運営方針は、自己紹介とは別のものです。書くのは、何を扱い、どう調べ、誤りがあればどう直し、何を扱わないのかという四点です。読者が説明の前提を理解するための情報であって、経歴を語る場所ではありません。

この記事では、四つの項目の書き方と記入例を扱います。著者のプロフィールや、専門性の示し方については別の記事の範囲です。ここでは、サイトとしての方針を示すページだけを扱います。

1.なぜ必要なのか

初めて来た読者は、このサイトの説明をどこまで信用してよいか分かりません。誰が、どういう立場で、何を根拠に書いているのかが見えないためです。

方針を示しておくと、読者は前提を理解できます。「公式資料を確認して書いている」「使っていない商品は使ったように書かない」といった姿勢が分かれば、読み方が決まります。

また、自分にとっても基準になります。迷ったとき、書いた方針に照らして判断できます。

2.四つの項目

項目書くこと読者が得るもの
扱う情報どの分野の、どんな疑問を扱うか自分向けのサイトか判断できる
調査の姿勢何を根拠に書くか。確認の方法説明の信頼度が分かる
修正の窓口誤りを見つけたらどこへ連絡するか指摘する手段がある
対象外扱わない内容、答えられない範囲期待のずれが減る

四つ目が抜けているサイトが多くあります。何を扱わないかを書いておくと、範囲外の質問が減り、読者も別の場所を探せます。

3.扱う情報の書き方

分野と、想定する読者の状況を書きます。「アフィリエイトについて」では広すぎます。

記入例として、「これから始める人が、開設までに決めることを扱います」「既に運営している人向けの改善方法は扱いません」といった形が考えられます。

範囲を狭く書くことを恐れないでください。狭いほうが、該当する読者にとっては分かりやすくなります。

4.調査の姿勢の書き方

どうやって情報を得ているかを書きます。公式資料を確認する、自分で試す、確認できないことは書かない、といった方針です。

記入例としては、「料金や条件は、公式の案内を確認し、確認した日付を記事に記載します」「使っていない商品については、使った経験があるようには書きません」といった形です。

書いたことは守る必要があります。守れない方針を書くと、後から矛盾が生じます。実際にやっていることだけを書いてください。

5.修正の窓口の書き方

誤りを見つけた読者が、どこへ連絡すればよいかを示します。問い合わせのページへの案内で構いません。

あわせて、指摘を受けたときにどうするかも書きます。確認して、誤りがあれば直す。この一文があるだけで、指摘しやすくなります。

指摘を受けたときの進め方は、ブログの間違いを指摘されたら?確認・訂正・返信の進め方で詳しく解説しています。

6.対象外の書き方

扱わない内容を明示します。専門的な判断が必要な領域、個別の状況に依存する相談などです。

記入例としては、「税務や法律に関する個別の判断は行いません。該当する場合は専門家にご相談ください」「特定の状況に対する個別の助言は行いません」といった形です。

これは、読者を断るためではなく、適切な相談先へ案内するためのものです。

7.書かないほうがよい表現

書かないほうがよい理由代わりに
必ず役に立ちます保証できない判断の材料を提供します
最新情報を常に掲載維持できない確認日を記載します
業界最高水準根拠がない確認した範囲を示します
すべての質問に回答対応しきれない答えられる範囲を書く
専門家が監修事実でないなら書けない実際の体制を書く

守れないことを書くと、守れなかったときに信頼を失います。控えめに書いて、実際にそれ以上を行うほうが安全です。

8.広告についての記載

広告を掲載している場合、その旨を書きます。どういう広告を扱っているか、選ぶ基準は何かを示します。

記入例としては、「本サイトには広告が含まれます」「紹介する商品は、条件を確認したうえで選んでいます」といった形です。

個別の記事にも表示が必要な場合があります。方針のページに書いてあるから記事には不要、とはなりません。

9.運営者の情報

誰が運営しているかを、可能な範囲で書きます。個人名を出す必要はありませんが、連絡が取れる手段は示します。

ASPへの登録の際に、運営者情報の記載を求められることがあります。この点からも、用意しておく意味があります。

匿名で運営する場合も、連絡先があり、方針が示されていれば、読者は判断できます。

10.分量

長く書く必要はありません。四つの項目が分かれば、数百字で足ります。

長い文章は読まれません。必要な情報だけを、箇条書きに近い形で並べるほうが伝わります。

読者がこのページを開くのは、疑問を持ったときです。そのとき、答えがすぐ見つかる形にしておきます。

11.サイトの紹介文との違い

サイトの紹介文は、このサイトが何を扱っているかを短く伝えるものです。運営方針は、どういう姿勢で書いているかを示すものです。

紹介文は最初のページに、運営方針は独立したページに置く形が一般的です。内容が重なる部分はありますが、目的が違います。

サイトの紹介文の作り方は、ブログを初めて読んだ人に何を伝える?サイトの紹介文の作り方で詳しく解説しています。

12.どこに置くか

メニューから開ける場所に置きます。記事の下に案内を置く方法もあります。

初めて来た読者が探すとすれば、上部のメニューか、記事の末尾です。この二か所から行ければ足ります。

メニューに何を置くかは、ブログのヘッダーメニューには何を置く?初めての読者が迷わない案内で詳しく解説しています。

13.いつ作るか

記事を数本公開した段階で作ります。記事がないうちに方針だけ書いても、内容が抽象的になります。

数本書くと、自分がどういう姿勢で書いているかが見えます。その実態を文章にするほうが、守れる方針になります。

ただし、ASPへ登録する前には用意しておきます。運営者情報の記載を求められることがあるためです。

14.後から見直す

扱う範囲が変わったら、方針も更新します。書いたときと違うことをしている状態は、読者を混乱させます。

年に一度、記事の内容と方針を照らし合わせます。ずれていれば、どちらかを直します。

更新した場合、更新日を記載しておくと、いつ時点の方針かが分かります。

15.記入の手順

方針ページを作る順序

  1. これまで書いた記事を見返し、共通する姿勢を書き出す。
  2. 扱っている分野と、想定している読者を一文で書く。
  3. 情報の確認方法を書く。実際にやっていることだけ。
  4. 誤りの連絡先を書く。
  5. 扱わない内容を書く。
  6. 広告についての記載を加える。
  7. 全体を読み返し、守れない約束がないか確認する。

最後の確認が重要です。書いた時点で守れそうにない項目は、削るか、表現を変えます。

16.確認すること

この七つが揃っていれば、方針のページとして機能します。

17.自分のための基準

方針を書くと、記事を書くときの基準になります。迷ったときに、自分で決めた方針に照らせます。

例えば、「確認できないことは書かない」と決めていれば、資料が見つからない内容をどう扱うかが決まります。

この基準があると、記事ごとに判断がぶれません。読者から見ても、一貫した説明になります。

18.結論

書くのは、扱う情報、調査の姿勢、修正の窓口、対象外の四つです。分量は数百字で足ります。

守れることだけを書いてください。控えめに書いて実際にそれ以上を行うほうが、大きな約束をして守れないより信頼されます。

なお、方針のページは、読者のためだけでなく、依頼や問い合わせを受けるときにも使えます。何を扱っているサイトかが一枚にまとまっていれば、説明の手間が減ります。

作るのに時間はかかりません。記事を数本書いた後なら、30分ほどで書けます。後回しにすると、記事が増えてから共通する姿勢を探すことになり、かえって時間がかかります。

最初は短くて構いません。運営を続ける中で、扱う範囲や姿勢がはっきりしてきたら、そのつど書き足してください。

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