やめると決めたら、順序があります。確認するのは、記事をどうするか、広告リンクをどうするか、契約をどう終えるか、未入金の報酬をどう受け取るかの四つです。いきなりサイトを消すと、受け取れるはずの報酬を失うことがあります。

この記事では、自分の活動を終える場合の整理を扱います。広告主の都合で案件が終了する場合の対応は別の記事の範囲です。また、一時的に休む場合とも分けて考えます。

1.やめ方には段階がある

「やめる」と言っても、いくつかの形があります。更新を止めるだけか、広告を外すか、サイトを閉じるか。

記事広告契約費用
更新を止める残す残す継続かかる
広告を外す残す外す継続かかる
サイトを閉じる消える消える解約かからない
譲渡する引き継ぐ引き継ぐ移管相手が負担

いきなり四つ目や三つ目に進む必要はありません。まず更新を止めて、様子を見る形でも構いません。

2.未入金の報酬を確認する

最初に確認するのは、受け取っていない報酬です。発生しているが確定していない分、確定しているが支払われていない分があります。

支払の条件を満たしていない場合、最低支払額に届くまで繰り越されます。サイトを閉じても、既に発生した成果は残るのが一般的ですが、規定は事業者によって違います。

ASPを退会すると、未入金の報酬が受け取れなくなる場合があります。退会の前に、支払の状況を確認してください。

入金までの流れについては、アフィリエイト報酬はいつ振り込まれる?発生から入金までの流れで詳しく解説しています。

3.広告リンクの扱い

サイトを残す場合、広告リンクを外すかどうかを決めます。残しておけば、読まれ続ける限り成果が発生する可能性があります。

ただし、更新しないサイトの広告は、条件が変わっても気づけません。案件が終了すればリンク切れになり、価格が変われば古い情報が残ります。

管理を続けられないなら、外すほうが読者に迷惑をかけません。外す場合、本文の説明も調整します。リンクだけ消すと、文章が不自然になります。

4.記事をどうするか

記事を残すか消すかは、内容によります。古くなって誤りが残る記事は、消すか修正します。

価格や条件を書いた記事は、更新しないと誤った情報になります。確認日を明記していても、大きく変わっていれば読者に迷惑です。

考え方の説明や、手順の記事は、古くなりにくい部分です。残しても問題が少なくなります。

5.サイトを閉じる場合

閉じる場合、まず記事の控えを取ります。後から再開する可能性や、別の場所で使う可能性があります。

次に、外部から貼られているリンクを確認します。他のサイトから紹介されている場合、閉じるとリンク切れになります。

可能なら、一定期間は案内を残します。「このサイトは終了しました」という表示があれば、訪れた読者も分かります。

6.契約の解約

サーバーとドメインの契約を解約します。ただし、自動更新の場合、解約の手続きをしないと課金が続きます。

解約の期限を確認します。更新日の直前では間に合わないことがあります。

また、解約するとデータが消えます。控えを取ってから解約してください。

7.ドメインの扱い

ドメインを手放すと、一定期間の後に他の人が取得できる状態になります。そのURLが別のサイトになる可能性があります。

過去に紹介された記事のリンクが、別のサイトへつながることになります。この点が気になる場合、ドメインだけ保持する方法もあります。

保持する場合、毎年の更新費用がかかります。費用と、手放した場合の影響を比べて判断します。

8.ASPの扱い

ASPを退会するかどうかも決めます。退会すると、過去の成果の記録も見られなくなることがあります。

未入金の報酬がある場合、受け取ってから退会します。退会の条件は事業者ごとに違うため、確認してください。

将来再開する可能性があるなら、退会せずに残す選択もあります。ただし、一定期間利用がないと自動的に退会になる場合もあります。

9.作業の順序

やめるときの順序

  1. 未入金の報酬を確認する。受け取れる分は受け取る。
  2. 記事の控えを取る。文章と画像の両方。
  3. 広告リンクを外すか、残すかを決める。
  4. 残す記事と消す記事を分ける。
  5. サイトを閉じる場合、案内を出す期間を決める。
  6. 契約の解約手続きを行う。期限を確認する。
  7. ASPの扱いを決める。
  8. 記録を保管する。契約情報、収支、パスワード。

