タイトルの役割は、記事の中身を正確に予告することです。必要な要素は、誰に向けた記事か、どんな疑問に答えるか、どこまで答えるかの三つです。目を引くことより、開いた読者の期待とずれないことが重要になります。
この記事では、三つの要素からタイトルを作る方法と、ずれを直す練習を扱います。検索される言葉の調べ方や、順位に関する話は扱いません。表現を合わせる練習に限定します。
1.ずれると何が起きるか
タイトルと中身がずれていると、開いた読者はすぐ離れます。期待した情報がないためです。
これは読者にとって時間の無駄であり、書き手にとっても評価を下げる要因になります。一度期待を裏切られた読者は、次の記事も読みません。
逆に、タイトルが正確なら、開いた読者は目的の情報にたどり着けます。目を引く力より、正確さのほうが結果につながります。
2.三つの要素
| 要素 | 含めること | 例 |
|---|---|---|
| 読者 | どういう状況の人向けか | これから始める人、既に運営している人 |
| 疑問 | 答える問い | いくらかかるか、どう選ぶか |
| 範囲 | どこまで扱うか | 選ぶまで、申し込むまで、運用まで |
三つ全部をタイトルに入れると長くなります。優先するのは疑問で、読者と範囲は必要に応じて入れます。
3.疑問の形にする
「◯◯について」という形は、疑問になっていません。何が分かるのかが伝わりません。
「◯◯はいくらか」「◯◯はどう選ぶか」「◯◯は必要か」のように、答えが定まる形にします。
疑問文にする必要はありません。「◯◯の選び方」のような名詞の形でも、答えが定まっていれば足ります。
4.ずれの四類型
タイトルと内容のずれには、いくつかの型があります。
| 類型 | 状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 広すぎる | タイトルが扱う範囲より広い | 範囲を限定する語を足す |
| 狭すぎる | タイトルより広い内容を書いている | タイトルを広げるか、内容を削る |
| 対象違い | 想定と違う読者が開く | 読者を示す語を足す |
| 期待過剰 | タイトルが答えを約束しすぎている | 断定を弱め、条件を示す |
一つ目が最も多い型です。書く前に決めた範囲より、タイトルが広くなっていることがよくあります。
5.修正の練習その1
元:「アフィリエイトの始め方」
問題:範囲が広すぎます。開設から収益化まで全部が含まれているように見えます。
修正:「アフィリエイトを始める前に決める4つのこと|分野・媒体・費用・時間」。範囲が限定され、何が分かるかが伝わります。
6.修正の練習その2
元:「レンタルサーバーについて」
問題:疑問の形になっていません。何が分かるのか不明です。
修正:「アフィリエイト用レンタルサーバーはどう選ぶ?最初に見る4項目」。疑問と範囲が入っています。
7.修正の練習その3
元:「これだけで稼げる!最強のキーワード選定術」
問題:答えを約束しすぎています。稼げることは保証できません。
修正:「キーワードの候補はどう絞る?検索回数と自分が答えられるかで選ぶ」。何を基準に判断するかが示されています。
8.修正の練習その4
元:「WordPressの使い方を初心者向けに徹底解説」
問題:「徹底解説」が範囲を曖昧にしています。どこまで扱うのか分かりません。
修正:「WordPressとは何をするもの?投稿・固定ページ・テーマ・プラグインの役割」。扱う範囲が具体的です。
9.長さの目安
長すぎると、表示の際に途中で切れることがあります。重要な語を前半に置くと、切れても意味が伝わります。
短すぎると、範囲が伝わりません。疑問だけを書いて、範囲を省くと、広すぎる印象になります。
目安としては、区切り記号を使って前半に疑問、後半に範囲を置く形が扱いやすくなります。
10.誇張しない
「最強」「完全」「絶対」といった語は、内容がそれに届かない限り使えません。届いていれば使えますが、届いていることを示す根拠が必要です。
根拠なく強い語を使うと、開いた読者が期待外れを感じます。また、後から訂正が必要になることもあります。
控えめなタイトルでも、内容が合っていれば読まれます。誇張より正確さを優先してください。
11.専門用語の扱い
