できるかできないかで言えば、できます。ただし作業によって差が大きく、文章を書く作業は問題なく進む一方、表の作成や複数箇所の確認は画面の広さが効いてきます。どの作業が厳しいかを知っておくと、進め方を調整できます。
この記事では、実際の作業ごとに向き不向きを見ます。特定の機種を推奨したり、最新の性能を比べたりはしません。機種によって操作感は変わるため、手元の機器で試すのがいちばん確実です。
1.作業を分けて考える
ブログ運営の作業は、一つではありません。分けて考えると、どこが厳しいかがはっきりします。
| 作業 | スマートフォン | パソコン |
|---|---|---|
| 資料を読む | 問題なし | 問題なし |
| 文章を入力する | 慣れていれば速い | 速い |
| 資料を見ながら書く | 切り替えが必要 | 並べて表示できる |
| 画像を撮る・選ぶ | 得意 | 取り込みが必要 |
| 画像を加工する | 簡単な加工は可能 | 細かい調整ができる |
| 表を作る | 操作が細かく難しい | 扱いやすい |
| リンクを複数設定する | 手間がかかる | 扱いやすい |
| 表示を確認する | スマホ表示のみ | 両方を確認できる |
| 設定を変更する | 項目が探しにくい | 一覧で見られる |
表を見ると、書く作業と撮る作業はスマートフォンでも進みます。厳しいのは、複数の情報を並べて扱う作業です。
2.文章を書く作業
入力そのものは、慣れていれば問題ありません。音声入力を使えば、パソコンより速いこともあります。移動中の時間を使えるという利点もあります。
課題は、資料を見ながら書く場面です。画面を切り替えるたびに、資料の内容を覚え直すことになります。長い資料を参照する記事では、この切り替えが負担になります。
対策としては、資料の要点を先にメモにまとめる方法があります。調べる作業と書く作業を分ければ、切り替えの回数が減ります。
3.画像を扱う作業
撮影はスマートフォンのほうが手軽です。撮ってそのまま記事に入れられるので、取り込みの手間もありません。
一方、複数の画像を並べて選ぶ、細かく切り取る、文字を重ねるといった作業は、画面が小さいと精度が落ちます。簡単な加工なら問題ありませんが、図解を作るような作業は厳しくなります。
記事に使う画像が写真だけなら、スマートフォンで完結します。図表を多く使う記事を書くなら、別の手段が要ります。
4.表を作る作業
いちばん厳しいのがここです。表は、行と列を正確に指定する必要があります。画面が狭いと、どのセルを操作しているか分かりにくくなります。
項目が三つ程度の小さな表なら作れますが、比較表のように列が多いものは現実的ではありません。誤って別のセルに入力しても気づきにくく、直すのにも時間がかかります。
対策として、表を使わずに箇条書きで表現する方法があります。比較の項目が少なければ、箇条書きでも伝わります。ただし、条件を並べて比べる記事では、表のほうが読みやすくなります。
5.表示を確認する作業
スマートフォンで確認できるのは、スマートフォンでの見え方だけです。パソコンで開いたときにどう見えるかは分かりません。
読者がどちらで読むかは、分野によって変わります。両方の読者がいる場合、片方しか確認できない状態は不安が残ります。
対策としては、家族や知人のパソコンで一度見てもらう、公共の機器で確認する、といった方法があります。毎回は難しくても、主要な記事だけでも確認しておくと安心です。
スマートフォンでの読みやすさの点検方法は、ブログの文字サイズや行間はどう決める?スマホで読みやすさを確かめる方法で詳しく解説しています。
6.設定作業の難しさ
ブログの初期設定や、テーマの調整は、項目が多くなります。狭い画面では、どの項目がどこにあるか探すのに時間がかかります。
特に、設定を間違えたときに元に戻す作業が厳しくなります。変更履歴を確認する、複数の設定を見比べるといった作業で、画面の広さが効いてきます。
初期設定だけはパソコンで済ませ、その後の運用をスマートフォンで行う、という分け方が現実的です。設定は一度きりの作業なので、誰かに借りて済ませることもできます。
