始めてみたものの続けられるか不安なときは、「続けるか、やめるか」を決める前に、作業の負担を分けて記録してみます。調査、執筆、入稿のどの工程が重いのかが分かれば、作業の順序や量を調整して、負担を小さくできることがあります。全部が同じように重いとは限りません。
この記事では、始めた後の負担の調整を扱います。始める前に向き不向きを試す作業については、別の記事の範囲です。ここでは、既に作業を始めている人が、続けやすい形に整えることに絞ります。
1.不安の中身を分ける
「続けられるか不安」という気持ちには、いくつかの中身があります。時間が足りない、作業が苦手、成果が見えない、何をすればよいか分からない、などです。
中身によって、対処の仕方が違います。まとめて「向いていない」と判断する前に、何が負担になっているかを分けて見ます。
2.工程を三つに分ける
| 工程 | 主な作業 | 負担になりやすい点 |
|---|---|---|
| 調査 | 資料を探す、条件を確認する、メモを取る | どこまで調べればよいか分からない |
| 執筆 | 構成を考える、本文を書く、見直す | 書き始めるまでに時間がかかる |
| 入稿 | 記事を登録する、画像を入れる、表示を確認する | 操作に慣れていない |
同じ記事一本でも、どの工程に時間がかかっているかは人によって違います。
3.一週間の試行表
一週間、作業をするたびに、工程ごとの時間と、感じた負担を記録します。
試行表の付け方
- 作業を始めるときに、どの工程の作業かを決める。
- 作業を終えたら、かかった時間を書く。
- 負担の大きさを、軽い・普通・重いの三段階で書く。
- 重いと感じた場合は、何が重かったかを一言書く。
- 一週間分をまとめて、工程ごとに見る。
四つ目の一言が大切です。「どこまで調べればよいか分からなかった」「書き出しが決まらなかった」など、具体的に書きます。
4.記入例(架空)
以下は、架空の人物の一週間の試行表です。
| 日 | 工程 | 時間 | 負担 | 一言 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 調査 | 90分 | 重い | 資料を読み比べて、どれを使うか決められなかった |
| 火 | 執筆 | 40分 | 普通 | 構成が決まっていたので書けた |
| 水 | 調査 | 60分 | 重い | 関係ない話題まで読んでしまった |
| 木 | 入稿 | 30分 | 軽い | 前回の手順を覚えていた |
| 土 | 執筆 | 50分 | 重い | 書き始めの一文で止まった |
この例では、調査が重く、入稿は軽いことが分かります。執筆は、構成が決まっているかどうかで負担が変わっています。
5.負担の種類ごとの調整
| 負担の種類 | 調整の例 |
|---|---|
| どこまで調べればよいか分からない | 調べる項目を先に三つだけ決める |
| 関係ない話題まで読んでしまう | 調べる時間の上限を決める |
| 書き始められない | 見出しと各見出しの一文目だけ先に書く |
| 操作に慣れていない | 手順をメモにして、次回はそれを見ながら行う |
| まとまった時間が取れない | 工程ごとに分けて、短い時間で一つずつ行う |
6.調査が重い場合
調査が重い場合、調べる範囲が広すぎることが多くあります。記事を書く前に、その記事で答える疑問と、答えるために必要な項目を三つ程度に絞ります。
項目が決まっていれば、関係のない資料を読む時間が減ります。
調べる範囲の決め方は、アフィリエイトの勉強は何から?分からない作業から学ぶ順番を決めるで詳しく解説しています。
7.執筆が重い場合
執筆が重い場合、書きながら構成を考えていることが多くあります。先に見出しだけを並べ、それぞれの見出しで何を書くかを一文で書いておきます。
構成と本文を別の日に分けると、一回あたりの負担が小さくなります。
8.入稿が重い場合
入稿が重い場合、操作の手順を毎回思い出していることが多くあります。一度行った手順を、自分用のメモに書いておきます。
数回繰り返すと、メモを見なくても操作できるようになります。
9.時間が細切れの場合
まとまった時間が取れない場合は、工程を分けて、短い時間で一つずつ進めます。
細切れの作業では、中断と再開が増えます。作業を止めるたびに、次に何をするかを一行書いておくと、再開がしやすくなります。
再開メモの残し方は、ブログの作業を中断したとき、どこから再開する?再開メモの残し方で詳しく解説しています。
