記事投稿サービスを使う場合、二つのまったく違う収益の形があります。外部の商品を紹介して広告費を受け取る形と、自分の記事を有料で販売して読者から代金を受け取る形です。どちらを想定しているかで、確認すべき規約も、準備する内容も変わります。

この記事では、二つの違いと、掲載の可否を確認する手順を扱います。利用規約や機能は変更されるため、ここでは具体的な可否を断定しません。実行する時点で、必ず提供元の公式な案内を自分で確認してください。

1.二つの収益の形を分ける

外部商品の紹介自分の記事の販売
お金を払う人広告主読者
受け取る条件読者が申込・購入したとき読者が記事を購入したとき
用意するもの紹介する商品の情報販売する記事の中身
確認する規約サービス規約とASPの掲載条件サービスの販売に関する規約
読者の負担記事は無料で読める記事の代金を払う
サポート販売元が対応自分が対応

いちばん大きな違いは、読者がお金を払うかどうかです。有料記事では読者が直接支払うため、内容に対する期待も責任も変わります。紹介の場合は、読者は記事を無料で読み、購入するかどうかを自分で決めます。

2.外部商品を紹介する場合の確認

記事投稿サービスで外部の広告リンクを掲載できるかどうかは、サービスごとに定められています。認めている場合も、条件が付いていることがあります。

確認すべきなのは、サービス側の規約と、ASP側の掲載条件の両方です。記事投稿サービスが外部リンクを認めていても、ASP側の条件で掲載できない場合があります。両方を満たさないと掲載できません。

また、記事の形式によって扱いが変わる場合もあります。無料記事と有料記事で条件が違う、特定の分野の商品は不可、といった規定があることも想定して読んでください。

3.確認の手順

掲載可否を確認する5つのステップ

  1. サービスの利用規約とガイドラインを開く。広告、宣伝、アフィリエイトといった語を探す。
  2. 該当する記述を読み、認められる範囲と禁止される範囲を書き出す。
  3. 使いたいASPの掲載条件を開く。掲載可能な媒体の種類を確認する。
  4. 両方を満たすかを判断する。判断できない場合は、それぞれの窓口へ問い合わせる。
  5. 確認した内容と日付を記録する。規約は更新されるため、定期的に見直す。

四つ目の問い合わせを省略しないでください。規約の文言だけでは判断がつかない場合、自己判断で進めると、後から掲載を取り下げることになります。

4.有料記事を売る場合の考え方

自分の記事を売る形では、広告主も成果条件も関係ありません。読者が代金を払う価値があると判断するかどうかだけです。

この形では、書いた内容がそのまま商品になります。無料で読める情報を並べただけでは、購入されません。自分が調べた結果、整理した内容、実際に試した記録など、他では得られないものが必要になります。

また、購入者からの問い合わせにも自分で対応します。内容に誤りがあれば、訂正して知らせる責任も生じます。無料記事より、書いた後の負担が増えます。

自分の商品を扱う場合と紹介する場合の違いは、アフィリエイトと有料コンテンツ販売、初心者はどう違いを考える?で詳しく解説しています。

5.両方を同時にやる場合

同じ場所で、無料記事に広告を置き、別の記事を有料で売ることもできます。ただし、読者から見て分かりにくくならないよう注意が要ります。

特に、無料記事で紹介した商品について、詳しい説明を有料記事に置く形は、読者が戸惑います。判断に必要な情報は無料の側に置き、有料の側には別の価値を用意するほうが、混乱が起きません。

