分けたほうが管理は楽になります。契約に関わる通知、成果や条件変更の通知、読者からの連絡は、それぞれ確認する頻度も重要度も違うためです。普段使っているアドレスに全部を集めると、重要な通知が埋もれます。
この記事では、用途別の分け方と、通知を見逃さない設定を扱います。問い合わせフォームの作り方は別の記事の範囲です。ここでは、アドレスをどう用意し、どう使い分けるかだけを扱います。
1.なぜ分けるのか
ブログを始めると、届くメールが増えます。契約の確認、更新の案内、成果の通知、条件の変更、読者からの連絡。種類も重要度もばらばらです。
これらが普段の受信箱に混ざると、重要なものを見落とします。特に、更新の案内を見逃すと、サービスが止まる可能性があります。
分けておけば、確認する場所が分かれます。急ぎのものと、後で見ればよいものを区別できます。
2.三つの用途
| 用途 | 届く内容 | 確認の頻度 | 公開するか |
|---|---|---|---|
| 契約 | サーバー、ドメイン、道具の更新や請求 | 月に数回 | しない |
| ASP通知 | 成果、条件変更、案件の案内 | 週に数回 | しない |
| 公開窓口 | 読者や企業からの連絡 | 毎日〜週に数回 | する |
三つ目だけが公開の対象です。一つ目と二つ目を公開すると、契約に関わる情報が外部に知られる経路が増えます。
3.契約用のアドレス
サーバー、ドメイン、有料の道具の契約に使います。ここに届くのは、請求、更新の案内、規約の変更などです。
見逃すと困るのは、更新の案内と支払いの失敗の通知です。特に後者は、気づかないとサービスが止まります。
このアドレスは公開しません。また、他の用途と混ぜないことで、届いたメールが本物かどうかの判断もしやすくなります。契約用のアドレスに、契約していないサービスからの通知が来たら、不審だと分かります。
4.ASP通知用のアドレス
ASPの登録に使います。成果の通知、案件の条件変更、新しい案件の案内などが届きます。
量が多くなりやすい用途です。案内のメールが毎日届くこともあります。これを普段の受信箱に混ぜると、他のメールが埋もれます。
重要なのは、条件変更の通知です。紹介している案件の条件が変わった、終了する、といった連絡は見逃せません。件名で分類できるよう、設定を工夫します。
5.公開窓口のアドレス
サイトに掲載する連絡先です。読者からの質問、企業からの依頼、指摘などが届きます。
公開する以上、不要なメールも届きます。迷惑メールの対策を設定しておきます。
また、このアドレスは個人名を含まないほうが無難です。氏名がそのままアドレスになっていると、公開したくない情報が伝わります。
問い合わせの受け口をどう作るかは、ブログのお問い合わせフォームの作り方|項目設計から送信・受信確認までで詳しく解説しています。
6.分ける方法
アドレスを三つ作るのが基本ですが、管理が増えます。次の方法もあります。
- 別々のアドレスを三つ作る。確認する場所が分かれる。
- 一つのアドレスに集め、受信時に自動で振り分ける。管理は一つで済む。
- 転送を使い、一か所で受け取る。ただし送信元が分かるようにしておく。
どれでも構いませんが、公開するアドレスだけは必ず分けます。契約用のアドレスを公開すると、後から変更するのが難しくなります。
7.見逃すと困る通知
届く通知の中で、特に見逃せないものを挙げます。これらは、届いたらすぐ確認する対象です。
| 通知 | 見逃すと |
|---|---|
| 支払いの失敗 | サービスが停止する |
| 契約の更新案内 | 更新を忘れ、失効する |
| ドメインの更新 | URLが使えなくなる |
| 案件の終了 | リンク切れが残る |
| 条件の変更 | 古い説明のまま掲載される |
| 規約の変更 | 知らずに違反する |
| 読者からの指摘 | 誤りが残り続ける |
上の三つは、気づくのが遅れると復旧に手間がかかります。通知が届く設定になっているかを、契約時に確認しておきます。
8.受信の設定
自動で振り分ける設定をしておくと、確認が楽になります。送信元のアドレスや件名の語で分類します。
ただし、振り分けたフォルダを見ない状態になると意味がありません。重要なものは、受信箱に残す設定にしておく方法もあります。
設定は最初に作って、後から調整します。届くメールの種類が分かってから、細かく分ければ足ります。
9.確認する曜日を決める
毎日すべてを確認する必要はありません。用途ごとに、確認する頻度を決めます。
契約用は月に一度でも足りますが、更新の時期が近いときは頻度を上げます。ASP通知は週に一度、公開窓口は数日に一度、といった目安です。
