新しいサービスを見つけるたび、とりあえず体験してみる。登録した最初の日は画面を開き、いろいろ触って、いい感じだと思う。ところが次を試すころには、前のどこがよかったかが曖昧になる。無料体験の履歴だけ増えて、自分に合うものは、まだ探している。
試した数が少ないから決められないとは限りません。比べるものが毎回変わっていたり、普段しない使い方で試していたりすることもあります。ここでは、いろいろなサービスへ登録する前に、自分が実際にしたい一つの用事を、比較の真ん中へ置く方法を考えてみます。
機能の見学と、自分の用事を終えることは違う
初めての画面を見ると、できることを順番に試したくなります。新しい機能、きれいな見本、便利そうな設定。体験としては楽しいのですが、全部見ても、自分が普段使えるかは分からない場合があります。
たとえばメモ用のサービスを探す想定なら、最初にきれいな分類を作って満足するのでなく、自分が普段忘れる用事を一件書き、翌日に探してみます。書くときには楽しかったけれど、探すとき迷うなら、それは今の使い方で確かめたい点です。
学ぶためのサービスなら、紹介映像を見ることと、自分が勉強する時間に一つ進めることを分けます。休日にゆっくり見たときは快適でも、実際に使いたいのが平日の短い時間なら、別の確認が必要です。理想の暮らしで試した結果を、今の暮らしの使いやすさにしないことです。
試す前の一文は、「何ができるか知る」より、「今困っているこの用事を終えられるか」にします。その一文があれば、見学して終わる体験から、比べる材料を持ち帰る体験へ変えられます。
別のサービスでも、同じ小さな用事を試す
一つ目では写真を保存し、二つ目では文章を書き、三つ目では予定を管理する。これでは、何が合ったかより、その日にしたことの印象が残ります。比べたいなら、できる範囲で同じ用事へ寄せてみます。
想定例として、週末の外出の情報を残したい人を考えます。行き先の名前、確認したリンク、持っていく物を一件まとめ、別の日に開く。入力のしやすさだけでなく、後から見つけられるか、必要な情報がそろっているかを比べます。
全部の機能を試す必要はありません。その用事で使わなかった機能は、未確認と残します。多くの機能を見た方が詳しい利用者になれる気がしても、自分の必要なものを選ぶ話では、範囲を絞る方が分かりやすいこともあります。
無料体験の目的を「全部触る」から、「自分の用事が進むか確かめる」へ変える。
もちろん、同じサービスでもプランや端末、利用の条件が違う場合があります。何を使ったかを残し、機能の有無は提供元の最新の案内で確かめます。自分が見つけられなかっただけなのか、実際に使えない範囲なのかも分けて記録します。
一番元気な日だけで、使いやすさを決めない
新しい物を試す最初の日は、少し張り切っています。説明を読み、設定を整え、普段より丁寧に操作する。そこで使えたことが、いつもの平日にも同じようにできるとは限りません。
自分が実際に使いたい場面を一つ、試す予定へ入れます。帰宅してから短く開く、外出先で確認する、翌朝に前の記録を探す。安全に利用できる場所と方法で、いつもの用事として確かめます。体験用の特別な時間を作るほど、暮らしから離れていないかを見ます。
そこで止まった場合も、自分が使いこなせないと責めるだけではなく、何が負担だったかを残します。毎回入力する情報が多い、見る場所を忘れる、普段の道具と行き来しづらい。使わなくなる理由は、目玉の機能以外にあるかもしれません。
反対に、地味でも毎回迷わずできたことは残します。すごい機能を一度使えたより、小さな用事を何度か自然に終えられた方が、自分の生活では価値がある場合もあります。比較するときに、画面の華やかさと、日々の使い方の楽さを別に見ます。
記録は採点表より、場面の短文にする
星を五つ付けたとして、数か月後にその意味を思い出せるでしょうか。使いやすさに満点を付けても、何をしたときなのかが残っていなければ、別のサービスとの比較へ使いにくくなります。