タイトルに専門用語を入れると、その語を知らない読者には伝わりません。一方、知っている読者には正確に伝わります。
想定する読者が知っているかどうかで判断します。初めての人向けなら、平易な言葉に置き換えます。
専門用語を言い換える方法は、専門用語を使わずにブログで説明するには?初心者にも伝わる言い換え方で詳しく解説しています。
12.書いた後に見直す
タイトルは、本文を書き終えてから見直します。書いているうちに、内容が当初の想定とずれることがあります。
見直すときは、本文を読み返して、タイトルが予告している内容と一致するかを確認します。
ずれていれば、タイトルを直すか、本文を直します。どちらを直すかは、記事の目的で決めます。
13.導入文との一致
タイトルと導入文の疑問も一致させます。三つがずれていると、読者は何の記事か分からなくなります。
導入文に書く内容については、ブログの導入文は何を書く?初めての記事で読者に伝える3つのことで詳しく解説しています。
14.後から変えるとき
公開後にタイトルを変えることはできます。ただし、URLは変えないようにします。URLが変わると、それまでのリンクが切れます。
変える場合、大きく意味が変わらない範囲にとどめます。まったく別の内容に変えると、既にリンクしている人の意図と合わなくなります。
15.一覧での見え方
記事の一覧に並んだとき、タイトルだけで内容が区別できるかを確認します。似たタイトルが並ぶと、読者は選べません。
特に、同じ分野の記事が増えると、タイトルが似てきます。範囲を示す語を入れると、区別しやすくなります。
16.確認すること
- 答える疑問が分かる。
- 扱う範囲が分かる。
- 本文の内容と一致している。
- 根拠のない強い語を使っていない。
- 想定読者が知らない用語を使っていない。
- 一覧に並んだとき、他の記事と区別できる。
三つ目が最も重要です。他の五つを満たしていても、内容とずれていれば意味がありません。
17.練習の方法
既に公開されている記事のタイトルを見て、三つの要素が入っているかを確認する練習ができます。
入っていないタイトルを見つけたら、自分なら何と付けるかを考えます。この練習を繰り返すと、要素を意識できるようになります。
最初の記事の題材を決める手順は、ブログの最初の記事は何を書く?自己紹介だけで終わらせない題材選びで詳しく解説しています。
18.よくある質問
-
タイトルに数字を入れたほうがよいですか。
本文にその数の項目が実際にあるなら、入れると範囲が伝わります。「確認する4項目」と書いたのに本文が6項目なら、ずれになります。数字は、本文を書き終えてから確定させてください。
-
疑問文と名詞の形では、どちらがよいですか。
どちらでも構いません。基準は、答えが定まる形になっているかです。「ドメインについて」は名詞でも疑問文でも範囲が曖昧で、「ドメインの更新価格はどう確認する?」なら範囲が定まります。
-
同じ分野で似たタイトルが増えたらどうしますか。
範囲を示す語で区別します。例えば「始める前に」「契約した後に」「やめるときに」のように、読者の段階を示す語を足すと、一覧の中で選びやすくなります。
-
公開後にタイトルを変えても問題ありませんか。
URLを変えなければ、既存のリンクは切れません。ただし、内容と大きく違う方向へ変えると、既にリンクしている相手の意図とずれます。変更は、本文との一致を高める範囲にとどめます。
19.結論
タイトルに入れるのは、疑問と範囲です。読者を示す語は、必要に応じて足します。
目を引くことより、開いた読者の期待とずれないことを優先してください。正確なタイトルは、読者にとっても書き手にとっても得になります。
タイトルを考える時間は、5分から10分程度で足ります。三つの要素を当てはめるだけなので、慣れれば短時間で決まります。
迷ったら、候補を三つ書き出して比べます。それぞれについて、疑問が分かるか、範囲が分かるか、本文と一致するかを確認すれば、選べます。
また、自分が検索する側だったらどう入力するかを考えると、使う言葉が決まります。専門的な言い回しより、普段使う言葉のほうが合うことが多くあります。
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