10.量を減らす
調整しても負担が大きい場合は、作業の量を減らします。週に書く記事の本数を減らす、一本の記事で扱う範囲を狭くする、などです。
量を減らしても、続けていれば記事は増えていきます。途中でやめてしまうより、少ない量でも続けるほうが、手元に残るものは多くなります。
11.成果が見えない不安
作業の負担とは別に、成果が見えないことが不安の原因になっている場合もあります。始めてしばらくは、訪問や成果がほとんどないことは珍しくありません。
この場合は、成果の数字ではなく、公開した記事の本数や、作業にかけた時間など、自分で動かせる数字を記録します。進んでいることが目に見えると、不安が和らぐことがあります。
12.始める前の試しとの違い
始める前に試す作業は、向き不向きを確かめるためのものです。始めた後の試行表は、既に続けている作業を、続けやすい形に整えるためのものです。
始める前に試せる作業については、アフィリエイトを始めるか迷ったら|契約前に試せる3つの小さな作業で詳しく解説しています。
13.確認すること
- 不安の中身を、時間・苦手・成果・方向に分けた。
- 一週間、工程ごとの時間と負担を記録した。
- 重いと感じた工程について、何が重かったかを書いた。
- 負担の種類に合わせて、調整を一つ試した。
- 必要なら、作業の量を減らした。
14.調整を試した翌週の記録の例
前の記入例で調査が重かった架空の人物が、「調べる項目を先に三つ決める」調整を試した翌週の記録です。
| 日 | 工程 | 時間 | 負担 | 一言 |
|---|---|---|---|---|
| 月 | 調査 | 45分 | 普通 | 三つの項目だけ調べて止めた |
| 火 | 執筆 | 50分 | 普通 | 構成を先に書いていたので進んだ |
| 木 | 調査 | 40分 | 軽い | 項目を決めていたので迷わなかった |
| 土 | 執筆 | 60分 | 重い | 書き出しの一文で止まった |
調査の時間が前の週より減り、負担も軽くなっています。一方、土曜の執筆はまだ重いため、翌週は「見出しごとの一文目だけ先に書く」調整を試す、という次の手が決まります。
-
記録を付けても、どの工程も同じくらい重く感じます。
工程の単位が大きすぎる可能性があります。調査を「資料を探す」「読む」「メモを取る」のように分けて記録すると、重い部分が見えやすくなります。
-
調整を試しても変わらない場合は。
作業の量を減らすか、重い工程を人に任せることを検討します。任せる候補は、記録で最も重かった工程です。
-
一週間続けて記録する時間が取れません。
三日分でも傾向はつかめます。作業した日だけ記録し、作業しなかった日は空欄のままで構いません。
二週間分の記録を並べると、調整の効果が数字で見えます。この例では、調査にかかった時間が一回あたり75分前後から40分台に減っています。記録がなければ、「なんとなく楽になった気がする」という感覚でしか判断できません。
次に試す調整は、一つだけ選びます。この例なら執筆の書き出しです。調査の調整はそのまま続け、執筆の調整を加えて翌週も記録します。二つの工程を同時に変えないのは、どちらが効いたかを分けて見るためです。
調整を重ねて負担が落ち着いたら、記録の頻度を週に一度の振り返りだけに減らしても構いません。
調整が効いたかどうかは、時間と負担の二つで見ます。時間が減っても負担が重いままなら、作業のやり方は変わったものの、不安の原因は別にある可能性があります。その場合は、試行表の一言の欄を読み返し、重いと感じた理由がどう変わったかを確認します。
例えば「関係ない話題まで読んでしまった」が消え、「書き出しで止まった」が残っていれば、次に向き合うべきは執筆の工程だと分かります。一言の欄は、数字では見えない負担の中身を教えてくれます。
こうして一つずつ調整を重ねると、続けるかどうかを感覚ではなく記録で判断できるようになります。
15.まとめ
続けられるか不安なときは、続けるかやめるかを決める前に、作業の負担を工程ごとに記録します。
調査、執筆、入稿のどれが重いかが分かれば、負担の種類に合わせて調整できます。
調整しても重い場合は、作業の量を減らし、続けることを優先します。
成果が見えない不安には、自分で動かせる数字を記録することで対処します。
一週間の記録から、自分に合った進め方を見つけてください。
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