一つ目を最後に回さないでください。サイトを閉じた後では、確認できなくなる情報があります。

10.税務上の記録

収入があった場合、記録を保管しておく必要がある場合があります。保管の期間や要件は状況によるため、該当する場合は確認してください。

収支の記録、領収書、入金の明細は、やめた後も残しておくほうが安全です。

11.読者への対応

読者がいる場合、終了を知らせる方法を考えます。記事に一言添える、案内のページを作るといった形です。

問い合わせを受け付けている場合、受付を終了する旨も示します。連絡先を残したまま対応しないと、読者が待つことになります。

ただし、読者がほとんどいない場合、告知に手間をかける必要はありません。

12.譲渡という選択

記事が読まれている場合、サイトを譲渡する選択もあります。運営を引き継いでもらう形です。

譲渡には、契約の移管、アカウントの引き渡し、記事の権利の扱いなど、確認すべき点が多くあります。

簡単な手続きではないため、検討する場合は条件を丁寧に確認してください。

13.一時的に休む場合

やめるのではなく、しばらく休むだけなら、手順が変わります。契約は維持し、記事も残します。

この場合、休む間の管理を最低限行います。更新の支払い、リンク切れの確認などです。

休む場合の準備については、ブログをしばらく休むときに確認したい契約と公開情報で詳しく解説しています。

14.再開の可能性を残す

完全に閉じると、再開するときはゼロからになります。判断に迷う場合、しばらく残す選択もあります。

残す場合の費用は、サーバーとドメインの継続分です。この費用を払い続けられるかで判断します。

費用を抑えたい場合、安いサーバーへ移す、ドメインだけ残すといった方法もあります。

15.記録の保管

これらを一か所にまとめて保管します。後から問い合わせが来た場合や、確認が必要になった場合に使います。

16.やめる判断の前に

やめる前に、原因を整理しておくと、次に活かせます。時間が足りなかったのか、成果が出なかったのか、内容が合わなかったのか。

記録を見返して、何本書いたか、どのくらい訪問があったか、何時間使ったかを確認します。

この整理をしておくと、再開するときや、別の取り組みを始めるときの材料になります。

17.中途半端に放置しない

最も避けたいのは、決めないまま放置することです。契約は自動更新され、記事は古くなり、読者は誤った情報を読みます。

続けるか、止めるか、休むか。どれかを決めて、必要な手続きを行ってください。

決められない場合、期限を決めます。「三か月後に改めて判断する」と決めれば、その間は保留にできます。

18.アカウントの整理

使わなくなったアカウントは、記録を残したうえで整理します。ログイン情報を保管したまま放置すると、管理できない状態が続きます。

アカウントの管理方法については、ブログとASPのパスワードをどう管理する?初心者のアカウント整理で詳しく解説しています。

19.作業表の記入例

やめると決めた後の作業を、架空の例で並べます。

対象現状対応期限
未入金の報酬確定分が最低支払額に未到達退会せず繰越を待つ次の支払月
広告リンク3記事に掲載中外して本文を調整今週中
サーバー契約自動更新更新停止の手続き更新日の2週間前

一行目のように報酬が残っている場合は、ASPの退会を最後に回します。

20.まとめ

確認するのは、未入金の報酬、記事の扱い、広告リンクの扱い、契約の解約の四つです。

作業表の一行目は、必ず未入金の報酬にしてください。ASPの管理画面に入れるうちに、確定と支払の予定を書き写しておきます。

記事の控えは必ず取ります。後から使える内容が含まれています。

管理を続けられないなら、広告リンクは外すほうが読者に迷惑をかけません。

決めないまま放置するのが最も良くない状態です。続ける、止める、休むのどれかを決めてください。

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