入手先によって、使ってよい範囲が変わります。公式に提供されている広告素材、自分で撮影した写真、販売ページに掲載されている画像は、それぞれ扱いが違います。三つを区別せずに使うと、権利の問題が生じます。
この記事では、入手先ごとの確認手順を扱います。著作権について断定的な判断は示しません。利用の可否は提供元の条件と個別の状況によるため、必ず提供元の案内を確認し、判断がつかない場合は専門家に相談してください。
1.三つの入手先
| 入手先 | どこから | 確認すること |
|---|---|---|
| 公式の広告素材 | ASPの管理画面、広告主の提供 | 利用条件、加工の可否、掲載場所 |
| 自分で撮影 | 自分の機材で撮る | 写り込み、パッケージの扱い |
| 販売ページの画像 | 販売ページから保存 | 原則として無断使用はしない |
三つ目は、権利者の許諾がない限り使えないと考えてください。掲載されているからといって、自由に使えるわけではありません。
2.公式の広告素材
ASPの管理画面や、広告主から提供される素材です。掲載のために用意されているため、条件の範囲で使えます。
確認するのは、利用が認められる媒体、加工してよいか、表示の義務があるか、掲載期間に制限があるかです。
条件は案件ごとに違います。一つの案件で認められていたことが、別の案件でも認められるとは限りません。
3.加工の可否
素材を切り取る、文字を重ねる、色を変えるといった加工は、認められていない場合があります。
認められている場合も、範囲が決まっていることがあります。大きさの変更は可だが、内容の変更は不可、といった形です。
加工したい理由がある場合、条件を確認してから行います。確認できない場合、加工せずに使うほうが安全です。
4.自分で撮影した写真
自分が撮った写真は、自分の判断で使えます。ただし、被写体によっては注意が要ります。
商品のパッケージや、説明書のデザインが大きく写っている場合、それらにも権利があります。商品を紹介する目的で、通常の範囲で写す分には問題になりにくい面がありますが、デザインそのものを見せることが主目的になる場合は注意が必要です。
また、他人の商品や、店舗の内部を撮影する場合、撮影が認められているかを確認します。
何を撮ればよいかについては、写真撮影が苦手でも商品を紹介できる?伝えるために練習したい撮り方で詳しく解説しています。
5.販売ページの画像
文化庁の案内では、他人の作品をインターネットに載せるには、原則として権利者の許諾が必要とされています。販売ページに掲載されている画像を保存して使うのは、原則として避けます。権利者が公開のために掲載しているものであって、第三者の利用を認めているとは限りません。
公式の広告素材として提供されている画像なら、条件の範囲で使えます。この区別が重要です。
どちらか分からない場合、ASPの管理画面で提供されているかを確認します。提供されていなければ、使わないほうが安全です。
6.素材配布サービスの画像
写真素材を配布しているサービスもあります。無料のものと有料のものがあります。
どちらも、利用条件が定められています。商用利用の可否、表示の義務、加工の可否、再配布の禁止などです。
商品そのものの写真は、こうしたサービスにはありません。使えるのは、場面を示す一般的な画像に限られます。
7.生成された画像の扱い
画像を生成する道具を使う場合、生成物の扱いを確認します。サービスごとに条件が定められています。
また、生成された画像を実際の商品写真のように使うのは避けます。読者が実物だと誤解する可能性があります。
使う場合は、生成された画像であることが分かる形にするか、実物と混同されない用途に限定します。
8.確認する項目
- この画像の入手先はどこか。
- 利用条件はどこに書かれているか。
- 商用の利用が認められているか。
- 加工してよいか。
- 表示の義務があるか。
- 掲載できる媒体に制限はないか。
- 確認した日はいつか。
七つを記録しておくと、後から問い合わせを受けたときに答えられます。使った時点で記録するのが確実です。
9.記録の方法
画像ごとに、入手先と条件を記録します。ファイル名に入手先を含める、一覧表を作る、といった方法があります。
記事が増えると、どの画像をどこから入手したか分からなくなります。後から調べ直すのは困難です。
特に、複数の入手先を併用している場合、記録がないと区別できません。
10.条件が変わる場合