短い記録なら、した用事、迷ったところ、もう一度使いたい場面を書きます。たとえば「保存はできたが、翌日にどの分類へ入れたか忘れた」「外出の準備をまとめて見る用事には使えた」。数字を作らなくても、未来の自分が読める情報になります。
- 試す前に終えたかった用事。
- 実際に使った場所や状況。
- できたことと、途中で止まったこと。
- 有料で続けるなら、どの用事に使いたいか。
使わなかった機能まで、便利だったと埋める必要はありません。「自分には必要がなかった」と書くと、「機能がない」とは違う情報になります。比較の穴を恥ずかしがらず、何を確かめていないかを残す方が、後から読み違えにくくなります。
次を試す前に、前の一件を閉じる
もう一つ試せば決まる気がして、登録だけ増やすことがあります。けれど、前の体験で何を知ったかが分からないままでは、新しい画面を増やすほど迷いも増えます。次の申込みの前に、前の一件で分かった条件を一つ書きます。
たとえば、「短い時間に使うので、毎回の準備が少ない方がよい」。その条件が言えれば、次は同じ点を確かめられます。前の不満を忘れて、新しい広告が勧める機能だけを追う流れから離れやすくなります。
無料体験の対象、使える範囲、終了後の料金や手続きの扱いは、申し込むサービスの公式案内で確認します。実際の条件は一律ではないため、前に使ったサービスと同じだと想像しないことです。必要な期限や確認した内容は、感想とは別の記録へ残します。
体験を終えて、今回は使わないと決めても、何も得なかったわけではありません。合わなかった条件が分かれば、次はそこを見ることができます。一方、使い続ける理由が一つ言えれば、すべての候補を試し終えるまで決められないという状態からも離れられます。
迷いが残るときは、候補の名前を見ないで記録だけを読み直す方法もあります。有名なサービスだから続けたいのか、自分の用事が進んだから続けたいのか。名前や見た目を外すと、自分が何に引かれたかが少し見えます。気に入った画面を選ぶこと自体が悪いのではなく、それを使い勝手の評価と混ぜないための工夫です。
一つのサービスに全部の用事を入れたい気持ちも、確かめてみます。記録、予定、写真、買い物。まとまれば便利に見えますが、いちばん使う用事が毎回手間なら、自分には合わないかもしれません。理想の多機能より、毎回することが自然にできるかを先に見ます。
また、比較しているうちに、実は今の道具で足りていたと気づく場合もあります。試した結果、乗り換えないという答えも選べます。新しい物を見つけることだけを体験の成功にしなければ、自分の条件を確かめるために使った時間が、無駄に感じにくくなります。
記録を人へ見せる場合も、「これが一番」と言う前に、「自分はこの場面で使いたかった」と話してみます。相手の用事が違えば、選びたい物も変わります。体験した数を競う話より、何を確かめたかの話にすると、相手も自分の暮らしと比べやすくなります。
いくつ試しても決まらなかった理由が、情報の不足ではなく、比較する用事が動いていたことだと分かれば、次の選び方は変えられます。無料だから全部試すのではなく、知りたい一つがあるから試す。その順序を、自分のメモへ一度戻してみてください。
比べた理由は、次の人への説明にもなる
自分の用事と条件が言葉になったら、それを情報サイトで説明する道もあります。他社の商品やサービスを紹介し、条件を満たした購入や申し込みが承認された際に報酬を得るアフィリエイトも、その収入の形の一つです。ただ無料で試した順番を並べるのではなく、どの使い方なら何を確かめたいかを伝えます。
記事やサイトの制作、集客、広告条件と情報の更新には手間がかかります。制作を専門会社へ依頼する方法も、費用と役割を知って比べます。まずは次の体験へ進む前に、「自分のどの用事に合ったか」を一行残す。登録した数より、選ぶ理由が増える体験にしていきましょう。
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