決めておかないと、気が向いたときだけ見る形になり、抜けが出ます。曜日を決めて習慣にします。
10.アドレスの記録
どのサービスにどのアドレスで登録したかを記録します。後からログインできなくなったとき、この記録が手がかりになります。
- サービス名
- 登録に使ったアドレス
- 登録した日
- パスワードの保管場所(パスワード自体は別管理)
- 二段階の確認を設定しているか
三つ目と五つ目が抜けやすい項目です。特に五つ目は、機器を変えたときに必要になります。
アカウントの管理方法については、ブログとASPのパスワードをどう管理する?初心者のアカウント整理で詳しく解説しています。
11.個人情報の観点
公開するアドレスに、氏名や生年月日を含めないようにします。アドレスから個人が特定される可能性があります。
また、普段使っているアドレスを公開すると、他のサービスでの登録と結び付けられる可能性があります。分けておくほうが安全です。
公開前の個人情報の点検については、ブログ公開前に個人情報の映り込みを確認するには?画像と画面の点検で詳しく解説しています。
12.独自ドメインのアドレス
独自ドメインを取得していれば、そのドメインを使ったアドレスを作れる場合があります。サイトと同じドメインなので、連絡先として分かりやすくなります。
ただし、設定の手間がかかります。また、ドメインの契約が切れると、そのアドレスも使えなくなります。
必須ではありません。無料のメールサービスでも問題なく運営できます。
13.返信の管理
公開窓口に届いた連絡には、返信するかどうかを判断します。すべてに返信する必要はありませんが、方針は決めておきます。
返信した内容は、記録しておきます。同じ質問が来たときに使えますし、後から確認が必要になることもあります。
返信までの目安を、サイトに書いておく方法もあります。すぐに返せない場合、その旨を示しておけば読者も待てます。
14.迷惑メールへの対応
公開したアドレスには、無関係なメールも届きます。宣伝、詐欺、自動送信されたものなどです。
リンクを開かない、添付を開かない、返信しないのが基本です。特に、契約に関するものを装った連絡には注意します。
本物かどうかを確認するには、メールのリンクからではなく、公式サイトへ自分で移動してログインします。この手順を習慣にしておきます。
15.引き継ぎの観点
将来、作業を人に任せる可能性があるなら、アドレスを分けておくことが役立ちます。公開窓口だけを共有する、といった形が取れます。
すべてを一つのアドレスで管理していると、共有するときに契約情報まで見えてしまいます。分けておけば、必要な範囲だけを渡せます。
16.最初にやること
始める前に、少なくとも二つ用意します。契約とASPに使うもの、公開するものです。
三つに分けるかどうかは、運営しながら判断できます。届くメールの量を見て、分けたほうが楽だと感じたら足します。
17.受信の振り分けルールの例
一つのアドレスに集めて自動で振り分ける場合の、設定の考え方を示します。条件の指定方法はメールサービスによって異なります。
- 送信元がサーバー会社・ドメイン会社のもの → 「契約」フォルダ。受信箱にも残す。
- 件名に「支払」「失敗」「更新」を含むもの → 受信箱に残し、目印を付ける。
- 送信元がASPのもの → 「ASP」フォルダ。件名に「終了」「変更」を含むものだけ受信箱に残す。
- 問い合わせフォームからの通知 → 「窓口」フォルダ。
振り分け後に見落としやすいのは、フォルダに移ったまま読まれない通知です。二つ目のように、急ぎの語を含むものだけは受信箱に残す設定にしておきます。
18.結論
分ける目的は、重要な通知を見逃さないことです。契約、ASP通知、公開窓口の三つに分けると、確認の頻度も分けられます。
見逃して困る通知の多くは、契約と案件の条件に関わるものです。この二つが混ざらない形にしておけば、確認の優先順位も自然に決まります。
アドレスを分けるかどうかは、好みの問題ではなく管理の問題です。届く量が少ないうちは一つでも回りますが、契約とASPが増えると必ず混ざります。
分ける作業自体は、10分ほどで終わります。運営を始めてから分け直すほうが、各サービスでの登録変更が発生して手間がかかります。始める前に済ませておいてください。
また、どのアドレスをどこに登録したかは、必ず記録します。数か月後に、どちらで登録したか分からなくなることがあります。
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