「どう思った」と聞くと、「良かった」としか返ってきません。聞くべきなのは、何が分かったか、どこで迷ったか、何が足りなかったかの三つです。具体的に聞けば、具体的な答えが返ってきます。
この記事では、質問の仕方を扱います。なお、広告のクリックや申込を依頼することは、規約違反にあたるため行いません。読みやすさの確認だけを依頼します。
1.なぜ自分では分からないのか
自分の文章は、書いた内容を知った状態で読みます。説明が飛んでいても、頭の中で補って読めてしまいます。
また、専門的な語も、調べた直後は当たり前に感じます。読者が知らない語だと気づきません。
他人に読んでもらうと、この補正がかかりません。実際に伝わるかが分かります。
2.依頼してはいけないこと
最初に線引きをしておきます。次のことは、依頼してはいけません。
- 広告リンクを押してもらうこと。
- 商品を申し込んでもらうこと。
- 記事を拡散してもらうこと(義務として依頼する形)。
- 好意的な感想を書いてもらうこと。
一つ目と二つ目は、規約違反にあたります。報酬の取り消しやアカウントの停止につながります。
依頼してよいのは、読んで感想や指摘をもらうことだけです。
3.三つの質問
| 聞くこと | 質問の形 | 分かること |
|---|---|---|
| 理解 | この記事は何を説明していた? | 伝えたいことが伝わったか |
| 迷い | 読んでいて止まった場所はある? | 分かりにくい箇所 |
| 不足 | 知りたかったのに書いていないことは? | 情報の抜け |
一つ目は、相手の言葉で答えてもらいます。自分の意図と違えば、伝わっていません。
4.理解を確かめる
「この記事は何を説明していましたか」と聞きます。相手が要約できれば、伝わっています。
要約が自分の意図とずれていたら、記事の構成に問題があります。強調したい部分が伝わっていない可能性があります。
「分かりやすかった」という答えは、理解の確認になりません。中身を言ってもらうことが重要です。
5.迷いを確かめる
「読んでいて止まった場所はありましたか」と聞きます。止まった場所が、分かりにくい箇所です。
止まる原因は、知らない語がある、説明が飛んでいる、文が長い、といったものです。原因まで聞けると、直し方が決まります。
相手が覚えていない場合、読みながら印を付けてもらう方法もあります。読み終えてから思い出すのは難しいためです。
専門用語の扱いについては、専門用語を使わずにブログで説明するには?初心者にも伝わる言い換え方で詳しく解説しています。
6.不足を確かめる
「知りたかったのに書いていないことはありましたか」と聞きます。読者の視点での抜けが分かります。
書き手は、自分が調べた範囲で書きます。調べなかった部分は、抜けていることにも気づきません。
この質問で出てきた項目は、追記の候補になります。同じことを知りたい読者が他にもいます。
7.質問票を作る
口頭で聞くと、相手は気を遣って良いことを言います。書いてもらう形にすると、率直な答えが得られやすくなります。
質問票に入れる項目
- この記事は何を説明していましたか。一言で書いてください。
- 読んでいて止まった場所はありましたか。あれば、どのあたりですか。
- 意味が分からなかった言葉はありましたか。
- 知りたかったのに書いていないことはありましたか。
- 読みにくいと感じた部分はありましたか。文字の大きさ、長さなど。
- この記事を読んだ後、次に何をすればよいか分かりましたか。
六つ目は、記事の目的が達成されたかの確認になります。次の行動が分からないなら、案内が足りていません。
8.誰に頼むか
その分野を知らない人に頼むのが基本です。知っている人は、書いていないことも補って読みます。
想定する読者に近い人がいれば、最も有用です。これから始めようとしている人なら、実際の読者に近い反応が得られます。
ただし、頼める人がいない場合もあります。その場合、時間を置いて自分で読み返す方法で代替します。
9.頼み方
「批評してほしい」と頼むと、相手は身構えます。「分かりにくいところを教えてほしい」と頼むほうが、答えやすくなります。
また、時間がかかることを伝えます。3,000字の記事なら、読むだけで数分かかります。
