質問に全部答える必要はありません。答えるのは記事の内容についてで、商品の個別の状況や契約に関わることは、販売元の窓口へ案内します。この線引きを決めておくと、対応に迷わなくなります。
この記事では、質問への対応の振り分けと、記事への反映を扱います。問い合わせフォームの作り方や、顧客対応の代行については扱いません。ここでは、来た質問をどう扱うかだけを扱います。
1.なぜ線引きが必要なのか
読者は、記事を書いた人なら何でも知っていると考えることがあります。実際には、自分が調べた範囲しか分かりません。
分からないことに推測で答えると、誤った情報を渡すことになります。相手が実際に行動すれば、不利益が生じます。
したがって、答えられる範囲を決めておきます。範囲外は、適切な窓口へ案内します。
2.三つの対応
| 質問の種類 | 対応 | 例 |
|---|---|---|
| 記事の内容について | 自分で答える | 説明が分かりにくい、書かれていない観点 |
| 商品や契約の個別の状況 | 窓口へ案内 | 自分の契約の扱い、注文の状況 |
| 専門的な判断が必要 | 専門家へ案内 | 税務、法律、医療など |
二つ目と三つ目は、答えると問題になる可能性があります。案内するのが正しい対応です。
3.自分で答える範囲
記事に書いた内容についての質問は、自分で答えます。説明が分かりにくかった、書いていない観点があった、といった場合です。
また、自分が実際に確認したことも答えられます。ただし、確認した時点と条件を添えます。
答えるときは、根拠を示します。「公式ページにこう書かれています」という形なら、相手も確認できます。
4.窓口へ案内する場合
個別の契約状況、注文の状況、アカウントに関することは、提供元でないと分かりません。
案内するときは、どこへ連絡すればよいかを具体的に示します。「販売元にお問い合わせください」だけでなく、窓口のURLを添えます。
また、なぜ自分では答えられないかも一言添えます。突き放されたと感じさせないためです。
自分の担当範囲については、アフィリエイトは商品を売る仕事?販売店との役割の違いを解説で詳しく解説しています。
5.専門家へ案内する場合
税務、法律、医療などに関わる個別の判断は、資格のある人でないと行えません。
一般的な制度の説明はできますが、その人の状況にどう当てはまるかは答えられません。
案内するときは、どういう専門家に相談すればよいかを示します。相談先の種類が分かれば、相手も探せます。
6.答えられない場合の伝え方
「分かりません」だけで終わらせず、なぜ分からないかと、どこで分かるかを添えます。
例えば、「この点は契約の個別の条件によるため、こちらでは確認できません。販売元の窓口で、契約番号を伝えて確認してください」という形です。
この書き方なら、相手は次に何をすればよいか分かります。
7.返信の速さ
すぐに返せない場合、まず受け取った旨だけを返す方法もあります。相手は待つ理由が分かります。
ただし、すべての質問に返信する義務はありません。返信の方針を、問い合わせのページに書いておく方法もあります。
「内容によっては返信できない場合があります」と書いておけば、期待のずれが減ります。
8.記事に反映する
質問が来たということは、記事にその答えが書かれていなかったということです。追記の候補になります。
同じ質問が複数来た場合、優先して追記します。多くの読者が同じ疑問を持っています。
追記の形は、本文に足す、注記として加える、別の記事にする、のいずれかです。分量によって決めます。
9.質問を記録する
- いつ来たか
- 質問の内容
- どう対応したか(自分で回答、案内、返信なし)
- 回答した内容
- 記事に反映したか
記録しておくと、同じ質問が来たときに使い回せます。また、記事の不足も見えてきます。
10.個人情報の扱い
質問に個人情報が含まれる場合、そのまま記事に載せないでください。
記事に反映する場合、質問の趣旨だけを抜き出します。「こういう質問がありました」と書く場合も、特定できる情報は除きます。
また、受け取った質問の内容を、第三者に共有しないようにします。
11.答えを確認してから返す
記憶で答えると、誤ることがあります。公式の情報を確認してから返信します。
