設定の数値をいくら調べても、読みやすいかは分かりません。確かめる方法は、実際の端末で自分の記事を最後まで読んでみることです。本文、注記、ボタンの三か所を、それぞれ確認します。
この記事では、実機での点検方法を扱います。表示の速さや、公開前の確認事項の全体は別の記事の範囲です。ここでは、読みやすさの点検に絞ります。
1.なぜ実機で確かめるのか
編集画面での見え方と、公開されたページの見え方は違います。また、パソコンとスマートフォンでも違います。
数値で設定しても、実際に読んだときの印象は分かりません。同じ数値でも、端末や設定によって見え方が変わります。
したがって、実際に読んでみるのが最も確実です。数分で終わります。
2.確認する三か所
| 場所 | 確認すること | 問題があるとき |
|---|---|---|
| 本文 | 拡大せずに読めるか | 文字が小さい、行間が狭い |
| 注記 | 読む気になる大きさか | 小さすぎて読み飛ばされる |
| ボタン・リンク | 押し間違えないか | 近すぎる、小さすぎる |
二つ目と三つ目は見落とされがちです。注記には、確認日や条件など重要な情報が入ることがあります。
3.本文の点検
自分の記事を、スマートフォンで最後まで読みます。読み飛ばさず、実際に読んでください。
確認するのは、拡大せずに読めるか、行を見失わないか、段落の切れ目が分かるかです。
途中で疲れる場合、文字が小さいか、行間が狭いか、一行が長すぎる可能性があります。
4.注記の点検
確認日、条件、出典などを小さい文字で書いていると、読まれません。
重要な情報を注記に入れる場合、本文と同じくらいの大きさにします。あるいは、本文の中に書きます。
小さくするのは、補足的で読まなくても支障のない情報だけにします。
5.ボタンとリンクの点検
指で押す場合、小さいと押し間違えます。特に、リンクが連続して並んでいる場合、隣を押してしまいます。
確認の方法は、実際に指で押してみることです。押しにくいと感じたら、大きくするか、間隔を空けます。
また、押した後に目的のページへ移動するかも確認します。
6.点検の課題
実機での確認手順
- 公開されたページを、スマートフォンで開く。編集画面ではなく、実際のページ。
- 拡大せずに、本文を最後まで読む。
- 途中で読みにくいと感じた箇所を記録する。
- 注記や小さい文字の部分を読む。読めるか確認する。
- リンクとボタンを指で押す。押しにくくないか確認する。
- 表がある場合、横にスクロールできるか確認する。
- 画像が画面からはみ出していないか確認する。
- 明るい場所と暗い場所の両方で見る。
最後の項目は見落とされがちです。屋外で見ると、画面が見えにくくなります。色の差が小さいと、読めなくなります。
7.複数の環境で確認する
自分の端末だけでは、他の環境での見え方が分かりません。可能なら、別の端末でも確認します。
画面の大きさ、文字の設定、明るさの設定によって、見え方が変わります。
家族や知人の端末で開いてもらう方法もあります。自分の設定に慣れていると、気づかない部分があります。
8.文字を大きくしている読者
端末の設定で、文字を大きくしている読者もいます。この状態でも崩れないかを確認します。
自分の端末で設定を変えて試せます。文字を大きくして、表示が崩れないか、横にはみ出さないかを見ます。
崩れる場合、固定の大きさで指定している可能性があります。設定を見直します。
9.一行の長さ
パソコンでは、一行が長くなりすぎることがあります。横幅いっぱいに文字が並ぶと、行の終わりから次の行の始まりまでの移動が大きくなります。
本文の幅を制限すると、読みやすくなります。設定で調整できる場合があります。
スマートフォンでは、画面幅に収まるため、この問題は起きにくくなります。
10.行間
行と行の間隔が狭いと、読んでいる行を見失います。日本語は、欧文より広めが読みやすいとされます。
確認の方法は、長い段落を読んでみることです。途中で行を間違えるなら、間隔が足りません。
広すぎると、段落のまとまりが分かりにくくなります。段落の間の空きを、行間より広くしておきます。
11.色の差
背景と文字の色の差が小さいと、明るい場所で読めなくなります。薄い灰色の文字は、特に読みにくくなります。
