サイトを立ち上げたら、まず記事を書く。この順番が自然に感じられるのは、記事が目に見える成果物だからです。
ただ、記事は何かを実現するための手段です。何を実現するのかが決まっていなければ、書いた記事がどこにつながるのかも決まりません。
先に用意しておきたいのは、読者が申し込むまでの関係を書いた一枚の設計図です。分量は多くありません。
設計図に書く五つの項目
複雑な資料は要りません。次の五つが埋まっていれば足ります。
先に決めておく項目
- 読者:どんな状況の人に向けるか
- 商品:その読者が最後に選ぶもの
- 入口:どんな検索で来てもらうか
- 比較:何を基準に選んでもらうか
- 申込:どこで、どうやって進んでもらうか
この五つの関係が決まっていないと、各工程が別々に作られてしまいます。
記事を書く作業は3番目に関わる部分だけです。残りの四つは、記事を書いても決まりません。
決まっていないと、判断のたびに迷う
設計図がない状態でも、記事は書けます。問題が出るのはその後です。
- この記事にどの商品を紹介すべきか分からない
- どこまで詳しく書けばよいか決まらない
- 次にどんな記事を作るべきか浮かばない
- 読者が離脱しても、どこを直すべきか分からない
これらはすべて、判断の基準がないことから生じます。書く力の問題ではありません。
基準があれば、迷う場面が減ります。「この記事は入口だから、比較ページへ送るのが役割」と決まっていれば、書く内容も長さも自然に決まります。
五つは、つながっている必要がある
それぞれが決まっているだけでは足りません。相互に矛盾がないかを確認します。
つながっていない例
- 読者 初めて調べる人
- 商品 経験者向けの上位プラン
- 入口 用語の解説記事
- 比較 未設定
読者と商品が合っていません。用語を調べに来た人に、経験者向けの商品を勧めても選ばれません。
五つのどこか一つでもずれていると、全体が機能しません。
この確認は、記事を書く前なら数分で終わります。100本書いた後に気付くと、修正は100本分になります。
想定例:設計図を先に書いた場合
考え方を整理するための想定例です。実在する媒体の記録ではありません。
五項目を埋めた状態
- 読者 条件を絞った特定の層
- 商品 その条件に合う複数の候補
- 入口 その層が使う具体的な検索語
- 比較 その層が重視する三つの基準
- 申込 条件を先に示してから案内
ここまで決まっていれば、最初に作るべき記事は自動的に決まります。入口の記事を一本、比較の記事を一本。この二本で経路が成立します。
あとは公開して、実際に読者が通るかを確認する段階に入れます。
仮でよいので、言葉にしておく
完璧に決める必要はありません。仮の設定でも、書いてあれば検証できます。
- 読者を一文で書けるか
- 商品を一つ以上挙げられるか
- 入口となる検索語を三つ書けるか
- 比較の基準を三つ書けるか
- 申込までの流れを説明できるか
書けない項目があれば、そこが未確認の部分です。調べる対象がはっきりします。
逆に、すべて書けるなら制作に進めます。反応を見て、違っていた項目を修正していけばよいことになります。
設計図から、最初の記事構成が決まる
五項目が埋まると、作るべき記事とその順番も自動的に決まります。何本必要かも計算できます。
設計図から導かれる構成
- 入口の検索語ごとに、記事を一本
- 比較の基準を扱う記事を一本
- 商品ごとの詳細を扱う記事を、候補の数だけ
- 申込前の不安に答える記事を一本
入口の検索語が三つ、商品の候補が三つなら、合計で八本になります。この八本で経路が完成します。
いきなり100本を計画するのではなく、まず経路を成立させる最小の本数を出す。ここから始めると、公開までの期間が短くなります。
設計図を見直すタイミング
一度書いた設計図は、固定するものではありません。反応を見て修正していきます。
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どの項目から見直しますか
読者が止まっている段階に対応する項目からです。入口に訪問がないなら3番目、訪問はあるが比較へ進まないなら4番目、比較まで来て申し込まないなら2番目か5番目を疑います。止まっている場所と項目が対応しています。
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読者の設定が違っていた場合は
実際に来ている読者が想定と違う場合、設計を実態に合わせるほうが早いことがあります。流入している検索語を見れば、どんな人が来ているかが推測できます。想定に読者を合わせるのではなく、来ている読者に設計を合わせる判断もあります。
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商品を変える場合、記事は無駄になりますか
同じ読者層に向けた記事であれば、紹介先の差し替えで対応できます。読者と入口が変わらない限り、記事の大部分は使えます。無駄になるのは、読者そのものを変える場合です。
記事から始めることが常に間違いではない
ここまで読むと、記事を書く前にすべて固めるべきだという主張に見えるかもしれません。そうではありません。
書いてみることで見えてくることもあります。特に、自分がその分野をどれだけ理解しているかは、書き始めて初めて分かります。試作として数本書くこと自体には意味があります。
問題は「設計を決めないまま量産に入ること」であって、まず書いてみること自体ではありません。
また、どこまで先に決めるべきかは分野によって変わります。商品が限られている分野では選択肢が少なく、設計も早く固まります。候補が多い分野では、調べる段階に時間がかかります。
五つの項目を、いま書けるか
手を止めて、五つの項目を書き出してみてください。所要時間は十分もかかりません。
すべて埋まるなら、次に作るべき記事は決まっています。埋まらない項目があれば、記事を増やす前にそこを調べるほうが、結果的に早く進みます。
丸投げアフィリエイトでは、記事制作だけでなく、読者・商品・集客・導線をつなぐ収益設計を重視しています。作る工程は進んでいるのに収益への道筋が見えない場合は、現在の記事一覧と紹介したい商品を整理したうえで、全体設計から検討してみてください。