7.スマートフォンだけで進める場合の順序
厳しい作業を避ける進め方
- 表を使わない題材を選ぶ。手順の説明、体験に基づく記述、一つの疑問に答える記事など。
- 資料を読む作業と書く作業を分ける。先に要点をメモにまとめる。
- 記事は短めに区切る。長い記事は、途中で保存しながら進める。
- 画像は撮影したものを中心にする。図解は無理に作らない。
- 公開後、パソコンで確認できる機会を作る。
この順序なら、スマートフォンだけでも記事を積み上げられます。ただし、扱える題材の幅は狭くなります。
8.途中でパソコンを使う場面
完全にスマートフォンだけで進める必要はありません。月に一度でもパソコンを使える機会があれば、そこでまとめて作業できます。
パソコンで済ませたい作業は、設定の見直し、表の作成、複数記事の確認、画像の整理です。これらをまとめておけば、短時間で済みます。
逆に、日々の執筆はスマートフォンで進められます。役割を分ければ、パソコンを持っていなくても運営できます。
9.入力を速くする
スマートフォンでの入力を速くする方法はいくつかあります。よく使う語句を単語登録する、音声入力を使う、外付けのキーボードを使う、といった手です。
特に単語登録は効果があります。よく使う名称、URL、決まった表現を登録しておけば、入力の手間が減ります。
外付けのキーボードを使う場合、費用はかかりますが、パソコンを買うより安く済みます。文章量が多い場合は検討に値します。
10.保存と紛失への備え
スマートフォンで書いていると、通信が切れたり、アプリが終了したりして、書いた内容が消えることがあります。
- 長い文章は、途中で下書き保存する習慣をつける。
- 書く場所を、自動保存があるものにする。
- 重要な文章は、別の場所にも控えを残す。
- 機器を紛失した場合に備え、ログイン情報を機器の外にも保管する。
四つ目は特に重要です。スマートフォンだけで運営していると、機器を失ったときにすべてのアクセス手段がなくなります。復旧の方法を、機器の外に残しておいてください。
11.向いている題材
スマートフォンだけで進めるなら、題材の選び方で負担が変わります。表や図が少なくて済む題材、写真が中心になる題材が向きます。
逆に、複数の選択肢を条件ごとに比較する題材、数値を並べる題材は、表がないと伝わりにくくなります。こうした題材は、パソコンを使える環境を確保してから取り組むほうが無理がありません。
写真中心で進める場合の媒体の選び方は、ブログとInstagramのアフィリエイトはどう違う?作業と伝え方で比較で詳しく解説しています。
12.目が疲れることへの対策
小さい画面で長時間作業すると、目の負担が大きくなります。誤字に気づきにくくなり、確認の精度も落ちます。
文字を大きくする、明るさを下げる、一定時間ごとに休む。この三つで、かなり違います。特に文字の大きさは、読み返しの質に直結します。
また、書いた文章を音声で読み上げてもらう方法もあります。目で追うより、耳で聞くほうが不自然な箇所に気づくことがあります。
長時間の作業が前提になっているなら、環境を整える費用も検討に値します。無理を続けると、続けること自体が難しくなります。
13.結論としての進め方
スマートフォンだけでも始められます。ただし、扱える題材と作業の幅は狭くなります。この制約を理解したうえで、向く題材から始めるのが現実的です。
パソコンが用意できるなら、そのほうが選択肢は広がります。買うかどうかは、続けられそうだと分かってから判断しても遅くありません。
始める前に機器を揃えることに時間をかけるより、手元の機器で一本書いてみるほうが先です。書いてみて不便だった部分が、次に揃えるべきものを教えてくれます。
なお、スマートフォンだけで運営している場合、依頼先とのやり取りでも制約が出ます。見積書や契約書を受け取る、複数の資料を比較する、といった場面では画面の広さが必要になります。将来的に外部へ相談する予定があるなら、その時点までにパソコンを使える環境を用意しておくと進めやすくなります。
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