七つを確認すれば、読者が総額を把握できる記事になります。

18.書きすぎない

価格の説明が長くなると、記事の焦点がぼやけます。判断に必要な範囲にとどめ、詳細は公式ページへ案内します。

表にまとめると、本文が短くなります。数字は表に、判断の観点は本文に、という分担が扱いやすくなります。

19.記事に書く価格の書式例

価格を書くときの書式を一つ決めておくと、記事ごとに書き方がばらつきません。

書式の例

  • 月額〇〇円(税込)、初期費用〇〇円。送料は地域により異なります。
  • 〇年〇月〇日に公式の料金ページで確認した金額です。
  • 最新の価格と適用条件は、販売ページでご確認ください。

この三行を一組として記事に置けば、税の扱い、確認日、確認先が必ず入ります。

20.まとめ

価格を書くときは、表示価格だけでなく総支払額を示します。税、送料、初期費用の三つを確認します。

確認日を必ず添えてください。価格は変わるため、いつ時点の情報かが重要です。

比較する場合、条件をそろえます。税込と税別が混ざった表は、比較の役に立ちません。

価格が頻繁に変わる場合、記事には書かず、確認先を案内する方法もあります。

安さを強調するより、総額と条件を示すほうが、読者の判断に役立ちます。

参考資料・公式情報

公式情報の確認日:2026年9月15日。仕様・料金・規約は変更されるため、実行時は最新の公式案内を確認してください。

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