広告素材の利用条件は、変更されることがあります。案件が終了した場合、素材の利用も終了するのが一般的です。
案件終了の連絡を受けたら、その案件の素材を使っている記事を確認します。記録があれば、すぐ特定できます。
使えなくなった素材は、削除するか差し替えます。放置すると、条件に反した状態が続きます。
11.表示の義務
素材の利用にあたって、出典や権利者の表示を求められることがあります。条件を確認し、求められていれば記載します。
記載する位置も指定されている場合があります。画像の近く、記事の末尾など、指定に従います。
表示を省略すると、条件に反することになります。面倒でも、指定された形で記載してください。
12.画像の大きさと表示
入手した画像が大きすぎる場合、表示が遅くなります。表示する大きさに合わせて調整します。
ただし、加工が認められていない場合、大きさの変更が加工にあたるかを確認します。表示上の縮小と、ファイルの加工は別です。
画像にかける費用と時間については、ブログの写真や素材にいくらかける?自作・無料・有料の使い分けで詳しく解説しています。
13.画像がなくても書ける
商品の画像が用意できない場合、画像なしで記事を書くこともできます。条件の比較や、選び方の説明は、文章と表で伝わります。
無理に使える画像を探すより、画像なしで成立する記事構成を選ぶほうが早い場合もあります。
読者が判断するために画像が必要かを考えてください。必要ないなら、用意しなくて構いません。
14.引用との違い
画像の利用と、文章の引用は別の話です。引用には条件があり、画像に同じ考え方が当てはまるとは限りません。
判断がつかない場合、使わないという選択が最も安全です。
引用と転載の違いについては、ブログの引用と転載の違い|正しい書き方で詳しく解説しています。
15.外注する場合
記事の作成を人に依頼する場合、画像の入手先も確認します。依頼先が用意した画像の権利関係が不明なことがあります。
納品時に、画像の入手先と利用条件を一緒に受け取る形にしておきます。後から確認できない状態は避けます。
16.判断に迷ったとき
使ってよいか分からない画像は、使わないのが最も安全です。使ってから問題になると、削除だけでは済まない場合があります。
どうしても使いたい場合、権利者に確認します。確認の記録も残しておきます。
「他のサイトも使っているから」という理由で判断しないでください。そのサイトが許諾を得ている可能性も、違反している可能性もあります。
時間をかけて確認するより、自分で撮るか、画像なしで書くほうが早いこともあります。
17.最初に決めておくこと
運営を始める前に、画像の方針を決めておきます。どの入手先を主に使うか、確認の手順をどうするかです。
方針が決まっていれば、記事ごとに迷わずに済みます。手順書を作っておけば、確認も短時間で終わります。
また、方針を運営方針のページに書いておくと、読者にも姿勢が伝わります。
18.入手先ごとの確認記録の例
使った画像ごとに、次のような記録を残しておきます。以下は架空の例です。
| 画像 | 入手先 | 利用条件の確認箇所 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 商品単体 | ASPの広告素材 | 案件ページの素材利用の注意事項 | 記入した日 |
| 使用場面 | 自分で撮影 | 写り込みの点検済み | 記入した日 |
| 背景の風景 | 素材配布サービス | サービスの利用規約(商用可・表示不要) | 記入した日 |
案件が終了したときは、一行目のように広告素材を使った画像を探して差し替えます。記録があれば、記事を一本ずつ開いて探す必要がありません。
19.まとめ
入手先は、公式の広告素材、自分の撮影、素材配布サービスの三つが基本です。販売ページの画像は、原則として使いません。
入手先ごとに、利用条件を確認します。商用利用、加工、表示の義務、掲載できる媒体の四つが主な項目です。
確認した内容と日付を記録してください。後から問い合わせを受けたとき、この記録が答えになります。
条件は変わります。案件が終了したら、その素材を使っている記事を確認してください。
判断に迷ったら、使わない。これが最も確実な方針です。
参考資料・公式情報
公式情報の確認日:2026年9月15日。仕様・料金・規約は変更されるため、実行時は最新の公式案内を確認してください。
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