紹介した商品とは別のものが買われた場合に報酬になるかどうかは、案件によって違います。成果の範囲は「どの商品が対象か」「いつまでの購入が対象か」「どの環境での購入が対象か」という三つの条件で決まります。この三つを読まずに、他の人の説明をそのまま当てはめると、判断を誤ります。

この記事では、三つの条件の意味と、案件ページでの読み方を扱います。成果が反映されないときの調査方法は、別の記事の範囲です。ここで挙げる数値や文面は、すべて説明のための架空の例です。

1.条件その一:対象商品の範囲

一つ目は、どの商品が成果の対象になるかです。紹介した商品だけが対象の場合もあれば、その販売元で扱う商品全般が対象の場合もあります。カテゴリー単位で指定されていることもあります。

指定のしかた対象になる例対象外になる例
指定商品のみ記事で紹介した型番の商品同じ販売元の別商品
カテゴリー単位指定カテゴリー内の任意の商品カテゴリー外の商品
販売元全体その販売元で買った商品全般別の販売元での購入
除外あり除外リストにない商品セール品、定期便など個別に除外された商品

「販売元全体が対象」と書かれていても、除外の指定が別に付いていることがあります。対象と除外の両方を読んで、初めて範囲が決まります。

2.条件その二:計測できる期間

二つ目は、リンクを押してから何日以内の購入が対象か、という期間です。読者はリンクを押した直後に買うとは限りません。比較して数日考えてから戻ってくることもあります。この間をどこまで対象にするかが、案件ごとに決められています。

期間の数え方にも違いがあります。最初にリンクを押した時点から数える場合と、最後に押した時点から数える場合があります。読者が複数のサイトを経由した場合、どの紹介が対象になるかも、この規定で決まります。

期間の長さも案件によって幅があります。数時間で切れるものもあれば、一か月を超えるものもあります。高額で検討に時間のかかる商品ほど長く設定される傾向はありますが、規則があるわけではありません。自分が紹介する案件について、その都度確認するしかありません。

期間は、読者の端末に保存された記録をもとに判定されるのが一般的です。そのため、読者が記録を消したり、保存しない設定を使っていたりすると、期間内でも対象にならないことがあります。これは運営者側で制御できません。

3.条件その三:購入した環境

三つ目は、どの環境での購入が対象かです。同じ人でも、スマートフォンで記事を読み、パソコンで購入した場合、別々の環境として扱われることがあります。販売元の専用アプリで購入した場合も、対象外と指定されていることがあります。

読者からすれば同じ買い物でも、計測の側から見ると別の経路です。記事で「後でパソコンから買ってください」といった案内をすると、成果につながらない場合があります。案内の書き方は、条件を読んでから決めます。

4.三条件を組み合わせた判定練習

ここから練習です。仮の案件として、「対象:指定カテゴリーの商品/期間:リンク経由から30日以内/環境:同一ブラウザーでの購入のみ/除外:定期購入コース」という条件を置きます。次の五つのうち、成果になりそうなものはどれか考えてみてください。

仮の条件での判定例

  1. 読者がリンクを押し、その日に同じカテゴリーの別商品を同じブラウザーで購入した。→ 対象になる可能性が高い。カテゴリー内であれば紹介した商品でなくてよい。
  2. 読者がリンクを押し、20日後に同じブラウザーで購入した。→ 期間内なので対象になる可能性が高い。
  3. 読者がリンクを押し、40日後に購入した。→ 期間を超えているため対象外。
  4. 読者がリンクを押した後、販売元のアプリを開いて購入した。→ 同一ブラウザーではないため対象外の可能性が高い。
  5. 読者がリンクを押し、当日に定期購入コースを申し込んだ。→ 除外指定に該当するため対象外。

この練習で確かめたいのは、正解を覚えることではありません。条件が三つとも揃って初めて判定できる、という構造です。実際の案件では、この三つ以外の条件が加わることもあります。

5.案件ページのどこを見るか

条件は、案件の詳細ページや提携時の説明に書かれています。表示の場所と名称は窓口によって違います。次の順で探すと見落としにくくなります。

読み取った内容は、自分の比較表へ短く書き写します。原文へ戻れるように、ページのURLと確認日を添えてください。要約するときに意味を変えてしまうことがあるので、判断に関わる部分は原文の言葉を残しておくと安全です。

広告リンクそのものの取得と扱いについては、アフィリエイト広告はどこから取得する?広告コードと普通のURLの違いで詳しく解説しています。

6.読者が複数のサイトを経由した場合

読者は、一つの記事だけを読んで買うとは限りません。いくつかの比較サイトを見て回り、それぞれのリンクを押してから購入することもあります。このとき、どの紹介を成果とみなすかは、あらかじめ決められています。

よくあるのは、最後に押されたリンクを対象とする考え方です。この場合、先に読まれても、後から別のサイトを経由されると成果になりません。逆に、最初に押されたリンクを対象とする指定もあります。どちらかは案件や窓口の規定によります。

ここで覚えておきたいのは、自分の記事が読者の役に立ったかどうかと、成果として計上されるかどうかは、別だということです。丁寧に書いても計上されないことがあります。これは記事の問題ではなく、計測の仕組みの問題です。落ち込む材料にする必要はありません。

同時に、成果を自分に寄せるための細工を考えるのも筋が違います。読者に他のサイトを見ないよう求めたり、リンクを何度も押させたりする書き方は、掲載条件に反する場合があります。

7.条件は変わることがある

一度確認した条件が、そのまま続くとは限りません。期間が短縮されたり、対象カテゴリーが絞られたり、除外が追加されたりします。変更は事前に通知されることもありますが、気づかないまま古い説明を記事に残してしまうことがあります。

対策としては、記事に条件を書くときに、確認日を添えて「変更される場合があります」と明示しておくことです。そのうえで、主力の記事については、定期的に案件ページを見直します。すべての記事を毎月確認するのは現実的ではないので、対象を絞るのが実際的です。

8.読者に伝えるときの書き方

計測の仕組みを読者に細かく説明する必要はありません。ただし、読者の行動に影響する部分だけは、正確に書く価値があります。例えば、期間限定の特典が付く場合、その特典の条件は販売ページで確認してもらう形にします。

避けたいのは、成果になりやすくするために読者の行動を誘導する書き方です。「他のサイトを経由せずに」といった案内は、読者の利益にならないうえ、掲載条件に触れる場合もあります。条件は自分が理解するために読み、読者には判断に必要な情報を渡す、という使い分けになります。

また、読者が使う環境を運営者が指定することもできません。記事を読む端末も、購入する端末も、読者が選びます。条件に合わない経路で買われたとしても、それは読者にとって自然な行動です。計測されないことを理由に、読者に不便を強いる案内をしないでください。

計測の範囲は、案件ごとに違うという一点さえ押さえておけば、あとは読む習慣の問題です。最初の一件を掲載するときに、三つの条件を書き出してみてください。二件目からは、同じ手順で早く読めるようになります。書き出した内容は、後から条件が変わったときの比較材料にもなります。

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