どちらも扱う場合、それぞれの規約を別々に確認します。無料記事の広告に関する規定と、有料販売に関する規定は、別の項目に書かれているのが一般的です。

6.独自ドメインとの関係

記事投稿サービスでは、記事のURLがそのサービスのものになります。サービスによっては、独自ドメインを使える機能が用意されていることもあります。

独自ドメインを使えるかどうかは、後から別の場所へ移すときに影響します。使えない場合、移転するとURLが変わり、それまでの評価が引き継がれない可能性があります。

長く続けるつもりなら、この点を先に確認しておく価値があります。数記事のうちに判断するほうが、移すときの負担が小さくて済みます。

7.書きやすさという利点

記事投稿サービスの利点は、開設の手間がかからないことです。登録すればすぐ書けますし、サーバーの管理も更新作業も不要です。

また、サービス内で他の読者に見つけてもらえる仕組みがある場合もあります。開設直後から読まれる可能性がある点は、独自のサイトにない特徴です。

この手軽さは、始めるかどうか迷っている段階では大きな利点になります。数本書いてみて、続けられそうかを確かめる場としては適しています。

8.制約として残るもの

一方で、いくつかの制約が残ります。デザインの自由度、広告の配置、分類の作り方など、サービスが用意した範囲での運用になります。

制約影響
広告の掲載条件扱える案件が限られる場合がある
デザインの範囲読者の導線を自分で設計しにくい
サービス側の表示自分の意図しない案内が入ることがある
規約の変更後から条件が変わる可能性がある
サービスの終了提供元の判断で運営が止まる

これらは、始めた時点では気になりません。記事が増え、収益が出始めてから重みを増します。長期の計画を立てるときに考慮しておく項目です。

9.どちらを選ぶかの判断

まず試したいだけなら、手軽に始められる形が向きます。数本書いて、続けられるかを確かめる目的なら十分です。

長く続けて、扱う商品も増やしていくつもりなら、制約の少ない形を検討する価値があります。後から移すより、最初から自分の場所で始めるほうが手間が少なくなります。

無料の投稿サービスと自分で構築する場合の比較は、無料ブログとWordPressの違い|開設前に確認したい自由度と管理負担で詳しく解説しています。

10.移る場合に備えておく

後から別の場所へ移す可能性があるなら、備えておくことがあります。書いた文章を手元にも保存しておくことです。

サービスによっては、書き出す機能が用意されています。ある場合も、定期的に自分で控えを取っておくほうが安全です。サービスの都合で使えなくなる可能性もあります。

また、画像も手元に保存します。記事だけ書き出せても、画像が取り出せないと、移した先で作り直すことになります。

11.読者との関係

記事投稿サービスでは、そのサービスの中で読者とつながる仕組みがあることがあります。フォローや通知の機能です。

この関係は、サービスを離れると持ち越せません。移転する際、読者に知らせる手段が限られます。長く続けるなら、サービスに依存しない連絡手段も考えておく価値があります。

ただし、始めた直後にこれを心配する必要はありません。読者が増えてきた段階で検討すれば足ります。

12.収益の受け取り方

外部商品を紹介する場合、報酬はASPから支払われます。サービスは関与しません。締め日や支払日は、ASPの条件に従います。

有料記事を売る場合、代金はサービスを通じて支払われます。手数料が引かれることが一般的で、振込の条件もサービスが定めます。

二つを併用する場合、入金が二系統になります。それぞれの条件を記録しておかないと、いつ何が入るのか分からなくなります。

13.確認しておく項目

この六つを埋めてから始めれば、後から掲載を取り下げる事態を避けられます。特に一つ目と二つ目は、始める前に必ず確認してください。

14.推測で進めない

他の人が同じサービスで広告を掲載しているのを見て、自分も大丈夫だと判断するのは危険です。その人が別の条件で許可を得ている可能性もありますし、規約違反のまま続けている可能性もあります。

また、以前は認められていたものが、後から変更されることもあります。他の記事に書かれた情報は、書かれた時点のものです。

確認先は、提供元の公式な案内だけです。分からなければ問い合わせる。この手順を省略しないでください。

15.始める前の結論

記事投稿サービスは、手軽に始められる場所です。試す目的なら適していますし、規約の範囲で運用すれば問題はありません。

ただし、外部商品の紹介と有料記事の販売は別の仕組みです。どちらを想定しているかを決めてから、該当する規約を確認してください。二つを混同したまま進めると、必要な確認が抜けます。

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