画像に費用をかける前に、何の画像が必要かを決めます。必要なのは、判断に使える画像であって、記事を飾る画像ではありません。この区別をすると、有料素材が必要な場面は限られることが分かります。

この記事では、必要な画像を洗い出し、調達方法に割り振る手順を扱います。著作権の詳細な解説はしません。素材の利用条件は提供元ごとに異なるため、使う前に必ず確認してください。

1.画像の役割を分ける

記事に使う画像は、役割で分けられます。役割が違えば、調達方法も変わります。

役割調達方法
判断材料商品の大きさ、操作部分自分で撮る、公式素材
手順の説明画面の操作、作業の様子自分で撮る、画面の記録
関係の整理仕組みの図、比較の図自分で作る
雰囲気記事の冒頭に置く画像無料素材、または不要
区切り見出しの間に入れる画像原則不要

費用をかける価値があるのは、上の三つです。下の二つは、なくても記事は成立します。

2.必要な画像を洗い出す

記事を書いた後、どこに画像が必要かを考えます。書く前に決めると、不要な画像まで用意することになります。

判断の基準は、文章だけでは伝わらない箇所があるかどうかです。伝わるなら、画像は不要です。

実際に書いてみると、画像が必要な箇所は思ったより少ないことが分かります。条件の比較は表で、手順は箇条書きで伝わります。

3.自分で撮る場合

商品が手元にあるなら、自分で撮るのが確実です。費用はかからず、他にない画像になります。

必要な機材は、手元のスマートフォンで足ります。明るい場所と、置いて撮るための台があれば十分です。

かかるのは時間です。撮影、確認、調整、保存で、一つの商品につき30分程度を見ておきます。

何を撮ればよいかについては、写真撮影が苦手でも商品を紹介できる?伝えるために練習したい撮り方で詳しく解説しています。

4.公式の広告素材を使う場合

ASPや広告主が用意している画像を使える場合があります。商品の公式な画像なので、正確です。

利用の条件は、提供元が定めています。加工の可否、掲載できる場所、表示の義務など、条件を確認してから使います。

費用はかかりませんが、他のサイトでも同じ画像が使われます。差を出したい場合は、自分で撮ったものと組み合わせます。

画像の入手先ごとの確認手順は、アフィリエイトの商品画像はどこから用意する?使う前の確認手順で詳しく解説しています。

5.無料素材を使う場合

無料で配布されている素材もあります。雰囲気を伝える画像として使う場合には選択肢になります。

ただし、利用条件を確認する必要があります。商用利用の可否、表示の義務、加工の可否などが定められています。

また、無料素材は多くのサイトで使われます。同じ画像を見たことがある、という状態になりやすい点は理解しておきます。

6.有料素材を使う場合

有料の素材を使う場面は、限られます。特定の場面を表す画像がどうしても必要で、自分では撮れない場合などです。

費用は、一枚ごとに買う形と、月額で一定数使える形があります。使う枚数によって、どちらが安いかが変わります。

月額で契約する場合、解約後に使い続けられるかを確認します。契約期間中にダウンロードしたものの扱いは、提供元によって違います。

7.図解を作る場合

関係や順序を示す図は、自分で作ることになります。既存の素材では、自分の記事に合うものがありません。

作る手段は、無料のものでも足ります。四角と矢印と文字が置ければ、多くの図は作れます。

ただし、時間はかかります。一つの図に1時間かかることもあります。本当に図が必要かを考えてから作ります。

どんな内容を図にするかの判断は、ブログに載せる図解はどう考える?文章を図にする題材の選び方で詳しく解説しています。

8.予算の割り振り

記事10本分を想定して、画像の予算を割り振ってみます。以下は考え方の例で、実際の配分は扱う内容によって変わります。

割り振りの手順

  1. 10本の記事で、判断材料になる画像が何枚必要かを数える。
  2. そのうち、自分で撮れるものを分ける。ここに費用はかからない。
  3. 公式素材で代替できるものを分ける。ここも費用はかからない。
  4. 残ったものについて、有料素材が必要かを検討する。
  5. 図解が必要な箇所を数える。ここは時間の予算として計上する。
  6. 雰囲気用の画像は、いったんゼロで考える。