屋外で確認すると、この問題が分かります。室内では読めても、外では読めないことがあります。
表示の最低限については、ブログのデザインはどこまで整えてから始める?読みやすさの最低限で詳しく解説しています。
12.表と画像
表は、狭い画面ではみ出しやすい要素です。表の部分だけが指で左右に動き、ページ全体は動かないかを確かめます。
画像も、画面幅を超えないようにします。超えると、ページ全体が横にずれます。
確認の方法は、ページを左右に動かしてみることです。動くなら、はみ出しているものがあります。
13.点検の頻度
毎回全部を確認する必要はありません。設定を変えたとき、新しい形式の要素を使ったときに確認します。
通常の記事では、公開後に一度スマートフォンで開く程度で足ります。
公開前の確認事項については、ブログ記事の公開前チェックリスト|本文・リンク・表示・検索設定を確認する手順で詳しく解説しています。
14.記録する
確認して直した内容は、記録しておきます。同じ問題が再発したとき、どう直したかが分かります。
また、設定を変えた日も記録します。表示がおかしくなったとき、いつ何を変えたかが手がかりになります。
15.数値にこだわらない
他のサイトの設定値を調べて真似する方法もありますが、環境が違えば見え方も違います。
数値より、実際に読んでみた感覚を優先します。読みにくければ直す、読みやすければそのまま。この判断で足ります。
16.確認すること
- スマートフォンで、拡大せずに本文を読めた。
- 長い段落で、行を見失わなかった。
- 注記の文字が読めた。
- リンクを指で押して、押し間違えなかった。
- 表と画像が、画面からはみ出していない。
- 明るい場所でも、文字が読めた。
- 文字を大きくする設定でも、崩れなかった。
七つを確認すれば、多くの読者が読める状態になります。
17.時間をかけすぎない
点検は、一度に10分程度で終わります。完璧を目指して何度も調整するより、問題があれば直す程度で足ります。
読みやすさは、記事の内容ほど結果に影響しません。ただし、読みにくいと内容にたどり着けないため、最低限は確保します。
18.スマートフォンで書いている場合
スマートフォンで書いている場合、パソコンでの表示を確認できません。誰かの環境で見てもらう機会を作ります。
スマートフォンだけで進める場合については、スマホだけでアフィリエイトはできる?実際の作業ごとに向き不向きを確認で詳しく解説しています。
19.点検の記録表
点検した結果は、次のような表に残します。設定を変えたときに、前回との比較ができます。以下は架空の記録です。
| 確認した場所 | 端末 | 結果 | 対応 |
|---|---|---|---|
| 本文の長い段落 | スマートフォン | 行を見失わない | なし |
| 表の下の確認日の注記 | スマートフォン | 文字が小さく読みにくい | 本文と同じ大きさに変更 |
| 記事末尾の関連記事のリンク | スマートフォン | 隣を押し間違えた | 項目の間隔を広げる |
| 本文 | 屋外で明るい画面 | 薄い灰色の文字が読みにくい | 文字色を濃くする |
二行目のように、確認日のような重要な情報を小さな注記にしていると、読まれないまま見落とされます。表に残すことで、どの種類の要素で問題が起きやすいかも分かってきます。
記録表は、点検のたびに一から作る必要はありません。前回の表を開き、同じ場所を見て結果の欄だけを書き換えます。前回問題があった場所が直っているかを、真っ先に確認できます。
端末の欄には、機種名まで書かなくても構いません。「スマートフォン」「パソコン」「文字を大きくする設定のスマートフォン」のように、見え方が変わる条件で分けておけば足ります。
20.まとめ
確認するのは、本文、注記、ボタンの三か所です。実際の端末で、実際に読んでみます。
数値を調べるより、読んでみるほうが確実です。読みにくければ直す、それだけです。
明るい場所での確認も入れてください。室内では読めても、屋外では読めないことがあります。
文字を大きくする設定でも崩れないかを確認します。そうした設定の読者もいます。
点検は10分で終わります。設定を変えたときと、新しい要素を使ったときに行ってください。
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