狙ったキーワードで1位を取る。分かりやすく、達成感のある目標です。順位は毎日確認でき、上下も明確に見えます。
ただ、順位が示しているのは、特定の検索に対する表示位置だけです。そこから先に何が起きるかは、順位という数字には含まれていません。
目標として置く分には問題ありませんが、到達した時点で終わりにすると、その後の伸びが止まります。
1位でも、クリックされるとは限らない
検索結果の見え方は、以前とは変わっています。順位という数字の意味も、それに伴って変化しています。
検索結果に並ぶもの
- 広告枠 上部に表示
- 各種の情報表示 画面を占める
- 関連する質問の一覧 間に挟まる
- 通常の検索結果 その下
順位は特定の検索に対する表示位置であり、実際のクリックや利益までは表しません。
1位であっても、その位置が画面のどこに来るかは検索する言葉によって変わります。実際に検索して確認しないと、順位の数字だけでは判断できません。
クリックされても、目的が違えば離れる
順位の次に来るのは、記事の内容と読者の目的が合っているかどうかです。
1位を取った言葉が、購入とは関係のない疑問だった場合、訪問は増えても成果には結びつきません。順位という数字は、この違いを教えてくれません。
上位を取ること自体は手段であり、それだけでは何が起きたかを説明しません。
順位を取った後に始まる工程
むしろ、上位に入ってからのほうが得られる情報は多くなります。
上位表示後にできること
- 実際にどんな言葉で流入しているかを確認する
- 想定と違う言葉があれば、内容を調整する
- 読者が次のページへ進んでいるかを見る
- 進んでいなければ、案内の位置を変える
- 成果が出た経路を、他のページにも適用する
これらは、訪問が発生していないと確認できません。順位を取ることは、この工程を始めるための条件です。
ここで手を止めると、得られたはずの情報を使わないまま終わります。
想定例:1位を取った後、何もしなかった場合
考え方を整理するための想定例です。実在する媒体の記録ではありません。
半年後の状態
- 検索順位 1位を維持
- 訪問 安定して発生
- 比較ページへの案内 未設置
- 成果 ほとんどなし
順位という目標は達成しています。しかし、訪れた読者が次に進む先が用意されていません。
この状態は、集客だけが成立して収益の経路が空いている状態です。順位を維持する労力に対して、得られているものが釣り合っていません。
順位の代わりに置ける指標
順位を見ること自体は続けてよいのですが、判断の基準は別に持っておくと迷いにくくなります。
- 表示された回数に対して、クリックされた割合
- 訪問した人が次のページへ進んだ割合
- 比較ページに到達した人数
- そこから広告リンクが押された割合
- 最終的に確定した成果の件数
これらは順位よりも動きが遅く、確認にも手間がかかります。ただし、どこを直せばよいかを直接教えてくれます。
順位が上がっても下の指標が動かないなら、直すべき場所は記事の外にあります。
順位が同じでも、流入する言葉は変わる
一つのページは、狙った言葉だけで表示されるわけではありません。関連する複数の言葉から訪問が発生します。
上位表示後に確認したいこと
- 実際に流入している言葉の一覧を見る
- 狙っていなかった言葉が含まれていないか探す
- その言葉の読者にも答えられているかを確認する
- 答えられていなければ、加筆するか別ページに分ける
想定外の言葉から訪問が来ている場合、そこに需要が眠っていることがあります。狙って作るより、実際に来ている言葉のほうが確実です。
この確認は、上位を取ったページでしかできません。順位を取ることの価値は、この情報が手に入る点にもあります。
維持と改善のどちらに時間を使うか
上位を維持する作業と、経路を改善する作業は別のものです。時間配分で迷う場面が出てきます。
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順位が下がったらすぐ直すべきですか
下落の幅と、そのページの役割によります。収益の経路上にある主要ページなら優先度は高くなります。逆に、成果につながっていないページの順位を守るために時間を使うのは、配分として見直す余地があります。
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1位と3位では大きく違いますか
クリックされる割合には差が出ますが、そのために大きな労力を割く価値があるかは別の話です。3位から1位を目指す労力で、比較ページを一本作れるなら、後者のほうが成果に直結することがあります。
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順位を毎日見る必要はありますか
毎日の上下に反応すると、原因が分からないまま変更を重ねることになります。週や月の単位で傾向を見るほうが、判断の材料としては使いやすくなります。
順位を追うこと自体は間違いではない
ここまで読むと、順位を気にする必要はないという主張に見えるかもしれません。そうではありません。
検索からの集客を前提にする以上、上位に入らなければ訪問は発生しません。順位は、施策が効いているかを比較的早く確認できる指標でもあります。制作の方向が合っているかを知る手がかりとして有用です。
問題は「順位を到達点として扱うこと」であって、順位を追うこと自体ではありません。
また、順位の重要度は分野によって変わります。検索が主要な入口となる分野では比重が高く、別の経路から読者が来る分野では相対的に下がります。自分の媒体で訪問がどこから発生しているかを見て判断してください。
1位を取ったら、次に何を見るか
いま上位を取れているページがあるなら、そのページについて次の質問に答えられるでしょうか。訪れた読者は次にどこへ進んでいるのか。進んだ先で何を判断できるのか。
答えられるなら、その順位は収益につながっています。答えられないなら、順位の維持より先に確認すべきことが残っています。
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