確認に時間がかかる場合、その旨を伝えて待ってもらいます。急いで誤った答えを返すより安全です。
確認できなかった場合、確認できなかったと伝えます。推測で答えないでください。
12.指摘の場合
質問ではなく、誤りの指摘が来ることもあります。この場合、まず確認します。
指摘が正しければ、修正して、指摘してくれた人にも伝えます。正しくなければ、根拠を示して説明します。
指摘を受けたときの進め方は、ブログの間違いを指摘されたら?確認・訂正・返信の進め方で詳しく解説しています。
13.対応しないという選択
明らかに無関係な内容、宣伝、攻撃的な内容には、対応しなくて構いません。
対応の方針を決めておくと、その都度悩まずに済みます。返信しない基準を自分の中で決めておきます。
14.回答を公開するか
質問と回答を記事にすると、同じ疑問を持つ読者に届きます。ただし、質問者の許可を得るか、特定できない形にします。
よくある質問をまとめたページを作る方法もあります。個別の返信を減らせます。
15.質問が来ない場合
質問が来ないのは、読者が少ないか、記事に疑問が残っていないかのどちらかです。
どちらか判断するには、訪問の数を見ます。訪問があって質問がないなら、記事が十分に答えている可能性があります。
16.問い合わせ先の表示
質問を受け付けるなら、連絡先を分かりやすい場所に置きます。メニューか、記事の下です。
受け付けない場合も、その旨を書いておくほうが親切です。探させることになりません。
17.自分が質問する側のとき
自分がASPや広告主に質問する場合も、同じ構造です。相手が答えられる範囲を考えて聞きます。
状況が伝わる質問文の書き方は、アフィリエイトで分からないことを質問するには?状況が伝わる相談文で詳しく解説しています。
18.対応の負担
質問が増えると、対応の時間も増えます。記事を書く時間が減ります。
よくある質問を記事に反映しておくと、個別の対応が減ります。長期的には、記事に書くほうが効率的です。
19.質問ごとの返信文の例
以下は、三種類の質問に対する返信文の架空の例です。
記事の内容についての質問
- 質問:記事の料金表は税込ですか。
- 返信:記事の表は税込で記載しています。確認日は表の下に記した日付です。最新の金額は公式の料金ページでご確認ください。表の見出しに税込と追記しました。
個別の契約についての質問
- 質問:自分の契約は途中で解約すると返金されますか。
- 返信:契約ごとの返金の扱いは、こちらでは確認できません。契約先の問い合わせ窓口で、契約内容を伝えてご確認ください。窓口の場所は公式ページの問い合わせの項目にあります。
専門的な判断が必要な質問
- 質問:報酬は申告が必要ですか。
- 返信:個別の状況による判断のため、こちらではお答えできません。税務署や税理士にご相談ください。
一つ目の返信では、質問をきっかけに記事の表の見出しも直しています。答えるだけでなく、同じ疑問を持つ次の読者のために本文へ反映する形です。
三つの返信に共通しているのは、答えられる範囲と答えられない範囲をはっきり分け、答えられない場合は次に行く場所を示していることです。質問者は、返信を読んだ時点で次に何をすればよいかが分かります。
返信を書くときは、推測で答えないことも大切です。二つ目の質問で「たぶん返金されます」と答えると、質問者がその言葉を根拠に行動してしまう可能性があります。確認できないことは、確認できないと伝えます。
よく届く質問は、返信文のひな形として保存しておくと、次から短時間で返せます。
返信した質問のうち、記事に反映したものには記録表に印を付けておくと、どの質問がまだ本文に生かされていないかが一目で分かります。
20.まとめ
答えるのは、記事の内容についてだけです。個別の契約状況や、専門的な判断は、適切な窓口へ案内します。
答えられない場合、なぜ答えられないかと、どこで分かるかを添えます。
質問が来たら、記事の不足を示すものとして記録します。同じ質問が複数来たら、追記します。
記憶で答えず、確認してから返信してください。急いで誤った答えを返すより安全です。
よくある質問を記事に反映すると、個別の対応が減ります。長期的には、そのほうが時間を節約できます。
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