お礼を用意するかは、関係によります。ただし、報酬を約束すると、率直な指摘が得られにくくなることもあります。
10.指摘の受け止め方
指摘されると、説明したくなります。しかし、説明が必要だということは、記事で伝わっていないということです。
まず、指摘をそのまま記録します。反論せずに聞き取ることが重要です。
記録した後で、どう直すかを考えます。全部を直す必要はありませんが、複数の人から同じ指摘があれば、優先して直します。
11.指摘が出ない場合
「特にない」と言われることもあります。本当に問題がない場合もありますが、遠慮している場合もあります。
この場合、質問を具体的にします。「この段落は分かりましたか」と、部分ごとに聞く形です。
また、「良い点を一つ、直したほうがよい点を一つ挙げてください」と、数を指定する方法もあります。
12.表示の確認も頼む
内容だけでなく、表示も見てもらいます。使っている機器が違えば、見え方も変わります。
聞くのは、文字の大きさ、読みにくい箇所、横にはみ出している部分などです。
表示の最低限については、ブログのデザインはどこまで整えてから始める?読みやすさの最低限で詳しく解説しています。
13.頻度
毎回頼む必要はありません。最初の数本と、書き方を変えたときで足ります。
慣れてくると、自分で気づける部分が増えます。頼む回数も減らせます。
ただし、時々は他人の目を入れます。自分の癖は、自分では気づけません。
14.自分で確認する方法
頼める人がいない場合、代替の方法があります。一日置いてから読む、声に出して読む、別の機器で読む、といった方法です。
完全に他人の目の代わりにはなりませんが、ある程度の見落としは拾えます。
公開前の確認項目については、ブログ記事の公開前チェックリスト|本文・リンク・表示・検索設定を確認する手順で詳しく解説しています。
15.指摘を記録する
- 誰に読んでもらったか
- いつ読んでもらったか
- 指摘された内容
- 直したかどうか
- 直さなかった場合、その理由
記録しておくと、同じ指摘が繰り返されているかが分かります。繰り返される指摘は、自分の癖です。
16.関係を保つ
読んでもらった相手には、お礼を伝えます。また、指摘をどう反映したかも知らせると、次も協力してもらえます。
逆に、指摘しても何も変わらないと、次から協力してもらえません。
ただし、全部を反映する必要はありません。反映しなかった場合も、理由を伝えれば納得されます。
17.やってはいけないことの再確認
広告を押してもらう、申し込んでもらう。この二つは、繰り返しになりますが行いません。
読んだ感想として自然に紹介してもらうのは構いませんが、義務として依頼するのは避けます。
線引きが曖昧になりやすい部分なので、依頼するときに「読んで指摘してほしいだけ」と明示しておくと安全です。
18.最初の数本で
最初の数本で、この確認をしておくと、自分の癖が分かります。分かれば、以降は自分で気をつけられます。
よくある癖は、説明が飛ぶこと、用語を説明せずに使うこと、結論が後ろにあることです。
19.受け取った回答の整理例
質問票の回答を、次のように整理します。以下は架空の回答です。
| 質問 | 回答 | 対応 |
|---|---|---|
| 何を説明していたか | サーバーの料金の話 | 意図は契約期間の決め方。導入を直す |
| 止まった場所 | 更新価格の段落 | 表にして比べやすくする |
| 足りない情報 | 解約の手順 | 追記する |
一行目のように、相手の要約が意図とずれていた場合は、本文より先に導入と見出しを見直します。三行目の「足りない情報」は、同じ指摘が別の人からも出たら優先して追記し、一人だけの指摘なら記録に残して次の見直しで判断します。
20.まとめ
聞くのは、何が分かったか、どこで迷ったか、何が足りなかったかの三つです。
「どう思った」では、具体的な指摘が得られません。質問を具体的にしてください。
広告を押してもらう、申し込んでもらうことは依頼しません。規約違反にあたります。
指摘されたら、説明せずにまず記録します。複数の人から同じ指摘があれば、優先して直します。
頼める人がいない場合、一日置いて読む、声に出して読むといった方法で代替できます。
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