この手順を通すと、有料素材が必要な枚数はかなり少なくなります。多くの場合、ゼロで足ります。

9.費用をかける場所

費用をかける価値があるのは、その画像がないと読者が判断できない場合だけです。

例えば、商品の大きさが分かる画像は、購入の判断に直結します。ここに時間や費用をかけるのは理にかなっています。

一方、記事の冒頭に置く雰囲気の画像は、判断に影響しません。ここに費用をかける優先度は低くなります。

10.画像を使わない選択

画像がない記事も成立します。特に、条件の比較や手続きの説明では、表と箇条書きのほうが分かりやすくなります。

画像を入れなければ、表示も速くなります。読者が待たずに読み始められます。

「画像がないと読まれない」という考え方は、必ずしも正しくありません。必要な情報が揃っているかのほうが影響します。

11.画像の管理

使った画像は、保存して管理します。どの記事にどの画像を使ったか、その画像はどこから入手したかを記録します。

二つ目と三つ目は、後から問い合わせを受けたときに必要になります。使った時点で記録しておきます。

12.ファイルサイズを抑える

画像が大きいと、表示に時間がかかります。撮ったままのファイルは、多くの場合そのまま使うには大きすぎます。

表示する大きさに合わせて縮小します。記事の幅が決まっているなら、それに合わせれば足ります。

縮小の作業は、無料の手段でできます。この作業で費用が発生することはありません。

13.後から追加する

最初から全部の画像を揃える必要はありません。公開してから、読者が分かりにくそうな箇所に追加できます。

むしろ、公開後のほうが、どこに画像が必要かが見えます。自分で読み返して、説明が足りない箇所を探します。

この進め方なら、使わない画像を作る時間を節約できます。

14.無料と有料の境目

無料の手段で足りるかどうかは、必要な画像の性質で決まります。一般的な場面の画像なら無料素材で足ります。

特定の商品、特定の操作、特定の比較を示す画像は、無料素材には存在しません。自分で用意することになります。

つまり、有料素材が解決するのは、一般的な場面の画像で、無料のものでは質が足りない場合だけです。この条件に当てはまる場面は多くありません。

15.予算の目安

具体的な金額は示しません。扱う内容によって、必要な画像の数がまったく違うためです。

代わりに、判断の基準を持ってください。「この画像がないと読者が判断できないか」という基準です。この基準で選べば、使う枚数も費用も自然に絞られます。

16.時間も予算のうち

自分で撮る、図を作るという選択は、費用がかからない代わりに時間を使います。時間も限られた資源です。

月に使える時間を考えて、画像に何時間まで使うかを決めます。画像に時間を取られて記事が書けないなら、本末転倒です。

17.記事一本分の振り分け例

調理器具を比較する架空の記事一本を例に、必要な画像を振り分けます。

必要な画像役割調達方法費用
三機種を並べた写真大きさの比較自分で撮影なし
操作パネルの拡大操作部分の確認自分で撮影なし
商品単体の画像商品の特定ASPの広告素材なし
選び方の流れ図判断の順序自分で作図作図に約1時間

この例では有料素材はゼロです。記事の冒頭に置く雰囲気の画像は、判断に使わないため用意していません。

18.結論

必要な画像を洗い出し、自分で撮れるもの、公式素材で足りるもの、図解が必要なものに分けます。残ったものだけが、有料素材の検討対象です。

最後に、画像の用意で手が止まるなら、いったん画像なしで公開してください。文章が揃っていれば、記事としては成立します。画像は後から足せます。

画像を増やすことが、記事の質を上げるとは限りません。判断に使えない画像は、読者にとっては読み込みを待つ対象でしかありません。

逆に、判断に必要な画像が抜けていると、文章をいくら足しても伝わりません。枚数ではなく、役割で考えてください。

予算を決めるときは、金額より先に必要な枚数を決めます。枚数が決まれば、調達方法も費用も自然に決まります。

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