「やってみたが稼げなかった」という声は多くあります。実際に取り組んだ人の言葉なので、説得力もあります。

ただ、その結論が何を根拠にしているかは、確認しておく価値があります。方法が機能しなかったのか、途中で止まっただけなのか。

この二つは、外から見ると同じ「稼げなかった」に見えます。

未完了と失敗は区別できない

取り組みを途中でやめた場合、次の二つを分けられません。

同じ結果に見える二つ

  • 最後まで実行したが成果が出なかった 方法の問題
  • 途中までしか実行していない 実行量の問題

未完了の施策では、方法の問題と実行量の不足を区別できません。

前者なら方法を変える必要があります。後者なら、同じ方法でも続きがあります。判断が正反対になります。

どこまで進めたかを記録していない

区別できない理由の多くは、記録がないことにあります。

記録がないと、振り返っても「うまくいかなかった」以上のことが言えません。

記録がないと、経験が結論に変わりません。

やめる前に確認できること

撤退を決める前に、到達段階を確かめると結論の精度が上がります。

確認する段階

  1. 記事を公開したか
  2. 検索結果に表示されたか
  3. クリックされたか
  4. 次のページへ進んだか
  5. 成果が発生したか

2番目で止まっているなら、対象の設定に問題があります。4番目で止まっているなら、導線の問題です。

どこで止まったかが分かれば、「稼げない」ではなく「この段階で止まった」という結論になります。次に活かせる形です。

想定例:同じ「半年でやめた」

考え方を整理するための想定例です。実在する記録ではありません。

Aのケース

  • 公開記事 5本
  • 比較ページ なし
  • 到達段階 2番目まで

Bのケース

  • 公開記事 30本
  • 比較ページ 3本
  • 到達段階 4番目まで

どちらも半年で成果はゼロです。しかし、AとBでは分かっていることの量が違います。

Aは収益の仕組みを一度も試していません。この段階での結論は、方法についての判断材料になりません。

やめる場合も、結論を残す

撤退そのものは妥当な判断です。ただ、何が分かったかを言葉にしておくと、次に使えます。

4番目まで書けるなら、その経験は資産になります。別の分野に移っても、同じつまずき方を避けられます。

書けないなら、まだ判断材料が足りていない状態です。

途中で止まる理由を分ける

最後まで実行できなかった場合、その理由によって次の判断が変わります。

止まった原因の分類

  1. 時間が確保できなかった
  2. 何をすればよいか分からなくなった
  3. 成果が見えず、続ける根拠を失った
  4. 方法が自分の条件に合わなかった

1番目と2番目は、方法の問題ではありません。時間の配分や、判断の基準を用意すれば解決する可能性があります。

4番目であれば、別の方法を探す判断が正しくなります。原因を分けずに「稼げない」と結論づけると、実際には解決できたはずの問題まで方法のせいにすることになります。

他人の「稼げなかった」を読むとき

体験談を参考にする場合も、同じ観点で読むと精度が上がります。

撤退の判断自体は正しい

ここまで読むと、続けるべきだという主張に見えるかもしれません。そうではありません。

条件が合わない、必要な資源が用意できない、生活への影響が大きい。こうした理由での撤退は妥当です。合わない方法に固執するより、早く判断するほうが損失は小さくなります。

問題は「到達段階を確かめずに結論を出すこと」であって、やめること自体ではありません。

また、必要な期間や本数は分野によって変わります。競合の少ない領域なら早く結果が見えますし、競争の激しい分野では時間がかかります。他の人の経験をそのまま自分の基準にせず、自分がどこまで進めたかで判断してください。

五つの段階の、どこで止まっているか

続けるか迷っているなら、五つの段階のどこまで来たかを確認してみてください。

2番目で止まっているなら、方法の問題ではなく対象の設定を見直す段階です。4番目まで来ているなら、あと一歩の可能性もあります。段階が分かれば、判断に根拠がつきます。

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